会社に対して不満を持つ人の割合は? 30歳~49歳会社員のホンネ調査結果

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「やってられない!」「何その理不尽な指示は!?」「こんなに頑張っているのに……」そう感じながら毎朝会社に向かっている人は、あなただけではありません。AI活用の普及・物価高・賃金格差が続く2026年、会社員の不満は「給与が低い」だけでなく、「やりがいがない」「AIに仕事を奪われる」といった内容に変わりつつあります。

起業18フォーラムでは、30〜40代の会社員100人を対象に「会社への不満」に関するアンケート調査を2021年に実施し、データを分析しました。2025年の最新公的調査データと合わせて、会社員の不満の実態をお伝えします。

アンケート調査

ポイント 調査概要

30〜49歳会社員100人への意識調査の概要

グラフ

調査期間

2021年9月13日

調査方法

ネットリサーチ(Freeasyのアンケートモニターが回答)

対象者条件

30歳~49歳の会社員(正社員・契約・派遣社員)

有効回答数

100名

回答者プロファイル詳細

30〜40代の会社員

ポイント 調査結果サマリー

7割超が不満・行動できた人はわずか2割

回答者プロファイル詳細

  • 7割以上(73.0%)が会社に不満を感じている。特に40代は80.8%と、30代より18pt高い。
  • 不満の内容は「給与・ボーナスが低い/上がらない」が最多で、次いで「人間関係に不満がある」が多い。
  • 不満の解決・解消のために行動できている人は2割に満たない。残り約8割は「諦め」か「何もできていない」状態。
  • 会社外の行動(起業準備・転職活動など)に言及したコメントはほぼゼロ。友人にグチる・ポイ活のみ。
  • 40代は30代に比べて「何かに取り組みたいが内容は決まっていない」が17.2pt高い。
多くの会社員が不満を感じながらも我慢しながら会社勤めをしている。会社に言っても無駄だと諦めており、かつ起業準備をするという視点はほとんどの人が持っていない。40代になってから不満の解消のために動こうと思っても、何をしたらよいかわからない状態になる人が多いことがうかがえる。

ポイント Q1. あなたは、現在勤めている会社に対して不満がありますか?(単一回答)

73%が会社に不満・40代は80.8%と突出

チェック

  • 30〜40代の会社員のうち、73.0%が会社に対して不満を感じている。
  • 年代別にみると、40代は80.8%が会社に不満を感じており、30代(62.8%)に比べて18pt高い。
  • 男女別にみると、女性は男性に比べて「非常に不満がある」割合が10pt高い。

Q1.あなたは、現在勤めている会社に対して不満がありますか?(単一回答)
※クリックすると拡大できます。

ポイント Q2. 現在勤めている会社に対する不満をぶちまけてください!!(自由回答)

給与・人間関係が不満トップ2の生の声
ランキング

会社に対する不満の内容をみると「給与・ボーナスが低い/上がらない」が最も多く、次いで「人間関係に不満がある」が多い。

会社に対する不満TOP5 回答数
給与・ボーナスが低い/上がらない 28件
人間関係に不満がある 21件
勤務体制が不満 11件
残業が多い・休日が少ない 9件
評価に不満がある 5件
※会社に不満がある人73名の自由回答をカウント
    給与が低い/上がらない:

  • 給料が上がらない。(男性46歳/非常に不満がある)
  • 給料安すぎる(男性49歳/非常に不満がある)
  • 給料が仕事の成果に見合ってない(男性49歳/不満がある)
  • 交通費が削減され、毎日出勤するたびに赤字になっている。何のために働いているかわからない。(男性47歳/非常に不満がある)
  • 給料が安い。ボーナスを出して欲しい(女性35歳/非常に不満がある)
人間関係

女性は人間関係の不満についてコメントしている人が多い。

    上司・経営層に不満がある:

  • 社長自身のことを棚あげていろいろ文句を社員に対して言う。(男性38歳/非常に不満がある)
  • 社長が気に入らない社員は、出世しない。上司が、できないことについては徹底的に逃げて部下に押し付ける。(女性40歳/非常に不満がある)
  • パワハラ的な言動をする上司がいても、会社として対処しない雰囲気がある。(女性45歳/非常に不満がある)
  • 社長がワンマンで、社員への発言が威圧的。有給取得を申し出ると、嫌な顔をされる。(女性43歳/非常に不満がある)
  • 家族経営で、経営者の親族が優遇される。外部の社員は居場所がない。(女性44歳/非常に不満がある)
  • 俺のいう事は何でも聞けという感じの上司に不満(女性47歳/やや不満がある)
    同僚に不満がある:

  • 仕事の押し付け合いが横行しており、協力し合う文化がない。(女性38歳/非常に不満がある)
  • 社内での仕事のなすりつけ合いをやめてほしい。(女性38歳/やや不満がある)
  • 人間関係があまり良くない。(女性41歳/やや不満がある)
勤務体制・その他
    異動が多すぎる:

