脱サラ前にやっておくべき「会社員の特権」を活かした起業準備|辞めた後では遅い

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「もう会社を辞めたい」と思った瞬間、人はとにかく早く辞めようとします。

でもちょっと待ってください。今あなたが持っている「会社員である」という事実は、起業準備において想像以上に強い武器です。辞めた瞬間に消える特権があります。

ポイント 脱サラ後に後悔する会社員の共通点

辞めてから気づく「在職中しかできないこと」

脱サラ

「辞めてから準備しよう」という罠

これまで、脱サラ後に後悔した人の声を山ほど聞いてきました。そのなかで一番多いのが「辞める前にやっておけばよかった」という後悔です。

「会社員でいる間は起業準備が難しかったから、辞めてから全力で準備しようと思った」という人もいます。でも現実は、辞めた瞬間に生活費のプレッシャーが来て、焦りながらの起業準備になってしまう。余裕があるうちに動くことが、起業準備を成功に近づける最大の条件です。

私がよく例えるのは「ハンドルのあそび」です。車のハンドルに少し「あそび」があるように、会社員のままでいる間は起業準備に「あそび」がある。辞めてしまうと、そのあそびがなくなるのです。

  • 会社を辞めてから焦って起業したが、最初のお客さんを見つける前に資金が底をついた
  • ローンやクレジットカードの審査が通らなくなり、初期費用の調達で困った
  • 社会的な信用がないため、法人との取引きで不利な条件を提示された
  • 会社員時代に無料で使えていた人脈・情報・ツールが使えなくなった

ポイント 特権①:金融的な信用力は「辞める前に」使い切る

ローン・クレジット・融資審査は在職中が有利

脱サラ

会社員の「給与証明」が持つ圧倒的な価値

金融機関がローンや融資の審査をする際に最も重視するのは「安定した収入の証明」です。会社員であれば、毎月給与が振り込まれるという実績がある。これは審査における最強の証明書です。

起業に必要なクレジットカード、事務所の賃借契約、設備ローン、日本政策金融公庫への申請準備。これらはすべて「在職中」に済ませておくのが鉄則です。

会社員から個人事業主になった瞬間、金融機関は「収入が不安定かもしれない人」として扱います。事業開始から3年以内は特に審査が厳しくなります。起業準備中に使えそうな金融サービスは、辞める前にすべて確認しておきましょう。

在職中に確認・申し込みをしておくべき金融的準備

  • 事業用クレジットカードまたは法人カード(個人事業主用)の申し込み
  • 起業準備用の銀行口座の開設(普通口座でOK)
  • 日本政策金融公庫「創業融資」の窓口相談(相談だけでもOK)
  • 住宅ローンや自動車ローンがある場合は返済計画の確認

ポイント 特権②③:会社員の肩書きと人脈が「0→1」を後押しする

会社の名刺と人脈は辞めると消える貴重資源

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特権②:会社の肩書きで「試し受注」ができる

会社員のまま起業準備をしていると「会社員×○○の専門家」という肩書きが使えます。「○○会社の営業部長として20年やってきた私が、中小企業の営業力強化を支援します」という自己紹介は、辞めた後より圧倒的に説得力があります。

「在職中の肩書き」を持ちながら最初のお客さんを獲得する、または受注実績を作る。これが最もリスクの低い「0→1」の方法です。

起業18フォーラムでサポートしてきた受講者の中には、在職中に起業準備の一環として最初の受注をとり、実績ができてから会社を辞めた方が大勢います。

特権③:会社の人脈は最強の「最初のお客さん候補」

会社員時代に築いた人脈は、辞めた後も使えます。しかし、会社員でいる間の方が「あの人なら信頼できる」という信用が働きやすいのも事実です。注意:辞めてから「人脈を使おう」と思っても、関係性が薄れていることは少なくありません。関係を深めておくのは在職中のうちに。会社員のうちから関係を深めておくことが最大の集客準備です。

  • 社内外の人脈に「起業準備をしている」と伝え始める(怒られない範囲で)
  • 自分のサービスの「試用版」を知人に無料で試してもらい、感想をもらう
  • 前職・現職の同僚・取引先に自分の得意なことを聞いてみる(棚卸しになる)

ポイント 次のステップ:「辞める前にやること」を一緒に整理する

在職中の準備チェックリストを確認

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「辞める日」より「辞める前にやること」を決める

脱サラの計画を立てるとき、多くの人は「いつ辞めるか」を考えます。でも本当に大切なのは「辞める前に何をやっておくか」のリストを作ることです。

あなたが今持っている会社員としての特権を、最大限に活かしてから独立する。それが26年間で最も成功率が高かった「辞め方」です。

準備が整った状態で独立する喜びを、ぜひ一緒に体験しましょう。応援しています。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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