記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
会社員を辞めずに起業準備を進めたいと思っています。実際のところ、最初にどのくらいの資金を用意しておく必要があるのでしょうか?
貯金はあまり多くなく、家族もいるので大きなリスクは取れません。最低限いくら用意しておけば安心してスタートできますか?

● 回答
会社員のまま始めるスモールビジネスであれば、初期費用は月に数千円〜数万円からスタートできます。数百万円の資金がないと起業できないというのは、お店や製造業などの「法人起業」の話です。個人が自分の経験・スキルをサービスとして提供する形なら、初期コストは驚くほど小さくて済みます。
年間8万円で起業した会社員の実例
拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』の中で、すずかずさんという方の実例をご紹介しています。中古のパソコンを使って、バナー・サイト制作サービスを立ち上げた会社員です。
- 初期コスト:0円(手持ちの中古PCを使用)
- 年間運転コスト:約8万円(画像編集ソフト・素材・バーチャルオフィス・サーバー・Wi-Fi等)
- 毎月の売上:10〜15万円を安定的に確保
つまり月あたりに換算すると、運転コストは6,600円程度で、月10〜15万円の売上を継続していたのです。この話をすると「本当ですか?」と驚かれる方が多いのですが、本当のことです。スキルをサービスとして届ける形であれば、コストはここまで削れます。
コストゼロでスタートできるビジネスの特徴
日本政策金融公庫「2023年度起業と起業意識に関する調査」によると、会社員のまま小さく起業するパートタイム起業家の89.1%が借り入れをせずにスタートしています。多くの人が「資金が必要」と思い込んでいますが、実態はまったく違います。
- コンサルティング・アドバイス系:パソコンとオンライン会議ツールのみ
- オンライン講座・セミナー系:動画ツール・告知サイトのみ
- ライティング・デザイン系:ソフト・バーチャルオフィスのみ
- 技術指導・スキル指導系:場所はカフェや貸し会議室で十分
「起業に必要なものは名刺と請求書でわかる」という表現がありますが、実際にそのくらいシンプルなのです。特別な設備も、豪華な事務所も、大きな在庫も必要ありません。
今日できる一手は「自分のサービスを月1万円で誰かに試してもらうとしたら何を提供するか」を書いてみることです。費用より先に「何を届けるか」を決める順番が大事です。

貯金が少ないことは、会社員のまま始める起業においてはほとんどハンデになりません。まず小さく動いてみてください。
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