  • 現場をたらい回しにされる(男性41歳/やや不満がある)
  • 異動で不慣れな部署に配属される人が多い。(男性44歳/やや不満がある)
    仕事を一人で抱え込まざるをえない体制:

  • バックアップがいない。改善しようとしない。給料安すぎる(男性49歳/非常に不満がある)
  • 一人で抱え込む仕事が多い。誰にも相談できない。(女性40歳/不満がある)
    テレワークがしにくい:

  • テレワークなどの導入に消極的(女性45歳/やや不満がある)
  • 在宅勤務推奨期間なのに、人によって在宅率が不公平(女性38歳/やや不満がある)
    適正な評価がされていない:

  • いまだに学歴社会。能力や実績を優先すべき(男性35歳/非常に不満がある)
  • 評価制度が不明瞭(男性38歳/不満がある)
  • 正しく評価されていない。(女性48歳/非常に不満がある)
  • もっと信頼して仕事を任せてほしい(女性49歳/非常に不満がある)
    会社の考え方・姿勢に共感できない:

  • 保守的で変革や改善を嫌う風土がある。(男性38歳/不満がある)
  • 会社として成長しようとする意欲がない(女性33歳/不満がある)
  • 社員のことも顧客のことも考えていない薄情な会社(女性38歳/不満がある)

ポイント Q3.「あなたの会社に対する不満」を軽減したり解決するために、取り組んでいることはありますか?(単一回答)

不満を解決しようと行動できている人は2割未満
  • 会社に不満を感じている人のうち、不満の解決のために行動できている人は2割に満たない。
  • 「不満の解決のために何かに取り組む気はない」が3割を超えており、諦めてしまっている人も多いことがわかる。
  • 特に40代は30代に比べて「何かに取り組みたいが内容は決まっていない」が17.2pt高い。(※30代は回答数が27件のため参考値)

取り組み
※クリックすると拡大できます。

60,000人以上の起業相談を受けてきた起業18フォーラム代表・新井一は、この結果について次のように語っています。

会社への不満が積み重なった時期に相談に来る方は非常に多い。興味深いのは、実際に動き出した人の多くが「後悔しなかった」と語ることです。逆に、不満を持ちながらも動かなかった人が後に深く後悔するパターンも多い。不満は行動の材料です。方向性さえ正しければ、エネルギーに変えられます。
(起業18フォーラム代表 新井一)

ポイント Q4. 会社に対する不満を軽減したり解決するために、どんな取り組みをしていますか?

不満軽減に向けて実際に取り組んでいること
  • 不満を軽減するための行動をみると「マニュアル化・IT化等の業務改善」や「会社に相談したり意見を伝える」等、会社に対する働きかけがほとんど。
  • 会社外での行動としてあがったのは、友人にグチる、ポイ活のみ。
  • その他に、「無になって仕事をする」とのコメントもみられた。
    会社外での取り組み:

  • 会社以外のところで友達などに愚痴を言って発散している。(男性38歳/非常に不満がある)
  • ポイ活(女性34歳/やや不満がある)
    会社での取り組み:

  • 仕事が軽減されるようにマニュアル・チェックシートを作成している。(女性40歳/非常に不満がある)
  • 社内の有志を募ってIT化を推進している(女性33歳/不満がある)
  • 労働組合(男性42歳/やや不満がある)
  • 自分の意見を会社に伝える。(男性44歳/やや不満がある)
  • 相談を重ね不満を一つひとつ解決しようとしている(男性37歳/やや不満がある)
    その他:

  • 心の平穏のため、仕事に関することは諦めることにした。無になって淡々と作業をこなせば心は維持できる。(女性44歳/不満がある)

ポイント Q5. 会社に不満があるのに取り組みができない(していない)理由を教えてください。何が障壁(ハードル)になっていますか?

行動できない人が抱える理由と諦めの構造
  • 上司や自分の役職、会社の状況を加味して「会社に働きかけても変えることができない」と諦めのコメントが目立った。
  • 社外での行動についてのコメントはほとんどみられなかった。
  • ほとんどの人が不満を感じながら、会社への働きかけも諦め、我慢しながら会社勤めをしていることが伺える。
不満の解消のために行動できない理由 回答数
上司が動かない・裁量が無い・組織の問題など 28件
忙しい・時間がない 7件
どうせ何をやっても無理だと思う 6件
面倒・やる気が起きない 5件
どうすれば良いかわからない 3件
※会社に対する不満があるが行動できていない人 59名の自由回答をカウント
    上司が動かない・裁量が無い・組織の問題など:

  • 上司との反りが合わない。(男性46歳/非常に不満がある)
  • 上層部が慎重すぎる(女性45歳/やや不満がある)
  • 部署採算での運営によって幹部が自分のところのみを守るため。(男性44歳/やや不満がある)
  • 同族企業なので自分は従うのみ(男性40歳/やや不満がある)
  • 自分の裁量では決められないから。(男性40歳/やや不満がある)
  • 新しいビジネスに挑戦することを良しとしない(男性45歳/非常に不満がある)
  • 会社のシステムが変わらないと、個人の努力ではどうにもならない。(男性47歳/非常に不満がある)
  • 抵抗勢力が多く、自身の権限が小さいため周囲を動かせない。(男性38歳/不満がある)
  • 長年勤務して、会社は変わらないということがわかっている(女性48歳/やや不満がある)
  • どこに相談しても同じだと思うから(女性35歳/非常に不満がある)

