50代から老後を見据えた起業準備の進め方は? 4ステップで整理

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

50代後半の会社員です。あと数年で定年を迎えますが、再雇用は給与が下がり、年金だけでは老後資金が足りません。

老後を見据えて起業準備をしたいのですが、何から始めればよいですか?

起業前質問集

● 回答

全体像を整理します。50代から始める老後の起業準備には、4つのステップがあります。残された時間が短いほど焦る気持ちが強くなりますが、定年まで4千日以上ある人は、計算してみるとまだ十分な時間が残っているのです。順番を守って進めれば、定年と同時に独立、ではなく定年を迎える前に小さな収入の柱が立っている状態を作れます。

STEP1:定年までの「残り日数」を計算する

会社員の大野さん(仮名・55歳・男性・既婚・子独立済)は、定年まであと7年と聞かされて焦っていました。勉強会で「7年は2,555日。週末を除いても1,825日です」と提案され、改めて「残り何日」で見たときに、まだ多くのことが間に合うと気づきました。拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』(大和書房)には4,500日という数字が登場しますが、これは50歳から定年65歳まで毎日30分の起業準備を続けると、累計で2,250時間という大きな投資になるという試算です。

STEP2:会社員時代の業務知識を「商品化候補」として書き出す

50代の起業準備で最大の資産は、長い会社員生活で培った業務知識です。20年・30年やってきた業務は、後輩や中小企業からすれば貴重なノウハウです。大野さんは経理畑30年の経験を「経理の困りごと相談」として整理し、最初のお客様は元同僚の起業家からの紹介で決まりました

STEP3:朝晩30分の固定枠を「在職中」に習慣化する
50代の朝晩30分でやれること

  • 業務知識を5行で書き出してテーマを絞る
  • 知人3人にヒアリングして困りごとを集める
  • 5,000円のオンライン相談を商品として設計する
  • 無料モニター→有料モニターと段階を踏む
  • SNSやブログで業務知見を週1回発信する
STEP4:再雇用の選択肢と並行して継続する

大野さんは定年までの7年で月4万円の安定収入を作ることを目標に置きました。月4万円の継続収入は、年金プラスαとして老後の家計に大きな安心感をもたらします。再雇用も拒否せず、給与が下がっても継続。空いた体力を起業準備に振り分けることで、定年後も「会社員+自分の小さな仕事」の2本柱で歩む土台を作れます

50代の起業準備で大切なのは、ゼロから新しい何かを発明することではありません。これまでの会社員人生で積み重ねてきたものを、定年後も続く形に翻訳することです。

定年までの残り日数を、今夜カレンダーで数えてみてください。残された時間の見え方が変わったその瞬間から、50代の起業準備は始まります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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