記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「業界知識を売る」と聞いても、本業の知見を月収に変える具体的な道筋はなかなか見えづらいものですよね。社内では当たり前のように使っている資料の読み方・取引先との交渉・社内承認の通し方が、ほかの会社で困っている人にとっては毎月数万円を支払ってでも聞きたい知見になっている、というケースは想像以上に多くあります。
ビザスクは、こうした業界知識を1時間単位で換金できる日本最大級のスポットコンサル仲介サービスです。
本記事では、登録から初受注までの段取りと、家族の理解を得ながら動き続ける順番を整理します。
ビザスクを起業準備に活かす全体像

ビザスクは2012年設立の株式会社ビザスクが運営する、業界経験者と相談者をマッチングするプラットフォームです。2026年現在、同社は世界190カ国・80万人超の知見データベースを運営し、年間約12万件のマッチング実績を公表しています。
特徴は、辞表を出さずに本業の業界知識を1時間単位で換金できる点にあります。
謝礼額や手数料はサービス形式・案件内容によって変わります。過去の公開情報では1時間単位の相談や、旧ビザスクliteで1時間5,000円から利用できる形式が示されていましたが、実際に受け取れる金額は案件ごとの条件確認が必要です。
政策側の動きも追い風になっています。厚生労働省『副業・兼業の促進に関するガイドライン』(2018年策定・2022年改定)では、企業側で就業時間外の働き方解禁が、人材育成・自律的キャリア形成の観点から後押しされる方針が明示されています。本業の業界知識を社外で換金する動きは、政策の流れとも向きが合っています。
私のこれまでの起業支援の経験では、ビザスクのアドバイザー登録は退職を宣言しなくても動ける入口として、家族と上司の反対が強い40代の方に特に向いています。
向いている人と向いていない人

ビザスクの向き不向きは、業界経験年数だけでは決まりません。経験年数よりも、その経験を業界外の人に向けて言語化できるかどうかが分岐点になります。
下記の2枠で、それぞれの特徴を整理します。
- 業界5年以上の経験で固有の業務フローを言語化できる方
- 取引先との交渉・社内承認・ベンダー選定など見えない業務知識を持つ方
- 1時間のオンライン面談で集中して話せる方
- 質問者の業界に合わせて事例を整理しなおせる方
逆に、登録しても問い合わせが来ないケースには共通点があります。
- 業界経験1〜2年で教えられる差分がまだ薄い方
- プロフィール文を埋める時間が確保できない方
- 質問者ごとの背景理解を準備せず一般論で話してしまう方
- 面談1時間のうち冒頭で背景確認に時間を割かない方
私のこれまでの相談現場では、業界経験は10年あるのに登録から半年無受注、という方は、ほぼ全員がプロフィール文を5行で済ませている共通点があります。
ビザスクで成果が出る人の3つの共通点

受注が伸びる方の動き方には、3つの共通点が見えます。
共通点1:プロフィールに業界×役職×具体課題の3層で書く
「製造業15年・品質保証マネージャー・サプライヤー監査における稟議書の通し方」のように、業界×役職×具体課題の3層で書いた方は、単発の問い合わせから入る確率が体感で2倍ほど変わります。
共通点2:テーマを絞り込む
「DX全般」「マーケティング全般」のような広いテーマは検索結果に埋もれます。「BtoB SaaSの導入意思決定プロセス」「医療機器の薬事申請における稟議書の通し方」のように、本業の現場でしか見えないテーマに絞った方が選ばれます。
共通点3:初回連絡で質問者の背景を1分で読む
依頼文が届いたら、まず質問者のプロフィール・業界・在籍企業を確認し、面談1時間のうち冒頭5分で背景確認に時間を使う方は、リピート依頼が来やすくなります。
登録から最初の1ヶ月は、プロフィール文1,000字・テーマ3本に絞り込み・依頼文への返信を24時間以内の3行動を最優先に動かしてください。
会員Bさんの実例:本業の業界知識を月収にする道のり

