記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
2歳と4歳の子どもがいる共働きの会社員です。起業準備に興味はあるのですが、毎日仕事と育児でヘトヘトで、とても時間が取れません。
「時間ができたら始めよう」と思い続けて、もう2年が経ちました。育児中の会社員でも、本当に起業準備はできるのでしょうか?

● 回答
結論から申し上げます。育児中の会社員でも、起業準備は十分にできます。むしろ、「時間がない」という制約があるからこそ、効率的に準備が進むケースを僕は何度も見てきました。
ただし、最初にはっきり伝えたいことがあります。「時間ができたら始めよう」、この考え方を続けている限り、永遠に始められません。なぜなら、育児中の会社員に「時間ができる日」は来ないからなのです。子どもが大きくなれば習い事の送迎が増え、中学に入れば部活のサポートが始まります。待っていたら、あっという間に50代なのです。
大事なのは「時間ができたら」ではなく「今ある時間で何ができるか」に発想を切り替えることなのです。
僕が26年間で60,000人以上を支援してきた中で、育児中に起業準備を始めた方はたくさんいます。その方たちに共通していたのは、「大きな時間を確保しよう」とは考えなかったことなのです。

では、具体的にどうすればいいのか。育児中の起業準備で効果的な「3つのスモールステップ」をお伝えします。
ステップ1:「1日30分」から始める
起業準備に必要な時間は、最初は1日30分で十分なのです。「えっ、それだけ?」と思われるかもしれませんが、この30分でやることは1つだけ。「知・人・金」の棚卸しなのです。
自分が人より詳しいこと、仕事で培ったスキル、周囲の人脈を書き出すだけ。子どもが寝た後の10分、通勤電車の中の10分、昼休みの10分。それだけで最初の一歩は踏み出せるのです。
ステップ2:育児経験そのものを「強み」に変える
育児中だからこそ見える世界があるのです。起業18の会員で、育児をきっかけに起業準備を始めた方の事例をいくつかご紹介します。
- Aさん(37歳・メーカー勤務):保育園の「連絡帳アプリ」に不満を感じ、保育ICTの改善コンサルとして起業準備を開始。現場の声を知っていることが最大の武器になった
- Bさん(41歳・金融機関勤務):育児中のマネープランに悩んだ経験から、共働き家庭向けのファイナンシャルプランニングサービスを構築。自分自身がターゲット顧客だったからこそ、刺さるサービスが作れた
- Cさん(34歳・IT企業勤務):子どもの食物アレルギー対応で得た知識を活かし、アレルギー対応レシピのオンライン講座を開設。「困っていた当事者」だからこそ信頼される発信ができた
3人に共通するのは、「育児中の不便・不満・困りごと」をそのまま起業のネタにしていることなのです。育児は時間を奪うものではなく、起業のヒントを与えてくれるものでもあるのです。
ステップ3:「完璧」を捨てて「20点」で動く
育児中の方に最もお伝えしたいのがこの点なのです。起業準備において、100点を目指す必要はまったくありません。
ブログを1記事書いてみる。SNSで1回発信してみる。困っている人に1回話を聞いてみる。すべて20点で構わないのです。なぜなら、起業準備の初期段階では「質」よりも「やったかどうか」の方がはるかに重要だからなのです。
「でも、20点のものを出すのは恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれません。しかし、考えてみてください。お子さんが初めて歩いた時、完璧なフォームで歩きましたか? よろよろしながらも一歩を踏み出した。それだけで周りの大人は拍手したはずなのです。起業準備も同じなのです。最初の一歩に完璧さは求められていません。
- 1日30分の「知・人・金」棚卸しから始める
- 育児経験を「強み」として活かす視点を持つ
- 20点でいいから「やったかどうか」を重視する
最後に、育児中の起業準備で最も大切なことをお伝えします。それは、「自分を責めないこと」です。
子どもが熱を出して準備が進まない週もあります。仕事が忙しくて何もできない月もあります。それでいいのです。起業準備は短距離走ではなくマラソンなのです。止まっても、また歩き出せばいいだけです。
「時間がない」は、起業準備ができない理由ではありません。「時間がないからこそ、本当に大事なことだけに集中できる」、それが、育児中の会社員が持っている最大のアドバンテージです。
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