記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
夫婦で一緒に起業することを検討しています。うまくいっている夫婦起業の事例では、どんなことを最初に話し合っておいたのでしょうか?
ビジネスのことだけでなく、家庭のことも含めてアドバイスをいただけますか。

● 回答
夫婦起業で最初に話し合うのは「役割」より「ゴールと価値観の一致」です。
起業18フォーラムには夫婦で取り組む会員さんが数多くいます。うまくいくケースに共通しているのは、役割分担よりも先に「なぜ起業するのか」「どんな生活を目指しているのか」をすり合わせていることです。
事業の方向性についての認識が夫婦間でずれていると、忙しくなった時期に意見の衝突が生じやすくなります。具体的な役割やルールは後から調整できますが、ゴールのずれは修正が難しいのです。
「不安の原因は漠然としていること。具体化すれば対処できる」というのが私の考えです。夫婦間のすり合わせは、「なんとなく一緒に起業したい」という漠然とした気持ちを「いつまでに・何を・月いくらで」という具体的な言葉に変換する作業そのものです。この作業を始める前に起業の準備を進めてしまうと、ゴールのずれが後から表面化します。
- ゴールの確認:「いつまでに・どんな生活を・月いくらで」の具体的な一致
- 役割分担:経営判断・実務・営業のどちらが主担当かを明確化
- 財務の分離:事業口座と家庭口座を分け、お互いの収入基準を決める
- 撤退基準:「2年間で○○を達成できなければ見直す」等の合意
家庭での「仕事と家庭の切り替え」についてのルールも、早めに決めておくことをお勧めします。夕食後は事業の話をしない、週1回は振り返りミーティングをする、といったルールが、長期で関係を維持するための基盤になります。
起業18フォーラムの支援事例の中でも、夫婦の「役割と会話の場」が設計されているケースは、単独起業と比べて継続率が高い傾向があります。
まず2人でそれぞれ「自分が目指す生活と事業のゴール」を紙に書き、読み合わせてみてください。一致している部分と、認識がずれている部分が見えてきます。

夫婦でゴールを言葉にする作業そのものが、最初の共同作業です。紙に書いて読み合わせる時間は、起業準備の中で最も大切な時間のひとつになります。
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