記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「Pinterest(ピンタレスト・ジャパン株式会社運営)に毎日ピンを投稿しているのですが、4ヶ月経っても問い合わせがゼロのまま。何が足りないのでしょうか」。先日、起業18フォーラムにこういった相談が届きました。
Pinterestを使う方は、ここ1年で確実に増えています。ただ、ピンを置けば反応がついてくるという感覚で動かすと、半年経っても景色は変わりません。
本日は、Pinterestを在職中の起業準備でどう組み立てるかを、ストック型メディアの特性と「自分の商品全体の設計」の2軸で整理していきます。
Pinterestを起業準備に活かす全体像

Pinterestは、Pinterest社が公表している2025年第3四半期の業績資料で、世界全体の月間アクティブユーザーが6億人を超え、前年比で約12%増加したと示されているプラットフォームです。日本国内では、ニールセンの調査で月間利用者が1,050万人〜1,280万人と公表されており、ここ数年で着実に裾野を広げています。他のSNSと違って、ピンは半年から1年単位で検索結果に残り続ける「ストック型のメディア」です。
この特性を、私が支援している会社員の起業準備に当てはめると、Pinterestは「最初の集客」よりも「半年後・1年後の集客」に効くメディアとして使うのがいちばん向いています。Xやインスタのように毎日のリアクションを追いかける消耗戦になりにくく、夜と週末の限られた時間でも積み上げが資産化していくからです。
- ピン1枚あたりの寿命が数日ではなく数ヶ月単位
- 検索結果からの流入比率がフィード型SNSより相対的に高い
- 外部リンクへの誘導が前提として設計された構造
- ビジュアル中心で日本語ライティング負荷が比較的軽い
夜と週末で起業準備を進める会社員は、月単位で消えていくフロー型より、半年単位で残るストック型から手をつけたほうが、限られた時間に対する積み上がりの効率が高くなります。
Pinterestが向いている人と向いていない人

Pinterestは万人向けではありません。私のこれまでの起業支援の経験では、向き不向きを最初に整理しておかないと、せっかくのストック特性が活かせず途中で離脱する人が出ます。批判するのではなく、自分のテーマと相性を見極めるという整理の仕方をおすすめします。
- ファッション・インテリア・ライフスタイル・教育素材など視覚で価値が伝わる領域を扱う人
- 毎日の反応より半年後の積み上げを評価指標にできる人
- ブログやWebサイトなど外部の受け皿をすでに持っているか、用意する意思のある人
- 素材写真やCanvaでビジュアルを自分で組める人
- テキスト主体で語る士業・コンサル・コーチ系で図解化に踏み切れない人
- 毎日の数字の動きでモチベーションを保ちたい性格の人
- 外部リンク先の受け皿を用意するつもりのない人
- BtoBで意思決定者がPinterestを使っていない領域
向いていない領域でも、組み合わせ次第で活きる場合はあります。たとえばコーチ業の人がワーク用のテンプレートをビジュアル化してピンに置き、自分のサイトへ誘導する設計は十分機能します。要はピンを置くこと自体ではなく、ピンを見た人をどこに連れていくかで勝負が決まります。
Pinterestで成果が出る人の3つの共通点

これまでに私のところに来た相談の中で、Pinterestを在職中の起業準備の柱に育てた人たちには、はっきりした共通点があります。
1つめは、専門ジャンルを徹底的に絞り込んでいることです。「ファッション全般」ではなく「30代ワーママ向けオフィスカジュアル」、「お部屋」ではなく「築30年マンションの収納改善」のように、自分が誰の半年後を変えられる人かを明文化したうえでアカウントを設計しています。
2つめは、Pinterestの外側にきちんと受け皿を作っていることです。ピンから自社ブログ・LP・無料ダウンロード資料へつなぎ、メールアドレスや問い合わせを受け取れる形まで整えています。Pinterest単体で完結させようとしないのが鉄則です。
3つめは、Pinterestの中だけに閉じこもらず、リアルやメッセージで周りに声をかけていることです。私のところには「SNSにちょっと投稿した、ストアカやココナラに登録した、それで待っているだけで問い合わせが来ない」という相談が、毎月のように届きます。Pinterestも構造は同じで、ピンを置くだけでは専門家として認知されません。「私はこういう方の役に立てます」と直接伝える行動を、月に2〜3回必ず混ぜることで初期の信用が積み上がっていきます。
- ジャンルの絞り込み(誰のどんな半年後を変える人かの明文化)
- 外部の受け皿(ブログ・LP・無料資料のいずれか)
- 直接の声がけ(月2〜3回のリアル接触)
今日この記事を読んだあとに動かすなら、まず自分のジャンルを「誰のどんな半年後を変える人か」の1行で書き出してみてください。これが言葉にできないままピンの枚数だけ増やしても、半年後の積み上がり方が大きく変わってきます。
会員さんの実例(自己流からの修正)