起業18フォーラムの会員Bさんは、40代後半・電機メーカーの品質保証マネージャー・在籍14年で、奥さまと高校生の子ども2人がいる家族構成です。本業月収は44万円、登録時の副収入はゼロ円、目標は月3〜5万円の業界知識換金収入でした。
奥さまに「ちょっと収入の道を増やしたいんだ」と相談したら、「子どもの学費はどうするの」「会社にバレたら終わる」で会話が止まり、半年間動けないまま過ぎたとのことでした。一念発起してビザスクに登録した8ヶ月目までは、プロフィールは「品質保証歴14年」の5行のみ、テーマも「品質改善全般」と広く設定し、問い合わせはゼロ件のままで月収増加もゼロ円が続きました。
奥さまの友人の勧めで起業18フォーラムの勉強会に参加し、そこで「あなたの業界での名もなき強みは何ですか」という問いをきっかけに、自分が日常的にやっているサプライヤー監査の指摘事項を本社の役員稟議書に通す書き方が、他社の中堅メーカー品質担当者からの相談として需要があると気づきました。
勉強会で教わった3点をそのまま実行に移しました。プロフィールを「電機メーカー15年・品質保証マネージャー・サプライヤー監査における役員稟議書の通し方」の3層に書き直し、テーマも「製造業の品質保証管理者向け:ベンダー監査稟議書の書き方」に絞り込んでから、依頼者の在籍企業を見て初回連絡で背景を3行書く動き方を毎回徹底しました。
12ヶ月目には月3〜4件のスポット相談が入るようになり、平均謝礼1万8千円×月4件=月7万2千円ラインに到達。最近では役員稟議書の通し方を切り口に教材化も準備しており、家族には「退職じゃなくて、本業の知識を換金している」とまっすぐ説明できる関係になりました。
プロフィール3層化・テーマ絞り込み・初回連絡で背景3行の3点だけで、無受注半年から月7万円ラインまで動く事例がありました。
家族との関係を保ちながら動き続ける3つの行動

ビザスクの強みは、退職を宣言しなくても動けるところにあります。
拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』にも書いているのですが、起業準備で多くの方が止まる原因のひとつが、家族・上司・同僚といった身近な人からの反対です。「やめておけ」「失敗したらどうするの」と止める存在を、本のなかでは「ドリームキラー」と呼んでいます。
ドリームキラーは悪意ではなく心配で止めるため、退職前提の起業準備と在職中の1時間スポット相談では、家族の反応が180度変わります。
家族との関係を保ちながら動き続けるための3つの行動を紹介します。
行動1:家族には「副収入」ではなく「本業の業界知識の1時間相談」と説明する
家計の話の延長で、本業で扱っている業界知識を、同業他社の若手からの相談に1時間答える形、と説明すると、ほぼ家族の反応が変わります。退職という言葉を1文字も使わないことが分岐点です。
行動2:謝礼の使い道を家族と最初に合意しておく
初年度の謝礼は子どもの教育費・家族の旅行費・住宅ローンの繰上げなど、家計に直結する用途に充てると合意しておくと、家族はビザスクを本業の延長線上の家計補強と捉えるようになります。
行動3:月3〜4件のキャパを最初に決める
1時間×月3〜4件=月3〜5万円のラインを上限として決めると、本業のスケジュールに無理が出ません。本業のパフォーマンスが落ちないことで、家族・上司からのドリームキラー化を防ぎ続けられます。
逆に「とりあえず会社に内緒で始める」と隠れて動こうとすると、家族の信頼を失う方向に進み、月収より関係性のほうが削れていく方を何人も見てきました。
合意づくりは数十分で済む話で、ここを飛ばすと半年〜1年単位で関係修復に時間がかかる方が出てきます。
家族には「副収入を始める」ではなく「本業の業界知識で同業他社の若手から1時間相談を受ける」と説明から始めれば、退職前提の言い方を1文字も入れずに家族のリアクションが変わります。
まとめ:ビザスクで動き出す現実的な3ステップ

ビザスクは、辞表を出さずに本業の業界知識を月数万円規模の収入に変えられるプラットフォームです。
動き出す順番を3ステップで書きます。まず、登録から1ヶ月以内にプロフィールを業界×役職×具体課題の3層で書き直す。次に、テーマを3本まで絞り込む。最後に、家族への説明を「副収入」ではなく「本業の業界知識の1時間相談」という言葉から始めることです。
ドリームキラーを回避しながら業界知識の言語化を同時に進められる。それがビザスクを最初の入口に選ぶ理由だと、私は思っています。

業界経験は、退職してから磨くものではなく、今日から1時間単位で言語化していくものです。まず自分のプロフィールを業界×役職×具体課題の3層で書き直すところから始めてみてください。
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