起業で売上月1万円から伸びない原因は? データで見直す3つの指標

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業準備を始めて8ヶ月になりますが、月の売上が1〜2万円のあたりで止まってしまい、頑張っているのに数字が伸びません。

何を見直せば次のステージに進めるのか、自分の数字のどこを最初にチェックすればいいのか教えてください。

起業前質問集

● 回答

日本政策金融公庫総合研究所の調査では、起業準備を含むパートタイム起業家の悩みのトップは「売上を安定させること」で約32.9%でした。同じ悩みを抱えている人は本当に多いのです。数字が止まったときに最初に見るべきは「単価」「件数」「リピート率」の3つだけです。

単価・件数・リピート率を分けて見る

拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』に売上の4つのSTAGE論が出てきます。STAGE Iは0〜1万円、STAGE IIは1〜5万円、STAGE IIIは5〜10万円、STAGE IVは10〜30万円。各STAGEで「どこの数字を伸ばすか」が違います。月1〜2万円で止まっているなら、まだSTAGE IIに乗っていない状態です。

STAGE別に見るべき数字

  • STAGE I(0〜1万円):そもそも誰かに買ってもらえたか(件数1件以上)
  • STAGE II(1〜5万円):単価の妥当性(売れたあとに2件目につながるか)
  • STAGE III(5〜10万円):リピート率(継続購入されるか・口コミ発生)
  • STAGE IV(10〜30万円):集客導線の自動化(紹介・広告の比率)
月1〜2万円から動かないとき、最初にやること

多くの人がここでやってしまうのが「集客を増やす」ですが、これは順番が逆です。月1〜2万円のステージでは、単価が市場の相場より安すぎないか、商品の説明文が「お客様の悩み」に正面から答えていないかを先に見直すのが正解です。

30代後半・経理事務を10年続けてきた高村さん(仮名)は、起業準備のオンライン経理サポートを月3,000円で売っていて月1万円から動かない状態でした。「単価3,000円は相場より安すぎる」と気づき、月8,000円に変更したところ、客数は2割減りましたが売上は2.6倍になり、4ヶ月後にはSTAGE IIIに乗りました。価格を下げて集客を頑張る方向は、起業準備ではほとんど機能しません。

数字を見直すときに陥りやすい罠
よくある誤った見直し方

  • SNSのフォロワー数を増やせば売上が上がると考える
  • 新サービスを増やして「メニューを充実させる」方向に走る
  • 値引きキャンペーンで一時的に件数を増やそうとする

数字が動かないときほど、指標を絞って単価から見直すことが、次のステージに進む最短距離になります。集客を増やすのは単価とリピートの仕組みが整ったあとです。

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頑張りの量ではなく、見ている数字が間違っていないかをまず確認してみてください。3つの指標のうち、どれかひとつを変えるだけで、停滞は意外と動き出します。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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