複数のサービスを同時に始めると失敗すると聞きましたが、本当ですか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業準備の段階で、複数のサービスやビジネスを同時に展開しようとすることは問題ですか?

「分散すると失敗する」「まず1つに絞れ」という意見をよく聞くのですが、実際のところはどうなのか教えていただけますか。

起業前質問集

● 回答

複数サービスが失敗するのではなく、「ターゲット層の分散」が失敗の原因です。

「まず1つに絞れ」というアドバイスは一見正しいのですが、実際には少し違う問題を指しています。ターゲット(対象とするお客さん)が同じであれば、複数のサービスを同時に試すことはむしろ有効です。

たとえば「30代・子育て中の女性フリーランス」をターゲットとして設定した場合、個別相談サービスとオンライン講座を同時に提供することは問題ありません。初期に2〜3種類のサービスを試し、反応がよいものに集中するという進め方が成果につながりやすい傾向があります。

危険なのは、ターゲットAに向けたサービス、ターゲットBに向けたサービス……と「誰に提供するか」がバラバラになることです。これは1つの起業ではなく、複数の起業をいっぺんに始めようとしている状態であり、時間も集中力も分散します。

私がサービスを設計するとき、「ドリルを売るな、穴を売れ」という考え方を使っています。お客さんが求めているのはサービス(ドリル)そのものではなく、そのサービスが解決してくれる課題(穴を開けること)です。複数のサービスが同じ「課題の解決」を向いているなら、それは分散ではなく補完です。

分散が問題になるのはこの状態

  • サービスごとにターゲット層が違う(対象客がバラバラ)
  • それぞれの集客を別々に行っている
  • ブランドイメージが統一されていない

反対に、同じターゲット層への複数の価値提供方法は「サービスラインナップ」であり、分散ではありません。

まず「誰のために何をするか」というターゲット像を1人の人物像として具体的に描き、そのうえでどんなサービスを提供するかを考えてみてください。ターゲットが固まれば、複数サービスを同時に展開しても迷いが出なくなります。

得意なことが2つ以上あって商品が絞れない場合はどう選べばいいですか?
得意なことが2つも3つもあって、どれを起業テーマにすればよいのかが絞り込めません。複数の強みがある場合、最初に

「何を提供するか」より「誰に提供するか」が先です。ターゲット像がはっきりすれば、サービスの数よりも質と一貫性が問われるようになります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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