BASEで物販を始める順番と成果が出る人の3つの共通点

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「BASEに商品を並べてみたのですが、半年経っても売上がほぼ0円です」。会社員のまま物販を始めた方から、こうした相談が起業18フォーラムによく届きます。

BASE(BASE株式会社提供)はネットショップ作成サービスとして個人でも気軽に開設できるため、在職中の起業準備の入口として選ばれることが増えています。ところが「掲載しただけで待っていれば売れる」という発想で止まってしまう人が後を絶ちません。

今日はBASEを起業準備に活かす全体像と、成果が出る人の共通点、そして実際に在職中で月8万円の継続売上を作った会員さんの道のりを整理していきます。

ポイント BASEを起業準備に活かす全体像

BASEを起業準備の物販入口に据える視点

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BASEは初期費用0円・月額0円で始められるネットショップ作成サービスで、会社員のまま在職中に物販の練習をする場所として相性がよい設計になっています。

料金面の前提を公式情報で確認しておくと、最初に選ぶ「スタンダードプラン」は初期費用と月額費用が共に0円で、商品が売れたときに決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が差し引かれる仕組みです(2026年5月時点・BASE公式サイト)。売上が安定して月額の固定費を払う方が有利になる段階に達したら、月額16,580円(年払い時)で決済手数料2.9%・サービス利用料0%の「グロースプラン」へ移行できます。

こうした料金構造は、最初の数ヶ月で売上が立たなくてもランニングコストでマイナスにならない設計になっており、在職中に「売れる商品を試す場所」として使うには合理的な選択肢になります

背景の市場環境も整理しておきます。経済産業省が2025年8月に発表した「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年のBtoC-EC物販系市場規模は15兆2194億円・前年比+3.70%で拡大が続いています。物販を在職中の起業準備に組み込む追い風が吹いている状況のなかで、BASEは「在庫リスクを最小化しながら出品テストができる」という意味で、最初の練習場として機能します。

ただし、開設しただけでは売れません。起業18フォーラムに届く相談で最も多いのは「掲載して待っているのに売れない」というパターンで、これはBASEに限らず物販プラットフォーム全般に共通する落とし穴です

ポイント BASEが向いている人・向いていない人

向いている人と向いていない人の整理基準と判定軸

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BASEを起業準備の入口として使うときに、向いている人と向いていない人を「優劣」ではなく「タイプ別」で整理しておくと、自分の現在地が見えやすくなります。

BASEが向いている人:

  • 自分で扱う商品が決まっており、まずは少量から市場の反応を確認したい人
  • 在職中で本業の時間を圧迫せず、夜と週末で運営できる小規模スタートを望む人
  • 自分のSNSや知人ネットワークで継続的に発信していける人
  • 手数料の高低より、初期費用ゼロでリスクを抑えてテストすることを優先する人
今すぐ別の選択肢を検討したい人:

  • 扱う商品も顧客像も決まっておらず、まず売れる商品を探したい段階
  • 店舗を開設したら集客は自動でついてくると考えている人
  • SNS発信や顧客への声かけを一切したくない人
  • 月商が既に高水準でコスト最適化を最優先したい人(より低料率のサービスが選択肢に入る段階)

整理の結論として、BASEは「自分で動く力がある人が、リスクを抑えて在職中に物販テストをする場所」として使うと相性がよいということになります。「掲載すれば売れる」という発想で入ると、どのプラットフォームを選んでも同じ壁にぶつかります。

ポイント BASEで成果が出る人の3つの共通点

成果を出す人に共通する3つの行動軸の整理

在宅

起業18フォーラムで在職中にBASEや類似のネットショップサービスを使って成果を出してきた会員さんを観察すると、共通しているのは派手なテクニックではなく、地味で根気のいる3つの行動です。

1つ目:最初の1人を大切にする設計から始めている

拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』(総合法令出版) にも書いたのですが、起業準備の最初期は「ひとりの客をつかまえれば9割成功」という考え方で動くと迷いが減ります。10人に向けて広く発信するのではなく、目の前の1人に届ける設計から始める。BASEで成果を出す人は、最初の1人にていねいに対応し、その1人にレビューを書いてもらい、次の客を呼ぶ流れを作っています。

