記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
子どもが独立して、朝の時間がぽっかり空くようになりました。会社に勤める夫とは別に、私も何か始められたらと思うのですが、長年スーパーのパートをしてきただけで、人に売れるような特別なスキルも資格もありません。
こんな私でも、何かを始めることはできるのでしょうか。何から手をつければいいのでしょうか?

● 回答
「特別なスキルも資格もない自分に、起業なんて無理」。そう思っていませんか。実は、その思い込みこそが、いちばん大きな勘違いです。私のこれまでの起業支援の経験から言うと、「スキルがない」と口にする方ほど、長年くり返してきた段取りや気配りという財産を持っているのに、それを財産だと気づいていないだけです。
子どもが独立して時間ができたという今は、それを始めるのにとても良いタイミングです。まず、よくある勘違いから整理していきましょう。
「スキルがない」という思い込みの正体
多くの方が、起業に必要なものを「特別な資格」や「専門スキル」だと考えています。だから、まず資格スクールへ通おうとします。けれど、ここに3つの勘違いがあります。
- 起業には特別な資格が要る、という思い込み
- 誰にでもできることは、お金にならない、という思い込み
- 大勢に売れないものは、商売にならない、という思い込み
長年スーパーのパートを続けてきた方には、限られた時間で買い物と家事と家計を回してきた段取り力という、お金を払ってでも教わりたい人がいる経験が確かにあります。本人にとって「当たり前」のことほど、外に出ると価値になります。資格は、その価値を始めてから必要に応じて足せばよいものです。順番が逆なのです。
「120人以上」に届けばいい、という考え方
「でも、私のやることなんて大勢には売れない」。そう感じる方に、ぜひ知ってほしい考え方があります。拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』に、「0.1%の、そのまた0.1%」という話を書いたことがあります。
- 日本の人口の0.1%でも、12万人を超える数
- そのまた0.1%に絞っても、120人以上が残る
- 会社に勤めながら小さく始める起業に必要なのは、その120人以上で十分
1億人に売れる商品を考えるから、特別なスキルが必要に思えてくるのです。本当に必要なのは、あなたの経験をちょうど必要としている120人以上を見つけることだけです。実際、日本政策金融公庫の2025年度新規開業実態調査では、開業した人に占める女性の割合は25.7%まで増え、4年連続で過去最高を更新しています。特別な経歴のない人が、身近な経験を起点に小さく始める動きは、年々あたりまえになっています。
スーパーのパートを20年以上続けてきたHさん(仮名・50代後半・女性・お子さんは独立済み)も、まったく同じ不安からスタートしました。最初は自己流で「何か資格を」と料理の資格スクールに通いましたが、半年たっても何も始められませんでした。
転機は、起業18フォーラムの勉強会で「資格より、すでにやってきたことを商品にする」と教わったことです。Hさんが棚卸ししたのは、共働きの娘から何度も頼られてきた「平日の作り置きと買い物の段取り」でした。今は朝の空いた時間を使い、近所の共働き家庭向けに作り置きと段取りの相談を受け、パートを続けながら月4万円ほどの収入になっています。
明日の朝、空いたその時間に、これまで家族や職場の人から「助かった」「ありがとう」と言われた場面を、思い出せるだけ紙に書き出してみてください。資格の勉強より先に、それをするのが何よりの第一歩です。

始めるのに、特別な何かが要るわけではありません。あなたが長年あたりまえにやってきたことの中から、たった一つ、誰かに喜ばれたことを選び出すところから始めてみてください。空いた朝の時間は、新しい何かを育てるのにちょうどいい時間です。
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