記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
会社に勤めながら起業準備を始めようと決めました。ですが「まず何をすればいいか」がわからず、情報を集めるだけで1ヶ月が過ぎてしまいました。最初の1ヶ月でやるべきことを教えてください。
事業計画書は作った方がいいですか?

● 回答
よく誤解されているのですが、起業準備の最初の1ヶ月でやるべきことは「事業計画書を作ること」ではありません。事業計画書は、方向性が見えてきた段階で初めて意味を持ちます。まだ何も試していない段階で作る事業計画書は、空想を文章にしたものにすぎず、動くたびに内容が変わります。
最初の1ヶ月でやると決めていいこと・悪いこと
拙著『起業神100則』の中で繰り返し書いているのですが、成果が出ないときの原因の多くは「漠然」にあります。情報収集・YouTubeのセミナー視聴・本を読む。これらは漠然とした準備であり、「やった感」は出ますが、最初のお客様には一歩も近づきません。
- やらなくていいこと:事業計画書・会社設立・HP制作・ロゴ作成・名刺作成(まだ)
- やるべきこと:「誰の・何の困りごとを解決するか」を一行で書く。知り合い10人に話す
最初の1ヶ月で最も重要なのは「自分が何屋さんか」を一行で言えるようにすることです。この一文が決まるまで、名刺も事業計画書も作る必要はありません。
段階を踏んで動く順番
起業18フォーラムの会員さんで最初の1ヶ月に成果を出した人には、共通の動き方があります。
- 第1週:「誰の・何の困りごと」を紙に10個書き出し、一番しっくりくる1つに絞る
- 第2週:絞り込んだ一行を、職場・友人・家族の10人に口頭で話す
- 第3週:「興味がある」と言ってくれた1〜2人に、無料か低価格でモニター体験を提供する
- 第4週:モニターの感想を聞き、何が響いたかをメモする。次のサービスの輪郭を修正する
この流れを踏んだTさん(仮名・41歳・メーカー勤務・子育て中)は、「何から手をつければいいか全くわからない」という状態から起業18フォーラムのセミナーに参加。自己流でビジネス書を10冊読んでいたが一度も動けなかったのが、「一行で言える何屋さんかを紙に書く」という最初の宿題をもらって動き出しました。
第3週に最初のモニター客が来て「職場の後輩から連絡が来るとは思っていなかった」と驚いていました。最初の反応は、見知らぬ人からではなく、すでに知っている人から来るケースがほとんどです。
第4週には感想を聞いて「Excel作業の代行より、Excelを教える方が喜ばれた」という発見があり、方向を修正。8ヶ月目に月収5万円を達成しました。
情報収集と行動の比率を意識する
起業準備の最初の1ヶ月で陥りやすいのは、情報収集に80%・行動に20%という比率になることです。理想は逆です。20%の知識で動き始めた人の方が早く結果が出ます。情報は動きながら補うもので、動く前に全部揃えようとすると、いつまでも動けません。まず一行で「何屋さんか」を決め、知り合いに話す。この2つだけでいい最初の1ヶ月です。

起業準備の最初の1ヶ月に一行で決める「何屋さんか」が、その後の動き全体を変えます。
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