記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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定年が近づいてきた50代の会社員の方から、「今から起業準備を始めても遅いですか?」という相談を毎月何件もいただきます。
「定年してから考える」が最も危険な理由

定年後の「焦り」が判断を鈍らせる
私がこれまで見てきた中で言えば、定年退職後に起業準備を始めた人の多くは、最初の1年を「情報収集」で終わらせてしまいます。怠慢じゃないんです。退職金もあるし、とりあえず旅行にでも行きたい。構造的な問題で避けにくいのです。
でも、会社員時代に当たり前にあった「肩書き」「人脈」「収入の安心感」が一度に消えた状態です。「そろそろやるか」と一年後に動き出しても、ゼロから動くのは想像より遥かにしんどいのが現実です。
日本政策金融公庫の2024年度新規開業実態調査では、個人事業主になった年齢の平均が43.6歳と報告されています。会社員のうちに準備を始めた人が、退職後にゼロから始めた人より有利に動ける。私の現場でも、これは一貫して見えているパターンです。
- 退職後は収入ゼロの不安で冷静な判断ができなくなる
- 会社員の肩書きがなくなり、人脈へのアクセスが難しくなる
- 「早く稼がなければ」という焦りが安易なビジネスへの参入を招く
会社員のうちにしかできない「3つの仕込み」

では、今すぐ何をすればいいのか。私が50代の相談者に必ずお伝えする「仕込みの3ステップ」を紹介します。
ステップ①:業務知識の棚卸しを始める
在職中にしかできない最大の仕事が、これです。あなたが「当たり前」と思っている業務知識は、中小企業や個人事業主にとって「お金を払ってでも欲しい情報」になります。営業経験、経理の知識、人事の経験、業界の慣習。どれも十分な商品になります。まずはA4用紙1枚に、これまでの職歴でやってきたことを箇条書きするだけで十分です。
ステップ②:月1万円のテスト販売を試みる
起業で最も危ないのは、「完璧な商品を作ってから売る」という思考回路です。私の著書でも繰り返し書いてきましたが、25点の商品でも最初の1円を稼いだ瞬間の感覚は、それまでの会社員人生で経験してきたものとは全く違います。会社員のうちに、小さなコンサルティングや勉強会講師として月1万円の実績を作っておくことが、退職後の自信につながります。
ステップ③:今の人脈の中に10人の「濃いつながり」を作る
フォロワー1,000人より、本当に「この人に頼める」と思える10人のほうが独立後の現場では何倍も動きやすい。会社員の肩書きがある今のうちに、セミナーや異業種交流会で「また会いたい」と思える人を10人作っておく。これだけです。
- 業務知識の棚卸し(A4用紙1枚から今日始める)
- 月1万円のテスト販売で「初めての1円」を体験する
- 濃いつながり10人の人脈を今から作り始める
起業18会員の50代成功パターン

実際に起業18フォーラムに参加された方の中から、定年前に準備を始めて独立した50代のパターンを紹介します。
- 知:大手製造業の品質管理マネージャーとして20年積んだ経験を、中小製造業向けのコンサル商品に転換
- 人:在職中から異業種交流会に顔を出し続けた結果、独立後の最初のクライアント3社がすべて交流会経由
- 金:退職前に月2万円の実績を作っていたことで、退職後のスタートダッシュが早かった(半年で月20万円超)
- 特記:「退職後に慌てなかった」ことが、本人いわく一番の成功要因だったそうです
完璧な計画が完成するまで動かない、は最もよくある失敗パターンです。定年まであと何年あるかに関係なく、今日から1つずつ仕込みを始めることが大切です。
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