記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
会社員のまま起業準備を始めて半年、屋号を決めようとして悩み続けています。語呂のいい名前、ドメインが取れる名前、検索したらかぶらない名前、と条件を増やすほど決まりません。屋号は最初に決めるべきものでしょうか?

● 回答
屋号は最初に決めるべきだと思っていませんか? 実はその思い込みこそが、半年・1年と動けなくなる典型的な落とし穴です。屋号は「最初の有料顧客が決まった後」に確定するのが、会社員のまま起業準備する人にとって自然な順番です。形から入って1年悩むより、本名・自分のフルネームで3ヶ月だけ走り切ってください。
屋号を最初に決めると起きること
屋号を決める作業は楽しい上、形が整っていく実感が手に入ります。だから真面目な会社員ほどここに時間とお金を使ってしまいがちです。ところが、お客様がまだ1人もいない段階で決めた屋号は、本当に提供する商品とズレてくる確率がとても高いのです。理由はシンプルで、お客様に会う前は「自分のやりたいこと」で名前を考え、お客様に会った後は「お客様が困っていること」で名前を考えるからです。最初の屋号は、たいてい後者で上書きされます。
本名スタートが安全な理由
起業18フォーラムには、屋号を半年以上検討して動けないでいる相談が定期的に届きます。たとえば事務職の上田さん(仮名・40代・女性・既婚・子1人)は、起業準備を始めて屋号候補を50個以上書き出したのに、どれも決め切れずにスタート地点で固まってしまっていました。
勉強会で「いったん本名で動いてください」と提案され、自分のフルネームで知人3人に経理代行のお試しを案内したところ、2ヶ月後に有料モニターが2人つきました。屋号はそのお客様2人と話したあとに、半日で決まりました。お客様の言葉を聞いた後だと、自分の名前にする方向性が一気に見えるのです。
屋号より先に決めるべき3つのこと
拙著『会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業』(明日香出版社)にも書いたのですが、起業準備の100階段は「形」より先に「中身」を整えることから始まります。屋号より先に決めるべき優先順位は次の3つです。
- 誰の・どんな困りごとを解決するサービスなのか
- そのサービスをいくらで・どんな形式で提供するのか
- 最初に声をかける具体的な5人の名前
この3つが固まると、屋号は自然と「お客様が呼びやすい名前」に収束していきます。逆にこの3つが曖昧なまま屋号だけ先に決めても、後で必ず変えたくなります。

屋号探しに使っている時間を、知人5人へのメッセージに置き換えてみてください。それが今夜できる、いちばん再現性の高い前進です。
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