記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
起業準備を始めて半年経つのですが、やればやるほど不安が増えていきます。本当にやっていけるのか、家族に迷惑がかからないか、辞めた後で後悔しないか。頭の中がいつも同じことでぐるぐるして、夜も寝つけない日があります。
みんなこんなものなのでしょうか? それとも私の不安が異常に大きいのでしょうか?

● 回答
日本政策金融公庫の2025年新規開業実態調査によると、創業時に最も大きな不安として「売上の見通し」を挙げた人は42.1%にのぼります。次いで「資金繰り」31.8%、「健康管理」18.4%、「家族の理解」17.9%と続きます。あなたの不安は決して異常ではなく、起業準備層のおよそ半数が同じ場所で立ち止まっているのです。問題は不安の有無ではなく、漠然のまま抱え続けるかどうかにあります。
不安が消えない人の共通点:漠然のまま抱えている
不安は具体になった瞬間にエネルギーを失います。「家族に迷惑がかからないか」という漠然とした不安は、「月の生活費が5万円減ったら何が起きるか」という数字に変わると、対応策が即座に思い浮かぶ性質を持っています。けれど、多くの方が漠然のまま抱え続けてしまうのは、不安を分解する具体的な手順を知らないだけです。
段階的に分解するには、次の4つの問いを順番に書き出すのが効果的です。
- STEP1:不安の正体を1文で言語化する(「売上が立たない不安」など)
- STEP2:その不安が現実化する確率を数字で書く(10%・30%・50%)
- STEP3:現実化したときの影響額を数字で書く(月収の減少額・期間)
- STEP4:影響を半分に減らす対応策を1つだけ書く
Nさんの分解事例:4問でぐるぐるが止まった
48歳・経理10年勤務のNさん(夫・高校生の子2人・会社員月収47万円)。起業18フォーラム参加時は寝つけない日が週4でした。一緒に4問を埋めたところ、不安の正体は「家計が崩れる漠然とした怖さ」で、現実化確率を冷静に数字化すると約20%、影響額は月収マイナス10万円が半年続くケースという見立てでした。この時点で対応策が見えてきます。会社員雇用を続けながら準備期間を延ばす、生活防衛資金を6ヶ月分積む、家計の固定費を月1万円下げる、の3つを並列で進める計画です。
計画を紙にして夫に共有したところ「これなら一緒にやれる」と返ってきて、その夜から寝つきが戻ったといいます。Nさんは13ヶ月目に経理代行サービスのモニター3件・月4万円、18ヶ月目に法人2社の月次決算サポート契約・月12万円。退職金も家計貯蓄も削らずに会社員のまま土日中心で続いています。
不安を抱えたまま動く設計:書き出しの2ルール
拙著『会社で働きながら6カ月で起業する』に「不安を消すよりも、不安と一緒に動ける形をつくるほうが現実的」という考え方が出てきます。不安はゼロにできなくても、漠然から具体に変わった瞬間にぐるぐるは止まります。書き出しは平日の夜10分でいい、週1回見直すだけでいい、というのが続けられる現実解です。今夜試せるのは、不安を1つだけ紙に書き、確率と影響額の数字を横に置いてみることです。
- 不安は消すものではなく、漠然から具体に分解するもの
- 4問の書き出しで不安エネルギーは半減する
- 家族にも数字で共有すると合意形成が早い
- 会社員雇用が続いている間は最大の保険として活用する

不安があっても進める設計はあります。具体化の手順を一緒に組み立てたい方は、起業18フォーラムの場で個別にお話しいたします。
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