記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
私は、長年特許事務所で発明の出願に関する仕事をしています。
その経験を生かし、個人や中小企業を相手に、アイデアの発想法や技術アドバイスをするビジネスで起業したいと思っています。
まずはノウハウを小冊子にし、様々な会合で配布したり、AmazonのKindleストアで販売してみようと思っています。
方向性や展開に問題はないでしょうか?
アドバイス頂けましたら幸いです。
● 回答
ご経験のある分野で小冊子を書かれて、リアルの会合やAmazonでPRするというやり方は良いと思います。小冊子のタイトルを工夫して、多くの人の目に留まるようにしましょう。
「印税を得よう」などと考えず、フロントエンド商品と割り切って、無料で読めるようにしておきましょう。
Kindle本を出版して効果的にPRするためには、一冊のみの出版で終わらせず、何冊も何冊も、少なくとも10冊20冊は出版することです。一冊だけの出版では、多くの人に読んでもらえません。
また、対象者が企業なのか個人なのか、おそらくは企業向けが優先されると思いますが、そこが明確にわかるようにタイトルなどを工夫しておきましょう。
事業の方向性についてですが、上述のように個人で発明の出願サポートを依頼してくる人は少ないかもしれませんね。
中小企業を対象としたコンサルティングとなれば、知財保護がメインになるでしょう。知的財産権の取得の業務となれば、弁理士との競争になります。差別化を含めて検討するべきところは多いですね。
アイデア発想や技術アドバイスについては、ご経験の専門分野によっては可能だとは思いますが、昼間の時間にクライアント企業を訪問できるかどうかが問題ですね。社内研修のような形で受注できれば、夜間や土日に提供できることもあるかもしれません。
ビジネスマンの自己啓発的なセミナーに寄せた方が、最初は簡単かもしれません。
以下のポイントを確認して展開しましょう
- ターゲットの絞り込み
- 内容の質
- プライバシーや著作権の考慮
- オンライン販売の戦略
- セミナーやワークショップの開催
- フィードバックの収集
個人なのか企業なのか、ターゲットを明確にしておきましょう。そのターゲットに合わせた小冊子を作成することで、より効果的なアプローチが可能となります。
小冊子の内容は、宣伝ではなく、読者が実際に行動を起こせるノウハウを提供するようにしてください。
特許事務所での経験を元にした情報を公開する場合、守秘義務の問題が起きないか注意が必要です。
Kindleストアの利用は良いアイデアと思います。タイトルと表紙で選ばれますので、キーワードはしっかりと調査して決めましょう。表紙はプロに依頼しましょう。
小冊子の内容を基に、セミナーやワークショップを開催することで、より深い関係性を築きつつコンサルにつなげられます。
小冊子やサービスを提供した際のフィードバックを収集し、それをもとに改善を行っていくことが大切です。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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