起業18フォーラムの星野さん(仮名・30代後半・女性・大手アパレル会社のEC運営担当・1人暮らし)は、最初は独学でPinterestに毎日3〜5枚のピンを投稿していました。会社員月収32万円で、外部の収入軸はゼロ。テーマは「コーディネート提案」と幅広く設定し、写真も自前で撮影していたものの、4ヶ月続けてもインプレッションは月5,000前後で頭打ち、外部の問い合わせはゼロのままでした。
独学だった頃は「とにかく枚数を出せば回り出す」という感覚で動いていて、ピンを置いたあとに読者がどこに連れていかれるかが設計されていなかったのです。
転機は、起業18フォーラムに参加して勉強会で「ストック型と専門家認知の組み合わせ」を整理してもらったときでした。そこから方針を切り替え、ジャンルを「アパレル現場のEC運営担当者向けピン制作」に絞り直し、ピンから自分のブログと無料テンプレ配布ページに誘導する動線を作りました。同時に、知り合いの担当者へ月2回、自分のアカウントを添えてメッセージを送り、初期のモニター運用代行を受託しました。
星野さんは現在14ヶ月目で、Pinterest運用代行の継続契約2社・月収8万円に到達し、独立準備の最終段階に入っています。本人は「自己流期はピンの量だけ増やして満足していたけれど、勉強会で『置いたあとの動線がない発信は専門家として認知されない』と整理してもらったところから景色が変わった」と振り返っています。
Pinterestと組み合わせると効果が倍増する3つの行動

拙著『会社を辞めずに朝晩30分からはじめる起業』に「フロント/バック/サイド/ストック」の4区分で商品全体を組み立てるという話が出てきます。Pinterestを在職中の起業準備の入口にする会社員は、この4区分を意識して使うと、ピンの蓄積が単なるアクセス数の増加ではなく、自分の商品設計と直結する行動に変わっていきます。
具体的には、お試し用の無料テンプレや診断コンテンツをフロントエンド、個別の運用代行や講座をバックエンド、単発相談やノウハウ販売をサイドメニュー、月額の運用顧問契約をストック商品に据えて、Pinterestのピンとボードをそれぞれの入口として使い分けるイメージです。ピンが商品ラインナップ全体の入口を兼ねる構造になります。
- 無料テンプレや診断ページを用意してピンの受け皿にする(フロントエンド補強)
- 有料サービスのLPに固定誘導用のピンを月1〜2枚追加する(バックエンド補強)
- 過去のお客さまの知り合いに月2〜3回メッセージで近況共有する(声がけ習慣の固定化)
この3つを習慣化できると、Pinterestがビジュアル投稿の場ではなく、自分のビジネス全体の入口を増やすストック資産に変わっていきます。
「会社員のまま起業準備を進めたい」という方は、まず起業18フォーラムで在職中の起業準備の基本設計を学び、自分の方向性を確立したうえで、Pinterestのようなストック型メディアを使い分けていくのが、遠回りに見えていちばん近道です。

Pinterestのピンは、今日積み上げた1枚が半年後の自分を支えるストック資産になります。置くこと自体ではなく、置いたあとの動線と直接の声がけが揃ったときに、はじめて在職中の起業準備の入口として機能し始めるメディアです。
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