Notionテンプレート販売で会社員のまま月5万円稼ぐ実践手順

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

Notionで業務メモは整理できているけれど、起業準備に活かす方法は何から始めればいいかわからない、という会社員の声をよく耳にします。ココナラやnoteでテンプレートを売り出してみたものの、半年経っても閲覧数が伸びず、注文もゼロのまま手が止まっている方も少なくありません。

Notionテンプレート販売は公式マーケットプレイスでも有料テンプレート販売の仕組みが用意されている領域で、会社員のまま月5万円のストック収入を組み立てる入口として現実味のある選択肢です。

本記事では、26年・6万人の起業支援経験と起業18フォーラム会員さんの実例から、Notionテンプレート販売で空回りしないための順番を整理します。

ポイント Notionテンプレート販売を起業準備に活かす全体像

SaaS追い風の中で単発販売が陥る落とし穴

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Notion公式のマーケットプレイスでは、有料テンプレートを公開・販売する仕組みが提供されています。Notionをはじめとする業務情報ツールが企業にも個人にも浸透し、その使いこなしを「テンプレート」という形で買いたい層は広がっています。ただし、市場規模の数字だけで個別テンプレートの需要を断定できるわけではありません。

ただし、Notionテンプレート販売には大きな分かれ道があります。単発でテンプレを売り切るフロー型と、運用支援まで含めて月額で受け取るストック型では、半年後の手元に残る金額がまったく違います。多くの会社員が前者を始めて止まってしまうのは、商品設計の入口を「いくらで売るか」だけで考えているためです。

もう一つの落とし穴が、Notionの集客テクや高額講座への飛びつきです。私のこれまでの起業支援の経験では、Notionで集客できている方は「売れるコンテンツ」をすでに確立していて、その省力化や拡散のためにNotionを活用しているだけ、という方ばかりです。集客テクが先にあるのではなく、商品が先にあるのです。

ポイント Notionテンプレート販売が向いている人・向いていない人

業務の蓄積を商品化できる会社員が向く設計

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Notionテンプレート販売は誰にでも合う形態ではありません。会社員のまま始める場合、向き不向きを最初に見極めておくと無駄な作業時間を減らせます。

Notionテンプレート販売が向いていない人

  • 会社の業務でNotion自体を触ったことがほぼない
  • テンプレを作り込むこと自体が目的化しやすい
  • 顔出し・名前出しでの発信や知人への声がけが極端に苦手
  • 無料テンプレで満足してしまう層しか自分の周りにいない
  • 納品後の運用相談が来ても応えるつもりがない

向いていない人がNotionテンプレート販売に飛び込むと、テンプレ整備の週末作業ばかり積み上がって収入につながらない時間が長引きます。逆に、業務でNotionを2年以上動かしてきて、その手順を「自分以外の人にも再現してほしい」と思ったことがある方は適性が高い領域です。

Notionテンプレート販売が向いている人

  • 業務でNotionを2年以上日常的に動かしている
  • 営業・経理・採用・カスタマーサポートなど特定領域の業務知識がある
  • 同僚や部下にNotionの使い方を教えた経験がある
  • 納品後の伴走(質問対応・カスタマイズ)を月1〜2回は引き受けられる
  • 会社員のまま月5万円から10万円のストック収入を目標にしている

ここで大事なのは、向いている/向いていないの判定がそのまま「優劣」ではないことです。向いていない方は、Notionではなく別の入口(ココナラのスキル販売、noteの有料記事など)を選び直す方が早道です。

ポイント Notionテンプレート販売で成果が出る人の3つの共通点

業務知識と伴走による小さな1件目の積み上げ方

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起業18フォーラムでこれまで支援してきた会員さんを振り返ると、Notionテンプレート販売で会社員のまま月5万円を超えていく方には共通点が3つあります。いずれも特別な才能ではなく、入口の組み立て方の違いです。

1.テンプレを「業務の手順書」として売っている

成果が出る方は、テンプレ単体を売っているのではなく、特定の業務(営業企画/月次経理/採用面接など)の進め方を再現できる手順書として売っています。ページの色や見栄えではなく、「この通りに使えば月1回の経理締めが半分の時間で終わる」という結果を売っているのです。

