記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
51歳の会社員です。勤めている会社の業績がここ数年じわじわ落ちていて、この先ずっとここで働き続けられるのか不安です。親の介護も少しずつ始まっていて、急に職を失ったら生活が立ち行きません。
会社を辞める踏ん切りはつかないのですが、在職中の今、何を準備しておけばよいのでしょうか?

● 回答
総務省の労働力調査によると、2025年平均の転職等希望者数は1,023万人にのぼります。働く人のうち、これだけ多くの人が、今の勤め先のままでいいのかという問いを抱えているということです。あなたの不安は、決して特別なものではありません。
ただ、不安を抱える人のすべてが、いざというときに動けるわけではありません。ここに、はっきりした分かれ道があります。
会社が傾いたとき、選択肢を失う人と失わない人
長く相談を受けてきて見えてきたのは、会社が傾いたときの差です。いざというときに選択肢を失わずに済むのは、勤めているうちに会社の外で小さく稼いだ経験を持っている人です。金額の大小ではありません。一円でも会社の外で稼いだ経験があるかどうかで、いざというときの動き方が変わります。
逆に、動けなくなる人にはいくつかの共通点があります。
- 不安は感じているが、忙しさを理由に何も試していない
- 会社を「辞めるか・残るか」の二択でしか考えていない
- 準備は会社が本当に危なくなってからでいいと先送りしている
会社の外で稼ぐ力は、危なくなってから急には身につきません。だからこそ、まだ余裕のあるうちに、小さく始めておくことに意味があります。拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』では、会社員の道だけでなく、もう一つの道を持っておく意義について書きました。もう一つの道があるという感覚そのものが、不安を和らげてくれます。
まず、会社の外で一円でも自分の力で稼ぐ経験を、今年のうちに一度つくることを目標にしてください。
勤めながら土台として作れる小さな収入
では何から始めるか。同じ著書に、ビジネスを選ぶときの3つのチェックが出てきます。一人で始められるか、一人で続けられるか、大きなお金がかからないか。この3つを満たすものなら、在職中でも介護と並行しても、無理なく試せます。
起業18フォーラムの会員に、Mさん(仮名・51歳・小売チェーンの店舗マネジャー・親の介護が始まったところ)という方がいます。会社の業績不振にずっと不安を感じながらも、忙しさを理由に何年も何もしていませんでした。
転機は、起業18フォーラムで「会社の外に小さな収入の柱を一本だけ作る」と決めたことです。店舗運営で身につけた在庫の整理術を活かし、小さな個人商店向けに棚づくりの相談を受け始めました。在職のまま、いまは月5万円ほどの収入が続いています。
- 会社で頼られてきた仕事を、社外でも役立つ形に1つ書き出す
- 一人・小資金で始められるかという3つのチェックで絞り込む
- 知人や身近な人に向けて、無料か少額で一度だけ試させてもらう
今週末に、これまで会社で「あなたに頼んでよかった」と言われた仕事を3つ書き出してみてください。そのどれかが、会社の外で通用する最初の一本になります。
大切なのは、今すぐ会社を辞めることではありません。辞めずに、外でも通用する力を一つ持っておくことです。
会社の先行きは自分では変えられませんが、選択肢を増やしておくことは、在職中の今からできます。

不安を消そうとするより、不安があっても動ける状態をつくる。その第一歩を、今週から始めてみてください。
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