記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
● 質問
都心の通勤に疲れて地方移住を考え始めました。移住先で起業する人の体験談記事をたくさん読みましたが、いきなり移住して起業を始めるのと、在職のまま住んでいる場所で起業準備を進めるのと、どちらが現実的なのか判断がつきません。
家族には「先に実績を作ってから動いて」と言われています。どう考えればいいですか?

● 回答
総務省の住民基本台帳人口移動報告(2024年)では、東京圏は13万5843人の転入超過で、一極集中の流れはなお続いています。つまり、地方へ移れば自動的に商機が広がる、という単純な状況ではありません。ご家族の「先に実績を作ってから動いて」というアドバイスは、移住そのものを先に決めるより、売れる形を先に固めるべきだという意味で現実的な助言です。
在職起業で商品を固めてから移住する順序が安全
拙著『会社で働きながら6カ月で起業する』でお伝えしているのですが、在職という時間バッファがある間に、収入の出る仕組みを先に作っておくことが大切です。まずは在職中に、移住先でも提供できる商品を1本に絞ってテスト販売してください。給与がある間なら、売れない期間が続いても生活が崩れにくく、検証を冷静に続けやすくなります。
- 給与で生活費を支える安全余白
- 在職中に進める商品検証
- 移住前に整える顧客導線
移住先のお客様候補は在職中からテストできる
「移住先のことは行ってみないとわからない」と思いがちですが、商品の核は今いる場所でもオンラインで検証できます。移住前にテスト販売を行い、少額でも売上が立つかを確認しておくと、移住後の資金計画を立てやすくなります。
たとえば茨城県笠間市に移住予定で陶芸関連の起業を考えていた会員Sさん(仮名・38歳ITメーカー営業10年・配偶者と子2人)は、在職中の2年間でオンライン陶芸入門講座を組み立てて月2万円の売上に到達。移住前の自己流期は陶器ECに在庫50万円を抱え、半年売上ゼロでしたが、起業18フォーラム参加後にオンライン講座1本へ絞り込み、移住直前の14ヶ月目に月4.5万円、移住18ヶ月後には月12万円継続まで育てました。
移住起業で先に決まりやすい失敗パターン
- 商品未確定のまま進む物件契約
- 任期付き支援を起業代替にする依存
- 移住補助金前提の事業計画
移住は商品ができてから選んでも遅くありません。商品が固まっていない段階で住む場所を先に決めると、商売が地域条件に引っぱられやすくなります。反対に、在職中に「誰に何をいくらで売るか」が固まれば、移住先は制約ではなく選択肢になります。

家族の「先に実績を作ってから動いて」という言葉には、26年の起業支援現場で何度も見てきた現実が凝縮されています。今すぐ移住か今のままかの二択にせず、在職中の1年間で商品の核を作りつつ移住先候補を絞ってください。
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