2.知人ルートで1件目をモニター契約にする

2つ目は、いきなり広い市場ではなく、知人や元同僚の1人にモニター価格で導入支援する形でスタートしている点です。最初の1件はマーケットプレイスではなく、自分が顔の見える範囲から見つけてください。レビューや声を集めやすく、改善ポイントも具体的に拾えます。

3.完璧を待たずに20点で出している

3つ目は、テンプレを完璧に整えてから売り出すのではなく、まだ荒削りな段階でも知人に試してもらっている点です。拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』に「20点でも出してお客様の反応で育てる」という考え方が出てきます。Notionは後から書き換えがきく道具なので、この発想とは特に相性がいいのです。

ポイント 会員さんの実例:単発販売から月12万円のストックへ

永井さんが単発販売からストックへ歩み直した道

会社員不安

起業18フォーラムにいる永井さん(仮名・40代前半・男性・SaaS企業の営業企画職・妻と小学生のお子さん1人)は、会社で4年前からNotionを社内ナレッジ集約に使い、自分の営業企画ノウハウもすべてNotionで蓄積していました。半年前にYouTubeで「Notion 月5万円」系の動画を見て、ココナラに「営業企画Notionテンプレートパック」を出品したのが入口です。

最初は独学で動いていて、テンプレを作り込んでSNSにも紹介投稿を出していました。けれど半年経っても閲覧数は20件未満で、注文はゼロ。週末の時間がテンプレ整備で潰れて疲弊し、月収は0円のままでした。

転機は起業18フォーラムに参加し、勉強会で「フロー思考からストック思考へ」という整理に出会ったことでした。永井さんの出品は単発のテンプレ売り切り、つまりフロー型であり、売っても売っても次の月にはまたゼロから集客し直すモデルだったのです。

そこから、テンプレを単品で売り切ることをやめ、知人の中小企業経営者に「Notionで営業企画の運用ごと立ち上げる伴走サービス」をモニター提案しました。月額3万円で1社目の契約が決まり、その経営者からのリファラルで2社目も同月のうちに契約。月次レポート作成とNotion更新を毎月の納品物に組み込みました。

現在、契約スタートから8カ月目で、月3万円×4社=月12万円のストック収入に到達しています。来春の独立に向けて、平日夜と週末の作業時間も計画的に減らしてきました。永井さんの場合、最初に組んだ「月額×伴走」の型を2社目以降にもそのまま適用したのが、月12万円までを早く積み上げられた理由です。

ポイント Notionテンプレート販売をストック型に組み替える3つの行動

フロー思考からストック思考に組み替える行動

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拙著『1億円稼いでいる人は何をしているのか?』に「フロー思考からストック思考へ」という考え方があります。1億円規模で続いている方ほど、毎月のフロー売上を必死に集めるのではなく、月会費・顧問契約・運用伴走など、来月も再来月も同じ金額が入るストック型の収益を商品の中心に据えています。Notionテンプレート販売もこの発想で組み替えると、半年後の手元に残る金額が大きく変わります。

ストック型に組み替える3つの行動

  • テンプレ単品売り切りより、運用伴走を月額固定で組む
  • 知人ルートで最初の1社からスタートする
  • 月次レポートとNotion更新を毎月の納品物にする

1つ目は、購入後にお客様が放置せずに使い続けられるよう、月1〜2回の更新支援や質問対応を月額に含める設計です。2つ目は、マーケットプレイスでの集客に頼らず、自分が業務で関わってきた人の中から1社目を見つける動き方です。3つ目は、納品物を「テンプレ1個」で終わらせず、毎月の月次レポートとNotionページの最新化をセットにすることで、解約しにくい関係をつくります。

今週中に着手するなら、まず自分の業務で2年以上動かしてきたNotionページを1つ選び、それを「他人が再現できる手順書」として書き直す作業から始めてみてください。テンプレを増やすのではなく、1つを徹底して再現性高く磨き直すことが、最初の1社につながります。

Notionテンプレート販売は、会社員のまま始められる現実的な入口でありながら、入口の選び方を間違えると週末の作業時間だけが消えていく分野でもあります。大事なのは、テンプレの完成度を上げることではなく、最初の1社にストック型の形で届けることに集中することです。ストック型は最初の1契約から育てるものであり、契約を結んだその月から、半年後の月12万円が見えはじめます。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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