40代から独立できる仕事と注意が必要な仕事

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

40代は子育てが落ち着いてきたり、仕事にもすっかり慣れて、自分の生き方を見直すタイミングです。このままずっと今の会社に定年までいるのか、転職するのか、長く休暇を取っていた人は社会復帰するのか、家族との関係は、、、考えることも多いです。
 


 

今回は、40代からのキャリアについて、経験豊富な40代から独立できる仕事についてお話しします。独立ならば新しい人間関係に悩むことなく、自分の夢を叶えることができるでしょう。また、人気はあるけれど独立するなら注意が必要な仕事についてもお話しします。
 

40代から独立できる仕事

40代から独立できる仕事と注意点


 

40代から独立できる仕事は、それまでの経験を活かす仕事と言い換えることもできます。40代は就職や転職のタイミングとしては早くはないけれど、独立年齢はピッタリのタイミングです。今までの自分の経験や生き方を振り返り、自分に合った仕事を探してみましょう。
 

独立できる仕事の例

40代から独立できる仕事と注意点


 

手作り作品の販売

特に女性で独立を考える人には、手作り作品の販売で独立を目指す人がたくさんいます。手作り作品の種類はとても多いです。袋物やおもちゃなどの実用品から、芸術作品とも言える人形や食器を制作する人もいます。

手作り作品の販売は、40代に向いている仕事と言えるでしょう。自分の好きなものを、自分のペースで創ることができて、試作にある程度の予算を投じることもでき、少しであれば在庫を持つことができる資金もある場合が多いからです。

起業18の会員さんにも、たくさんの手作り品のショップを始めた方がいます。珍しいところですと、たとえば、以下の2つの「自家焙煎」コーヒーショップなどがあります。

教室やサロンの経営

美容師やネイリストなど、特殊なスキルを持っているならば、教室やサロンを経営して独立することもできます。美容師やネイリストは、就職してスキルを活かすこともできますが、常に流行に敏感でなくてはなりません。40代よりも若い世代の方が流行に敏感であり、就職や転職では40代という年齢が不利になる可能性もあります。

40代からは、美容師やネイリストならば、独立したほうが働きやすくなる可能性があります。高齢化が進んでいる町ならば、遠くの美容院よりも、住宅街の中にある小さな美容院のほうが需要はあるでしょう。また、感染対策の面から、不特定多数の人がやってくるサロンではなく、自宅でネイルをやってほしいという人も増えています。

ただし、小さい教室やサロンでも独立して経営する時には知識が必要です。平成20年からはまつ毛のエクステは美容師免許が必要になりました。また、客の体に直接触れる仕事は万が一に備えて賠償責任保険に加入しておくと良いでしょう。

40代は、社会経験も豊富な年代です。教室やサロンの経営は、やる気だけでなく知識も必要だからこそ40代からの独立に適しています。
 

起業18の会員さんにも、サロンや教室を立ち上げている方がたくさんいらっしゃいます。

配達・宅配の仕事

配達や宅配の仕事は、急激に需要が増えています。さらに配達や宅配は、専門的な知識が必要ないため、40代からでも独立できる仕事です。最近よくみかけるウーバーイーツは、ウーバーイーツに雇われているのではなく、個人事業主として働くことができます。初期費用も安く年齢に関係なく続けられる仕事でしょう。

高齢化社会になり、宅配の仕事は右肩上がりで増えています。車の運転ができる人は、お弁当や買い出しの仕事でも独立できるのではないでしょうか。40代まで続けてきた家事や料理は立派なスキルです。自信をもつことで家事や料理も独立できる仕事になります。
 

人気はあるけれど40代から独立するには注意が必要な仕事

40代から独立できる仕事と注意点


 

インターネットやテレビでは、独立開業しやすい仕事がたくさん取り上げられています。しかし40代から独立するには注意が必要だったり、現実的には難しかったりする仕事があります。ここからは、40代から独立するには注意が必要な仕事と注意点についてお話しします。
 

注意が必要な仕事の例

40代から独立できる仕事と注意点


 

WEBライター・アフィリエイター

自宅ですぐに始められる仕事に、WEBライターやアフィリエイターがあります。「月100万円も夢じゃない」「寝ている間に100万円」など夢のような言葉をブログでみかけると「自分にもできるかもしれない」と思う人も多いのではないでしょうか。

たしかにイラストレーターとは違いライターは「言葉」なので、日本語ができれば誰にでもできる仕事と感じるかもしれません。しかし、誰にでもできそうな仕事ほどライバルはたくさんいます。独立できる仕事と始めやすい仕事は、まったく意味が違います。

アフィリエイターは、独立して成功すれば大きく儲かる可能性があります。アフィリエイトは、サイトを立ち上げて広告収入を狙う仕事のため、40代からでも独立できる仕事です。しかし独立できる仕事が成功できる仕事とは限りません。アフィリエイターとして稼げるようになるまでには、長い月日とスキルと忍耐が必要です。
 

せどり

40代はフリマサイトを利用している人がたくさんいます。家にある不用品を出品したら、思わぬ収入になった経験がある人は多いのではないでしょうか。

最近は、不用品ではなく別の所から買い付けたものを高く出品する転売が増えています。貴重な本を大手古本販売チェーン店から100円買ってきて、フリマサイトで1,000円販売したら900円の儲けになります。これを「せどり」と言います。背表紙をみて本を抜き取るため「背取り」とも言います。

昔は「せどり」で独立するならば「高値で売れるものを見抜く目」が必要でした。しかし最近は本のバーコードを読み取るだけで相場がわかる「せどり」アプリがあります。そのため、40代からでも独立できる仕事として「せどり」が注目されるようになったのです。
 


 

しかし「せどり」も、誰でも独立できる仕事ではありません。すでに飽和状態であり、良い商材を見つけることは至難の業です。また、転売目的で物を買う場合には、古物商許可が必要です。
 

40代から独立できる仕事をみつけるコツ

40代から独立できる仕事と注意点


 

40代から独立できる仕事をみつけるコツは、長く続けることができる仕事を選ぶことです。40代は、独立開業するにはまだまだ若い年齢ですが、さらにやり直しをするには勇気が必要です。長く続けられる仕事とは、需要があるだけでなく、自分の体力や気力、そして正々堂々と続けられる仕事です。

独立できる仕事の中には、副業として始められる仕事もたくさんあります。会社に勤めながら独立の準備をすることは、安定した収入の中でじっくりと準備ができるメリットがあります。また、独立は起業とは違い「今までの経験をもとにしてひとり立ちする」という意味があります。

紹介した「独立するには注意が必要な仕事」は、独立よりも起業にちかい仕事です。一時的な感情や情熱に左右されることなく40代だからこそ独立できる「経験とつながり」を意識した仕事を探すことが、成功への近道となります。 
 

おわりに

40代から独立できる仕事と注意点


 

40代から独立できる仕事を探している人は、一般的な40代を基準にして仕事を探しているのかもしれません。しかし同じ40代でも、経験値や希望する生き方は人それぞれ違います。現在の自分を客観的に分析し、40代から独立できる仕事ではなく、今の自分が独立できる仕事を自分らしく探してみてはいかがでしょうか。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。




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