記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
双子を妊娠中で、お腹が重く夜もよく眠れません。それなのに先輩から「いま準備しないと産後はもっと無理だよ」と言われ、焦っています。教育研修の仕事で得た経験を活かしたいのですが、時間がほぼゼロです。
妊娠中に起業準備を進めるのは無謀ですか?

● 回答
起業18フォーラムの広瀬さん(仮名・30代前半・女性・教育研修職・既婚・双子妊娠中)から、つい先日「初めて月の売上が25万円を超えました」というメールが届いたところです。
妊娠期は主治医の指示と体調を最優先にする時期ですが、無理のない範囲なら、対面営業や毎日発信に走らず「ストック商品の設計」に絞る準備は現実的です。無謀ではありません。順番が大事なだけです。
広瀬さんが進めた手順
広瀬さんが妊娠5ヶ月目に始めたのは、自己流ではなく起業18フォーラムでの勉強会参加でした。それまでは「働きながら何かを売る」と漠然と考えていましたが、勉強会で「妊娠期は朝晩30分のストック商品設計に振り切るべき時期」と学び、舵を切り替えました。
選んだのは、過去の研修現場で繰り返し作ってきたワークシート群を、PDF教材として再編集することです。新しく作るのではなく、既にある素材を整える作業に絞りました。妊娠中に新規取材や対面営業は無理ですが、自分の頭の中にあるものを書き出すだけなら、横になりながらでも進められます。
朝に15分・夜に15分の合計30分。安定期は週5日、つわりが重い日は1分でもいいから「教材ファイルを開く」だけと決めていました。出産3ヶ月後に育休には復帰せず、教材販売とオンライン相談で月25万円のラインを越えてきました。
妊娠期に向く準備・向かない準備
- 過去経験の棚卸し(紙に書き出すだけ)
- ワークシート・テンプレートの再編集
- 商品設計書の下書き(見出しだけでも可)
- 友人や元同僚へのヒアリング(オンラインで30分)
- 毎日のSNS発信(量を競う動きは産後に続かない)
- 対面イベントの主催
- 初対面営業の積み重ね
- 新規スキルの大型講座受講(教材代に消えやすい)
4500日理論で見る妊娠期の位置づけ
拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』第1章にこんな考え方が出てきます。起業の助走期間を「4500日=約12年」と一つの目安として捉える「4500日理論」です。妊娠期の数ヶ月は、4500日の中では数%の短い期間です。
この数%の期間は「動かない期間」ではなく「ストックを仕込む期間」と捉え直すだけで、見え方が変わります。
厚生労働省『令和6年度 雇用均等基本調査』によれば、女性の育児休業取得率は86.6%で、令和5年度の84.1%から上昇しています。育休復帰前に小さな収入軸が1本立っていると、職場復帰の選択肢が「戻る/戻らない/時短で戻る」の3つから選べるようになります。
産後の自分が後悔しない最小ライン
「産後はもっと時間が取れない」という先輩の言葉は、半分本当で半分間違いです。本当なのは「まとまった時間は取れない」点。間違いなのは「だから動けない」と決めつける点で、産後は10分単位の隙間時間が逆に増えるケースが多いのが現実です。
妊娠中の今、最小ラインとして仕込めるのは、教材の章立て1枚です。中身は産後に書き足してもいい。章立てさえあれば、産後10分の隙間で1節ずつ埋めていけるからです。
今夜、教育研修で過去5年に作ったワークシートを3件思い出して、ファイル名だけメモしてください。
不安定な体調と眠れない夜を抱えながらの起業準備は、想像よりも続きます。完璧を捨て、1分のメモを毎日積むほうが、半年後の自分を救います。
横になりながらでも開けるよう、PDFかWordで「妊娠中の準備」というフォルダを作り、そこに章立て1枚分のファイルを入れてください。

新しい命を迎える時期に、自分の手で収入の種を蒔いておく。その種は、産後のあなたが「もう少し休んでもいい」と選べる余裕を、確かに作ってくれます。
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