記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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起業準備の初期に「まずは安くして経験を積もう」と価格を低く設定しました。今は値上げをしたいのですが、いつ・どのようなタイミングで値上げするのが適切でしょうか? 既存のお客様への伝え方も教えてください。

● 回答
値上げの最もよいタイミングは「モニター期間終了時」または「実績が3件以上そろった時点」です。この2つのどちらかを値上げの根拠にすると、既存のお客様にも納得されやすくなります。
帝国データバンク(2024年)の調査によると、廃業企業の51.1%が「黒字廃業」と報告されました。収益が出ていても持続できない原因のひとつが、適正価格設定の失敗です。安さで始めたまま値上げできずにいると、事業継続が難しくなります。
起業18フォーラムにいらした岡田さん(仮名・42歳)は、最初のモニター価格を「正規価格の半額」として明示しておいた会員さんです。「モニター期間終了後は正規料金に戻します」と最初からお客様に伝えていたため、値上げ時に「そう言っていましたね」と自然に受け入れてもらえました。「最初から正規価格とモニター価格を区別して伝える」設計が、値上げをスムーズにする最大のポイントです。
- 「モニター価格」と「正規価格」を最初から区別して伝える
- 実績3件が値上げの目安のひとつ
- 値上げは新規のお客様からが最も摩擦が少ない
- 価格が安すぎると「安い=品質が低い」と判断されるリスクがある
- 安い価格で始めたまま値上げできないと事業継続が難しくなる
- 値上げを後回しにするほど既存顧客が価格変更に敏感になる
拙著『1億円稼いでいる人は何をしているのか?』で紹介している「価値の場所を変える」という考え方のなかで、同じサービスでも「誰に・どのように届けるか」によって適正価格は変わります。「安くすれば売れる」という発想は、長期的には事業の土台を崩します。
既存のお客様への値上げ告知は「1ヶ月前に予告・丁寧な説明文を添える」のが基本です。値上げの理由を正直に伝えることを恐れないでください。誠実さはお客様の信頼につながります。価格設定は一度決めたら変えられないわけではありません。段階的に正規価格へ移行する計画を最初から持っておくことが大切です。今の価格が「お試し段階」であることを、次のお客様から明示していきましょう。

まず「この価格はモニター段階のものです」という一言を、今日から新規のお問い合わせ先に伝えてみてください。その小さな一言が、適正価格への道を開きます。
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