会社員が起業準備を継続するために必要な「仕組み」と「環境」は何ですか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業準備を始めて3ヶ月が経ちます。最初はやる気があったのですが、最近は仕事帰りに疲れてしまって、なかなか手が動きません。このまま諦めてしまうのではないかと不安です。

長く続けている人はどのように続けているのですか? モチベーションを維持する方法や、「仕組み」のようなものがあれば教えてください。

質問

● 回答

この相談、本当によく聞きます。そして「諦めてしまうのではないか」という不安を持っていること自体が、やめていない証拠です。本当にやめた人は、こういう問いを持ちません。

結論から言うと、起業準備を長く続けている人の多くは「やる気」に頼っていません。やる気は波打ちます。波が来なくても動ける「仕組み」と「環境」を作っています。

「やる気待ち」をやめることが最初の一手

起業準備が続かない人の多くが持っているのが、「やる気が出たら動く」という思考パターンです。でも、フルタイムで働いている会社員に、毎日やる気が満ちあふれる夜は来ません。仕事が終わって帰宅したら、疲れているのが普通です。

長く続く人は、やる気の有無に関係なく動けるように設計しています。具体的には「時間の固定」と「行動の最小化」の2つがポイントです。

  • 時間の固定:「毎朝6時から30分」「昼休みの20分」のように時間帯をルーティン化する
  • 行動の最小化:「今日は名刺を1枚見直すだけでいい」と極限まで目標を小さくする
  • 完了の基準を下げる:「考えた」だけでも完了とカウントする日を作る
「継続できた記録」を可視化する

続けている実感が持てないと、続けることが虚しくなります。これを防ぐのが「可視化」です。

簡単な方法は、手帳やノートに「今日やったこと」を1行だけ書く習慣です。どんなに小さな行動でも書く。「サービス名を考えた」でも「本の1章を読んだ」でも。それが積み重なると、「こんなに続けてきた」という実感になります。

起業準備の継続は、ゴールへの確信ではなく「続けてきた自分への信頼」で支えられます。その信頼を作るのが可視化の記録です。

環境を変えることが、続ける力を変える

ひとりで続けることには限界があります。周囲に起業準備をしている仲間がいない場合、自分だけが特殊なことをしているような孤独感が生まれます。それがモチベーション低下の原因になります。

同じ状況にいる人たちと繋がれるコミュニティは、起業準備の継続に大きく貢献します。人の進捗を見て刺激を受けること、自分の悩みを話せる場所があること。これが「やる気に頼らない継続」を支えます。

まとめ:続けるための3つの仕組み

  • やる気待ちをやめて「時間固定+行動最小化」でルーティン化する
  • 毎日の行動を1行だけ記録して「続けてきた事実」を可視化する
  • 同じ状況の仲間と繋がれる環境に身を置く

「続けられる自信がない」という感覚は、続けてきた人のほぼ全員が経験しています。その感覚を持ちながらも動き続けた人が、半年後に「いつの間にか続いていた」と気づきます。

よくある質問

Q.モチベーションが出ない日は、完全にお休みしてもいいですか?

意図的に休む日を作るのは問題ありません。ただし「疲れたからやめる」と「今日は意図的に休む」は別物です。後者は計画的な休息。前者は習慣の断絶になりやすいです。

Q.起業準備を続けるモチベーションが「お金」だとダメですか?

お金の動機は悪くありません。ただし「月○万円稼ぎたい」という目標だけでは、達成が遠い期間に続けるのが難しくなります。「なぜそのお金が必要か」という深い動機を一緒に持っておくと、継続力が変わります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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