2つ目:商品ページが「困りごとへの答え」になっている

売れる商品ページは、商品スペックの羅列ではなく「この商品でどんな困りごとが解決するか」が冒頭に書かれています。価格・素材・サイズの前に、買い手の生活がどう変わるかを言葉にしておく。商品名と説明文の冒頭2行を「困りごと→解決後の状態」の順で書き直すだけで、滞在時間と購入率が変わってきます

3つ目:自分から声をかけることを前提にしている

BASEに掲載しただけでは、商品ページに人が辿り着きません。成果を出す人は、SNSや知人ネットワーク、過去の名刺リスト、勉強会の場で「こういう商品を作りました。よかったら見てください」と自分から声をかけています。「待っていれば売れる」のではなく「自分が動けば見てもらえる」という前提で初期を組み立てているのが共通点です

ポイント 会員さんの実例:横田さんがV字で月8万円まで作った道のり

横田さんがV字で月8万円まで作った道のり

カフェでノートパソコンを開く30代会社員女性

起業18フォーラムにいる横田さん(仮名・30代後半・男性・大手アパレルメーカー営業職・既婚で未就学児が1人)は、BASEで革小物を在職中に販売することからスタートしました。

最初は完全に独学で動いていました。仕入れた革小物を月に3点だけBASEに出品し、たまにSNSで告知して、あとは「掲載してあれば誰かが見つけてくれるはず」と待っていたそうです。半年経っても売上はほぼ0円のまま。本業のアパレル営業で得た商品知識を活かせばなんとかなると思っていたのに、現実は厳しかった。

転機は起業18フォーラムに参加してからでした。勉強会で「ひとりの客をつかまえれば9割成功」「最初は自分から声をかけて、目の前の1人にていねいに届ける」という考え方に出会い、横田さんはやり方を全面的に切り替えます。

具体的には、20人の知人にBASEの店舗を直接案内するメッセージを送り、その内3人がモニター価格で購入してくれた。購入後にていねいなお礼と使い方提案を添えて、レビューを書いてもらえるよう依頼。レビューを商品ページに掲載した上で、Instagramで使用シーンの写真と利用者の感想を週に2回ずつ発信し続けました。

結果として、参加から12ヶ月目に新規購入者が累計15人を超え、14ヶ月目の現在は月8万円の継続売上・リピーター12人を抱え、本業を続けながら起業準備の次のステップに進める段階に入っています。横田さんは「掲載して待つだけだった半年と、自分から動いた1年は、同じ時間とは思えないくらい中身が違う」と振り返っています。

ポイント BASEと組み合わせると効果が倍増する3つの行動

物販の効果を倍増させる3つの補完行動の整理

業務知識

BASE単体で完結させようとすると、どうしても「掲載して待つ」スタイルから抜け出せません。在職中に物販を起業準備の柱に育てたいなら、BASEと並行して以下の3つの行動を組み合わせるのが現実的です。

  • SNSの継続発信(商品単体ではなく「使う人の生活シーン」を週に2回以上)
  • レビュー獲得設計(最初のモニター3人に依頼してレビューを商品ページに掲載)
  • 知人ネットワークへの個別案内(一斉送信ではなく1人ずつメッセージを送る)

この3つは派手さがなく、外注しにくい地道な行動です。だからこそ、在職中で本業に時間を取られている会社員でも、夜と週末の時間で着実に積み上げていけます。今夜できる最初の一歩としては、BASEに掲載した商品の中から1つ選び、その商品を「最初の1人」になってくれそうな知人を3人リストアップしておくことから始めてみてください

起業18フォーラムでは、在職中の起業準備で同じ壁にぶつかった会員さんたちが、勉強会や個別相談を通じて互いに知見を持ち寄っています。1人で抱えず、同じ段階を経験した人の現場の声を聞きながら進めていくことが、半年・1年という時間を無駄にしない最短ルートです

BASEで店を開くこと自体は誰でもできます。けれども売上を作るのは、最初の1人と向き合うことから始まる地道な行動です。掲載して待っていた半年と、自分から動いた1年が違う景色を見せてくれることを、ぜひ体験してみてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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