ポイント 2026年最新トレンド:不満の「質」が変わってきた

AI時代の不満はやりがいとAI代替不安が中心

2021年の調査から4年が経過しました。会社員が抱える不満は依然として存在しますが、その内容は変化しつつあります。

給与不満から「やりがい不満」「AI代替不安」への変化

パーソル総合研究所が2025年に実施した調査によると、会社全体に満足している人は48.6%にとどまり、半数以上が何らかの不満を抱えていることがわかっています。2021年の起業18フォーラム調査(73%が不満)と比較すると、調査対象・手法は異なりますが、会社員の不満が根強く続いている状況は変わっていません。

公益財団法人日本生産性本部が2025年に実施した第17回「働く人の意識調査」では、転職意向(「転職したい」「いずれ転職したい」の合計)が39.0%に達しており、約4人に1人以上が何らかの変化を求めていることがわかります。

2021年当時は「給与が低い」「上司がひどい」という直接的な不満が多くを占めていましたが、2025〜2026年においては、以下の不満が新たに増加傾向にあります。

  • 「やりがいが感じられない」「成長している実感がない」という仕事の意味に関する不満
  • 「AIや自動化によって自分の仕事がなくなるかもしれない」という雇用不安
  • 「物価が上がっているのに賃金が追いつかない」という実質賃金への不満
  • 「リモートワークが縮小された」「出社強制に納得できない」という働き方への不満
起業18フォーラム代表 新井一より

2021年の調査から現在まで、会社員の不満の根本は変わっていません。変わったのは「その不満の向かう先」です。以前は「会社に言っても変わらない」と諦めて終わっていた人が、いまは「会社以外に出口を作ろう」と考えるようになってきています。起業18フォーラムへの相談件数も、ここ数年で増加傾向が続いています。不満はエネルギーです。方向性さえ正しければ、行動の材料に変えられます。

ポイント 不満を「起業準備」に変えた会員さんの事例

43歳・会社員が不満を起業準備に変えた経緯

不満を感じながら「今じゃない」と先延ばしにしてきた会社員が、起業準備をきっかけに出口を見つけた事例をご紹介します。

Aさん(43歳・大手メーカー管理部門・男性・既婚・子ども1人)の場合

Aさんは大手メーカーの管理部門に勤める43歳。上司はパワハラ気質で相談もできず、15年間にわたって「今じゃない」と行動を先延ばしにしてきました。月収はそれなりにあるものの、やりがいを感じられない日々が続いていました。

2024年1月、Aさんは起業18フォーラムに参加します。「不満を言い続けるのではなく、その不満の解決策を売る仕事をしよう」と気づいたことが転機でした。同年6月には、長年の管理業務の経験を活かして中小企業向けERPコンサルとして起業準備をスタート。2025年3月に月収18万円を達成しました。

現在もAさんは会社勤めを続けながら起業準備を進めています。「不満が消えたわけではありません。でも、出口が見えているので耐えられます」と語っています。

  • 属性:43歳・大手メーカー管理部門・男性(既婚・子ども1人)
  • スタート時:15年間「今じゃない」で動けず。上司のパワハラ気質で相談もできない状態
  • 時系列:2024年1月 起業18参加→6月 ERPコンサルで起業準備スタート→2025年3月 月収18万円達成
  • 転機:「不満を言い続ける代わりに、その不満の解決策を売る仕事をしようと決めた」
  • 現在:会社勤めを継続しながら月収18万円を安定させている

ポイント まとめ:不満は行動の材料になる

不満を持つ人への起業18からのメッセージ

調査まとめ

今回の調査から、会社員の73%が不満を感じながらも、その解消に向けて動けている人は2割に満たないことがわかりました。多くの人が「どうせ変わらない」と諦めており、会社の外に目を向けることすらしていません。

しかし、Aさんの事例が示す通り、不満は行動を起こすためのエネルギーになります。不満を感じているということは、「現状を変えたい」という意志が確かにあるということです。

会社を辞める必要はありません。まず1日30分、自分が会社以外でどんな価値を提供できるかを考える時間を確保するだけで、会社との向き合い方は大きく変わります。小さな一歩が、出口を作ります。

起業18フォーラムでは26年以上にわたり、会社員のまま起業準備を始める方を支援してきました。「不満をエネルギーに変えたい」と思った方は、ぜひ一度セミナーに参加してみてください。最初の一歩は、大きな決断ではなく「知ること」から始まります。

ポイント 起業18フォーラムについて

会社員のまま始める起業を支援するフォーラム

スモビバ!

起業18フォーラムは、起業したい会社員のための会員制コミュニティです。ゼロから「会社員のまま小さく起業」するために必要な「強みの発掘」「売れる商品」「正しいビジネスモデル」を作るための支援を行っています。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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