記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
SNSで毎日発信を続けて半年になりますが、フォロワーも反応も商品の問い合わせも増えません。「発信を増やせば認知される」と思って続けてきましたが、何を見直せばよいのでしょうか?

● 回答
集客は「発信してから信用される」より、「信用がある相手に役立つ発信を届ける」順番で組み立てるほうが、結果につながりやすくなります。
実際、SNSに投稿したり、ストアカやココナラに商品を掲載したりしても、問い合わせが増えないという相談は少なくありません。
人の目に触れれば自然に売れる、ということはほとんどありません。まずは専門家として思い出してもらい、相談してもよい相手だと感じてもらう必要があります。
待っているだけで見込み客が集まらない時は、発信量より先に、すでに接点のある人へ役立つ情報を届ける順番に変えてください。
発信だけを増やしても反応が出ない理由
発信を続けても反応が出ない時、多くの方は「発信の量が足りない」「発信の質が悪い」と原因を内側に求めます。けれど、発信の前提となる「信用の貯金」がゼロの状態でいくら発信しても、見えない場所に向かって声を出しているのと同じです。声は届きません。
- SNSで毎日投稿しているが、フォロワーの大半は同業者で潜在顧客がいない
- ストアカやココナラに商品を掲載したが、評価ゼロのため埋もれる
- noteで記事を量産しても、検索流入も指名読者も育たない
- 「いいね」は付くが、有料の問い合わせには変換されない
- 知名度のある同業者と比較して、自信を失っていく
これは私の26年の起業支援の経験から見ても、起業準備で何度も起きる失敗パターンです。発信は「すでに信用がある人」が拡声器として使う道具であって、信用がゼロの状態の人が「信用を作る道具」として使うものではないのです。
信用が先・発信が後の順番を事例で見る
拙著『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』には「ハブ的ポジション」という考え方が出てきます。情報や信用が集まる結節点に身を置くことで、自然に信用が積み上がる構造を作る発想です。起業準備の段階で作れる「ハブ的ポジション」は、SNSよりもっと近い場所にあります。
たとえば木下さん(仮名・40代前半・女性・大手食品メーカー経理職15年・既婚子2人)は、最初の半年、Instagramで経理の知識を毎日発信しました。フォロワーは伸びず、商品の問い合わせはゼロでした。7ヶ月目に、発信量を増やすのではなく「信用を置く場所」を変えることにしました。
具体的には、本業の経理職で過去3年に名刺交換した中小企業の経理担当者30名に対して、月1回の「経理のヒヤリ・ハット事例」を共有するメールマガジンを始めたのです。SNSではなく、すでに会ったことがある30名の閉じたリストへの個別配信です。
この30名のうち5名が、半年以内に「自社の経理サポートを月額で頼みたい」と打診してきました。
9ヶ月目に月額契約3社、月収7万円の継続収入に到達しています。
- 段階1:過去に名刺交換・接点があった人を30名書き出す
- 段階2:その30名に向けて「業界の役立つ情報」を月1回届ける
- 段階3:信用が積み上がった段階で「商品の試作」を内輪に提案する
- 段階4:内輪で実績が出てから、SNSなど不特定多数への発信に広げる
- 段階5:発信は「信用を広げる手段」として後から使う
順番判断の基準は「すでに自分を知っている人がいるか」
「発信が先か、信用が先か」を判断する基準は1つです。
あなたが今すぐ連絡を取って「最近どうしてる?」と話せる相手が30人以上いるかどうか、です。
30人以上いるなら、その人たちに定期的に役立つ情報を届けるほうが、SNSで新しい読者を探すより早く手応えが出ます。30人未満なら、まず接点を作り直すところから始めます。
SNSでフォロワーを増やすより、過去の取引先や同僚との関係を温め直すほうが、信用の貯金は早く積み上がるのです。
- 過去の取引先・同僚・同窓・趣味仲間のリストを書き出す
- 30名以上いる場合:閉じたリストへの月1回情報配信から始める
- 30名未満の場合:まず接点を取り戻す連絡から始める
- SNSは段階4以降、実績を広げる手段として使う
- 発信の効果測定は「いいね」ではなく「相談につながる関係が増えたか」で見る
今夜、過去5年で接点があった人の名前を30名書き出してみてください。
書き出せた数が30未満なら、発信を一旦止めて、まず3名に「最近どうしてる?」のメッセージを送るところから動き出してください。そこから順番が反転していきます。

信用が積み上がった相手に届ける発信は、ただの投稿ではなく「待たれている情報」になります。発信から始める順番を、信用から始める順番に組み直すだけで、見える景色が変わります。
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