記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
会社員ですが、YouTubeや起業系のネット記事で勉強ばかりして、気づけば半年経っても何も始められていません。情報は十分あるはずなのに、なぜ動けないのでしょうか?

● 回答
「動けないのは情報が足りないからだ」と思っていませんか? 起業18フォーラムで多くの会社員の方と話してきて気づいたのは、この前提そのものが落とし穴になっている、ということです。YouTubeも起業本も、見れば見るほど動けなくなる構造が裏側にあります。本当の問いは「もっと何を知ればいいか」ではなく、「なぜ知るほど動けなくなるのか」です。
インプットを増やすほど動けなくなる仕組み
総務省情報通信政策研究所「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、全年代の平日インターネット利用時間は平均181.8分とされています。ただし、これは起業準備層に限定した数字ではありません。情報には触れているのに行動が止まる人が多いのは、見るほど「自分はまだ足りない」と感じる回路が強化されるためです。
動画も記事も、世の中には「成功した人の話」が圧倒的に多く流れています。見る側は無意識に自分と比べ、「自分には足りないものがある」という感覚が積み上がります。足りないものを埋めようとさらに情報を取りに行く。これがインプットが増えれば増えるほど一歩目が遠のいていく回路です。
起業18フォーラム会員・斎藤さんの転機
起業18フォーラム会員の斎藤さん(仮名・30代後半・女性・大手保険会社・独身)も、はじめは起業系YouTubeを300本、起業本を50冊ほど消費したけれども一歩も動けていない状態でした。フォーラムの勉強会で「今週中に1人に話してみてください」と促されたとき、斎藤さんは「まだ何も決まっていないのに恥ずかしい」と最初は抵抗があったそうです。
それでもその週末、お母様に「ハンドメイドの作家さん専用のセレクトショップを始めたい」と話してみたら、お母様が職場の同僚を紹介してくれて、その方が最初のお客様になったそうです。12ヶ月経った今、月額3,200円のセレクト会員が8人に増え、本人の手取りは月2万5千円ほどになりました。本人は「動画を10時間見るより、家族に1分話したほうが先に進んだ」と笑っていました。
拙著『起業の地図』にあるSTAGE論では、STAGE Iは「インプット段階」と定義されますが、私の支援現場では、ここに1年以上滞在する方が少なくありません。STAGE II(アウトプット段階)に進む条件はただ1つ、誰か1人に話してみることだけです。
動けない自分と動く自分の境目
- もっと知識を集めないと不安
- 準備が完璧になってから始めたい
- 計画を立てきってから動きたい
- 恥ずかしい状態で人に話したくない
- 自分には足りないものがあると感じる
- 知識より、家族か知人1人に話す方が早い
- 準備よりも試作品1個を作る方が早い
- 完璧より、20点でも世に出すと景色が変わる
- 恥ずかしさは初日だけで2日目には消える
- 足りないものは動きながら埋めれば追いつく
今週末、起業準備の構想を初めて1人に話してみてください。家族でも、学生時代の友人でも、職場の信頼できる同僚でも構いません。動画を10時間見るより、1分話す方が確実に景色が変わります。

今夜、YouTubeを開く時間を10分減らして、その10分を「明日誰に話すか」を考える時間にしてください。その小さな入れ替えが、半年止まっていた一歩目を動かします。
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