クラウドワークスで月5万円を受注する設計|待ちから動きへ

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「クラウドワークスにプロフィールを掲載してから1ヶ月、応募してもまったく反応がない」。こんな相談が起業18フォーラムに増えています。

在職中の起業準備として受注プラットフォームを使い始める方は多いのですが、登録して案件に応募するだけでは、なかなか成果が出ません。

月5万円から受注を積み上げるためには、「掲載して待つ場所」ではなく「提案文で動く場所」として設計し直す必要があります。今日は、私のこれまでの起業支援の経験から、その順番と注意点を整理してお話しします。

ポイント クラウドワークスを在職中の起業準備に活かす全体像

在職起業の入口となる受注プラットフォームの位置づけ

クラウドワークス(株式会社クラウドワークス提供)は、企業や個人が依頼する仕事に対して、登録ワーカーが提案して受注する形式のサービスです。会社員の方にとっては、在職中のまま、本名や所属先を伏せて小さな受注経験を積めることが最大の利点になります。

公式サイトに掲載されているシステム利用料は、ワーカーから契約金額に応じて差し引かれる段階制で、報酬10万円以下の部分は20%、10万円超20万円以下の部分は10%、20万円超の部分は5%と定められています(2026年5月時点)。最初は手取り率が低いことを織り込んで価格設計をしておくのが基本になります。

総務省「令和4年就業構造基本調査」では、本業以外で別の仕事を持つ人が305万人、追加就業を希望している人は493万人にのぼり、5年前と比べてそれぞれ60万人・93万人増えています。会社員のまま小さな受注を作る方は、想像よりはるかに多くいます。検索ボリュームのトレンドでも、ここ1年で需要は大きく伸びています。

ポイント クラウドワークスが向いている人・向いていない人

クラウドワークスが向く方と向かない方のタイプ別整理

フリーランス

受注プラットフォームは誰にでも合うものではありません。プロフィールを掲載しただけで応募が来る場ではないため、自分から提案文を書き続けられる方にとって相性のよい場所になります。タイプ別に見ていきましょう。

  • 提案文を相手目線で書き直せる方
  • 納期と返信スピードに自信がある方
  • 月5万円程度から積み上げる気持ちがある方
  • 業務マニュアル・資料整形・データ整理など地味な実務に強い方

逆に、次のような姿勢の方は受注プラットフォーム単体では成果が出にくくなります。

  • プロフィールを掲載して応募を待つ姿勢
  • 単発の低単価案件だけを追いかける戦い方
  • 報酬総額にだけ目がいき提案文の改善に手をかけない姿勢

プロフィール手抜きと低単価集中の組み合わせは、長期的に自分の単価を下げてしまう罠になります。向き不向きは固定ではないため、行動を変えれば「向いていない人」から「向いている人」へ移ることができます。

ポイント 成果が出る人の3つの共通点と「名もなき強み」

在職中に受注を積み上げる方の3つの行動軸

フリーランス

拙著『起業神100則』に「名もなき強み」という考え方が出てきます。資格や肩書きには載らないものの、会社員時代に何度も繰り返してきた地味な業務スキルのことです。私のこれまでの起業支援の経験では、この棚卸しから始める方が、結果として最も早く受注に届きます。

  • 「名もなき強み」を書き出してプロフィールに反映する整理
  • 目の前の1人のクライアントにていねいに納品する姿勢
  • 待つのではなく提案文で自分から声をかける順番

名もなき強みを棚卸しして、目の前の1人にていねいに届ける順番が、結果として継続受注を呼びます。大きなスキルや派手な資格を後追いで取りに行くより、すでに自分の中にあるものを言語化するほうが、はるかに早く形になります。

ポイント 会員さんの実例:自己流の応募から立て直したBさんの記録

3件全落ちから月18万円継続受注へ立て直した経過

フリーランス

30代後半・社内SEのBさん(仮名)は、妻と子ども1人を持つ会社員月収38万円のご家庭で、在職中の起業準備として受注の積み上げを目指していました。最初の1ヶ月、自己流でクラウドワークスにプロフィールを作成し、低単価のデータ入力案件に応募してみたものの、3件提案して全件不採用という結果でした。

転機は3ヶ月目です。起業18フォーラムの勉強会に参加され、「掲載しておくだけで待つスタイル」から脱却する方向に切り替えました。4ヶ月目に「名もなき強み」を棚卸しした結果、これまで職場で何度も作っていた社内マニュアルが、外部に出せば「業務マニュアル制作」というれっきとしたサービスになることに気づきました。プロフィールと提案文を全面的に書き直し、6ヶ月目には月5万円を達成。12ヶ月目には継続クライアント3社・月収プラス18万円が安定し、現在は独立準備の最終段階に入っておられます。

「掲載しておくだけで人の目に触れて売れることはまずない」。これは私が支援の現場で繰り返し見てきた光景です。SNSにちょっとだけ書き込んだ、プラットフォームに商品を掲載しただけ、そして待っているだけでお客さんが来ないと言う方が本当に多いのです。在職中の今だからこそ、提案文という「動き」の量を確保しておくのが現実的な打ち手になります。

ポイント クラウドワークスと組み合わせて効果が倍増する3つの行動

受注を継続案件に育てる外側で打つ3つの行動

フリーランス

クラウドワークス単体で完結させるのではなく、外側で動くと受注の質が変わってきます。在職中だからこそ取れる打ち手を3つに絞って整理します。

  • noteやSNSで実績を発信し検索経由で「専門家」と認識される導線づくり
  • 知人10人に在職中の取り組みを話して最初の1件のレビューにつなげる動き
  • 提案文のテンプレを月1回見直し単価交渉の根拠を更新する運用

最初の1件のレビューが、その後の提案通過率を大きく押し上げます。実績ゼロを抜け出せれば、単価が5千円から1万円、1万円から2万円と段階的に変わっていきます。声をかける動きは在職中の方にこそ強い武器になります。

プロフィールに「業務範囲・納期・修正対応・連絡可能時間」の4点を明記してから提案を出すと、面談前に発注側の信頼が積み上がります。ここを書かずに応募する方が多いため、書くだけで頭半分は抜け出すことができます。

起業準備中の「信用の作り方」|会社員の肩書きがなくなる前にやること
「○○株式会社の田中です」。この一言だけで、電話は折り返してもらえるし、商談のアポも取れる。会社員として当たり

クラウドワークスは、登録して掲載するだけの「待つ場所」ではなく、提案文で出会いを作る「動く場所」です。今日できる小さな一歩は、自分の名もなき強みを3つ書き出してプロフィールに反映してみることから始めてください。会社員のままでも、半年後の自分が見える順番は確実に作れます。


さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

起業アイデア診断
【起業セミナー】会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!

【動画セミナー】あなたのタイミングで学べる動画版もあります!

ポイント この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます!