起業したいけど何から始める? 会社員が最初にやるべき3ステップ

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

質問:

会社員ですが、起業したいと思っています。でも何から始めればいいのかまったくわかりません。ネットで調べても情報が多すぎて混乱します。具体的に、最初の一歩として何をすべきか教えてください。

質問

● 回答

ご質問ありがとうございます。「起業したいけど何から始めればいいかわからない」という悩みは、起業18フォーラムに寄せられる相談のなかでもっとも多いテーマのひとつです。

結論からお伝えすると、最初にやるべきことは「ビジネスプランの作成」でも「法人登記」でもありません。「自分の棚卸し」です。

まだ何も決まっていない段階で事業計画書を書こうとしたり、いきなり開業届を出そうとしたりする方がいらっしゃいますが、その前にやるべきことがあります。順番を間違えると、半年後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

ここでは具体的なステップをお伝えします。

ステップ1:「自分の棚卸し」で強みを見つける

起業の方向性を決めるために、まず以下の3つの問いに答えてみてください。

  • これまでの仕事で「ありがとう」と言われた経験は何か? → あなたの「価値提供力」が見えてきます
  • 休日やプライベートで、つい時間を忘れて没頭することは何か? → あなたの「情熱の源泉」が見えてきます
  • 周囲の人から「相談される」テーマは何か? → あなたの「信頼される専門性」が見えてきます

この3つの答えが重なるところに、あなたのビジネスの種があります。ノートに書き出して、できれば信頼できる友人や家族にも見せてフィードバックをもらってください。自分では気づかない強みが浮かび上がることが多いものです。

ステップ2:「誰の、どんな悩みを解決するか」を決める

自分の強みが見えてきたら、次に考えるのは「お客さまは誰か」ということです。

ビジネスの本質はシンプルで、「誰かの困りごとを解決して、その対価をいただくこと」に尽きます。あなたの強みや経験を活かして、誰のどんな悩みを解決できるかを考えましょう。

  • ターゲットが「すべての人」になっている → 広すぎて誰にも届かない
  • 自分の「やりたいこと」だけで考えている → 需要がなければビジネスにならない
  • 競合と同じことをしようとしている → 差別化できなければ埋もれてしまう

ここで大切なのは「完璧な答え」を出そうとしないことです。仮説でいいので「こういう人の、こういう悩みを解決したい」と決めてみてください。走りながら修正すれば十分です。

ステップ3:「小さなテスト」で反応を見る

方向性が仮決めできたら、いよいよ行動に移しましょう。ただし、ここで重要なのは「いきなり大きく始めない」ということです。

まずは以下のような「小さなテスト」をしてみてください。

  • 知人や元同僚に「こんなサービスがあったら使う?」と聞いてみる(無料)
  • ココナラやストアカで小さなサービスを出品してみる(1000円程度)
  • noteやブログで記事を書いて反応を見る(無料)
  • SNSで自分の専門テーマについて発信してみる(無料)

この段階では売上を出すことが目的ではありません。「自分の提供する価値に、本当にニーズがあるのか」を確認することが目的です。

反応がよければそのまま深掘りし、反応が薄ければ方向性を調整する。このサイクルを会社員として働きながら回せるのが、今のあなたの最大の強みです。

起業準備の現実的なタイムライン

最後に、会社員が起業準備を進めるための現実的なスケジュール感をお伝えします。

  • 1ヶ月目:自分の棚卸し+情報収集(書籍を3冊読む、起業系のセミナーに1回参加する)
  • 2ヶ月目:ターゲットとサービスの仮説をつくる+SNS発信を開始する
  • 3ヶ月目:小さなテスト販売を実施する(ココナラ、ストアカなど)
  • 4〜6ヶ月目:フィードバックを反映して改善し、リピーターを獲得する

焦る必要はまったくありません。会社員として安定収入がある今こそ、リスクを最小限にしながら起業準備を進められる絶好のタイミングです。

「何から始めればいいかわからない」というあなたの最初の一歩は、今日この瞬間にノートを開いて「自分の棚卸し」をすることです。たった30分の作業が、半年後の未来を大きく変えてくれるでしょう。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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