家族と揉めないために、家計シェアより先にやるべき「会話の順序」とは何?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

在職しながら起業準備を進めようと考えているのですが、配偶者にどのタイミングで・どこまでの家計情報を共有するべきか悩んでいます。「あとで説明する」と先延ばしにしてきた結果、貯金が減ったタイミングで揉めた、という話も聞きます。

家計を分けるのか・全部見せるのか、最初に決める順序があれば教えてもらえますか?

起業前質問集

● 回答

内閣府が公表する2023年男女共同参画白書によると、共働き世帯の割合は1245万世帯で、専業主婦世帯(517万世帯)の約2.4倍に達しています。在職起業を考える多くの方が、すでに何らかの家計分担ルールを配偶者と持っているはずです。そのルールに起業準備費を「どう乗せるか」の順序が、後の揉め事を左右します。

なぜ「あとで説明する」が失敗を招くのか

拙著『会社で働きながら6カ月で起業する』の中に「ドリームキラー」という考え方が出てきます。家族はコンフォートゾーンを共有しているため、「変わらないでほしい」という期待が無意識のブレーキになりやすい、というものです。このブレーキが最も強く作動するのが「知らなかった情報が後から出てきたとき」です。数字を先延ばしにすればするほど、配偶者の不安が想像で膨らんでいきます。

家計共有を後回しにする人がやりがちなこと

  • 「収入が出てから全部話そう」と先延ばしにして、貯金が減ったタイミングで揉める
  • 「迷惑をかけたくない」と数字を曖昧にして、配偶者の想像が膨らむ
  • 高額な投資(講座・ツールなど)を相談なしに済ませ、後で発覚して信頼を失う

貯金が減ったタイミングで初めて起業準備費の話をすると、配偶者には「隠していた」という印象が残ります。金額の問題ではなく「相談してもらえなかった」という疎外感が、摩擦の正体です。先に数字を出すことで、配偶者は監視者ではなく、同じ船に乗る支援者になれます。

入交さんが実践した月次シェアの仕組み

起業18フォーラム会員の入交さん(仮名・30代後半・女性・看護師・夫・子ども1人)は、もともと家計を「曖昧」にしていた方です。手取り月収27万円、会社の給与以外の収入はゼロから始めました。「収入が出てから全部話そう」と先延ばしにし続けた結果、配偶者からの問い合わせが増え、関係がぎこちなくなっていったそうです。

転機は、起業18フォーラムの勉強会で「月1回の家計シェア表」を紹介してもらったときです。入交さんは毎月末の30分で「起業準備に投じた金額」「今月の収入」「来月の予定」を1枚にまとめて配偶者に見せるようにしました。数字を「見えるようにした」だけで、配偶者からの不安の声がぴたりと止まったそうです。10ヶ月目にモニター3名から月収4万円、17ヶ月目に継続契約で月収12万円、現在は看護師のまま在職起業を続けています。

金額が少なくても、収入がゼロでも、月末に数字を出す習慣を先に作ってください。悪い数字ほど早く共有する、をルールにすることが、長期的な信頼の貯金になります。

配偶者から「いつ会社辞めるの?」と聞かれたとき、どう答えればよいですか?
● 質問 起業準備を始めて半年が経ち、家族には会社を辞めずに進めている話をしています。最近、配偶者から「ねえ、

今夜、「予算・期間・出口」を紙1枚に書いて、配偶者と15分だけ一緒に眺めてください。家計シェアは、数字を出した瞬間に半分終わります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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