起業アイデアがまったく浮かばないのですが、どうすれば見つかりますか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業したいという気持ちはあるのですが、どんなビジネスをすればいいか、アイデアがまったく浮かびません。どうすれば起業アイデアが見つかりますか?

質問

● 回答

起業アイデアは「考えて生み出すもの」ではなく、「自分の中にすでにあるものを掘り起こすもの」です。 アイデアを外から探しているうちは、なかなか見つかりません。

「誰でもできそう」と感じるのが、むしろ正解

「どれも誰でもできそうで差別化できない」という声をよく聞きます。でもこれ、実は良いサインです。

差別化は「大きな違い」でなくてもかまいません。小さな違いをいくつか掛け合わせることで、オンリーワンの存在になれます。たとえば「Webデザイン」だけでは差別化できない。でも「飲食業界向けの、メニュー写真撮影込みのWebデザイン、しかも地方の個人店が対象」となると、かなり絞り込まれた独自ポジションになります。

差別化の公式:スキル × 対象者 × 提供方法

  • スキル:何ができるか(料理、文章、営業、エクセル、子育て経験 etc.)
  • 対象者:誰のために(主婦、60代男性、中小企業の経営者 etc.)
  • 提供方法:どうやって届けるか(対面、オンライン、コンテンツ、代行 etc.)
「名もなき強み」を棚卸しする3つの質問

アイデアの出発点は自己棚卸しです。以下の3つの質問に答えてみてください。

  • 職場で「これくらい誰でもできるでしょ」と思っていることは何か?
  • 友人・知人から「それどうやるの?」と聞かれた経験があるのは何か?
  • お金をもらわなくてもやってしまうこと、得意すぎて時間を忘れることは何か?

この3つの答えの中に、起業のタネがあります。「自分では当たり前すぎて価値に気づいていないもの」が、他人にとっては高く売れるスキルであることが非常に多いのです。

アイデアの「良し悪し」を判定するシンプルな3チェック

いくつかアイデアが出てきたら、以下の3つで絞り込みます。難しく考えなくて大丈夫です。

  • 一人で始められるか?(共同創業者や大規模な設備が必要ではないか)
  • 一人で続けられるか?(体力・スキル・情熱的に)
  • 大きなお金がかかりすぎないか?(最初から設備投資が必要なビジネスは難易度が高い)

この3チェックを全部クリアするアイデアは、会社員のまま始めるのに向いています。「完璧なアイデア」より、「今の自分にちょうどいいアイデア」から始めることが大切です。

「スキルがない」と感じている人の大半は、自分の経験を正しく評価できていないだけ。起業の相談を26年間受け続けてきた中で、本当に何も持っていない人には出会ったことがない。

何が自分に合っているか、一緒に探していきましょう。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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