記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
動画編集を副業にしたいのですが、未経験で機材も持っていません。「月10万円稼げる」と書かれた記事を見るたびに、本当かどうか疑ってしまいます。それでも会社員のまま始められるものでしょうか?

● 回答
未経験から動画編集を始めることは、十分に可能です。ただし、月10万円という数字には条件があります。未経験から動画編集で月10万円という入口設計には、構造的な誤解が混ざっています。誤解を解いてから始めるか、誤解を抱えたまま走り出すかで、半年後の景色が大きく変わります。
「動画編集 = スクールで操作を覚える」という最初の誤解
「副業 動画編集」は検索需要の大きいテーマですが、検索結果では編集スクールや案件獲得ノウハウが目立ちます。スクールで操作を覚え、案件サイトに登録し、低単価案件から抜けられない。これは私の26年の起業支援で、何度も繰り返されているパターンです。
動画編集が成り立つのは、編集技術ではなく「誰のどんな動画を編集するか」が決まったあとです。スクールでPremiere ProやFinal Cutを覚えるのは、ペンの使い方を覚えるのと同じです。何を書くかが決まっていない人が、ペンの種類だけ豊富になっても収入はついてきません。
未経験で月10万円に届く人の共通点は「本業の業界知識」
- 編集スクールに先にお金を払い、案件はそのあとで探す
- 「未経験OK」案件にだけ応募して低単価から抜けられない
- 機材・ソフトのスペック比較ばかりに時間を使う
- 動画ジャンルを絞らず、何でも引き受けてしまう
- 本業の業界知識を編集判断に活かす発想を持たない
- 本業で関わった業界の動画から見始める
- その業界の動画制作会社や発信者を3社調べる
- 編集ソフトは無料のDaVinci Resolveから着手する
- 最初の1本は身近な発信者に無償でモニター提供する
- 「業界用語の理解度」を売りに単価を交渉する
月10万円を目指すなら、本業で扱った業界知識を編集の判断に使えるかどうかが大きな分岐点になります。医療系で15年働いた人が医療系YouTubeチャンネルの編集に入れば、専門用語のテロップ精度が他の編集者と段違いです。発信者は単価を上げてでも継続発注したくなります。
起業18フォーラム会員・平岡さんの絞り直し
起業18フォーラム会員の平岡さん(仮名・40代前半・女性・中堅出版社編集職・既婚で小学生子1人)は、最初は副業ブームに乗って独学で動画編集スクールに40万円を支払いました。操作は覚えたものの、案件サイトで受注した最初の動画は1分300円。半年で諦めかけていたそうです。
起業18フォーラムに参加して、勉強会で「過去に編集者として関わった業界を起業の素材にする」と促されたとき、平岡さんは出版社で20代から関わってきた書籍プロモーション動画を思い出しました。著者へのインタビュー収録・書影テロップの効果的な配置・出版業界の専門用語に詳しいことが、想像以上の武器になると気づいた瞬間でした。そこから出版社・著者の個人YouTubeチャンネル向け編集に絞り、現在16ヶ月目で月13万円の継続案件を5社から受注しています。本人は「スクール40万円より、業界を絞る判断が先だった」と話してくれました。
拙著『起業神100則』に「ドリルを売るな、穴を売れ」という考え方が出てきます。動画編集スキルというドリルを売るのではなく、特定業界の発信者が抱える「専門性の伝わらなさ」という穴を埋めにいく。平岡さんが最後にたどり着いたのは、まさにこの発想でした。
今夜、過去5年で関わった業界の動画を3本だけ視聴してみてください。編集の粗が見える瞬間が、あなたの参入ポイントです。気づいた瞬間にメモを取るだけで充分です。

来週、未経験OK案件には応募せず、本業に近いジャンルの発信者を1人だけ選んでみてください。迷ったときは、自分が編集していて手が止まらない素材を選んでみてください。
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