起業への動機が「収入を増やしたい」だけです。こんな理由で起業しても続きますか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業を考えているのですが、動機が「収入を増やしたい」という理由だけです。周囲の起業経験者から「使命感があった」「社会の役に立ちたかった」という話をよく聞きます。

自分のように収入目的だけで起業を始めた場合、動機が弱くて続かないでしょうか? 動機の強さが起業の継続に本当に影響するのか教えてください。

質問

● 回答

「使命感がなければ起業は続かない」という話、よく聞きますよね。私はこれまで6万人以上の会社員の起業準備を支援してきましたが、収入目的でスタートして10年以上続けている方は珍しくありません。

日本政策金融公庫の2024年度新規開業実態調査でも、開業動機の第2位は「収入を増やしたかった(45.1%)」です。収入目的は浅い動機でも弱い動機でもなく、起業家の多数派の出発点です。

起業18フォーラム会員の橋本さん(仮名・40代前半・メーカー勤務・子ども2人)も、最初はそう言っていました。「教育費を確保したい」という理由だけで始めたけれど、使命感がないから自分には向いていないかもしれないと。そこで「なぜ教育費が必要なのか」を掘り下げてもらったんです。出てきた答えは「子どもに、収入の心配をせずに好きな道を選ばせてあげたい」でした。橋本さんはスタートから10ヶ月目に、会社員を続けながら月9万円の収益を達成、その後も継続しています。

「収入を増やしたい」を一段深める方法

「収入を増やしたい」という動機は、掘り下げると必ずその人だけの切実な理由に行き着きます。方法は単純です。「なぜ収入を増やしたいのか」という問いに答え、その答えにもう一度「なぜ?」を重ねる。それを2〜3回繰り返すだけです。

たとえば「収入を増やしたい」→「老後が不安だから」→「会社だけに頼りたくないから」→「自分の力で稼げる状態を作りたいから」。この最後の答えが、長く続けられる本当の動機です。私はよくこう言います。「不安の原因は漠然としていること。動機も『なぜ?』と掘り下げれば具体的になる」。

ひとつだけ注意があります。「月〇万円稼ぐ」という数字だけを目標にすると、達成した時点でモチベーションが落ちやすい。数字はあくまで手段です。その先に何があるかを言葉にしておくことが、継続の鍵になります。26年間の起業支援の現場から言えば、この「なぜ」の一問が、動機の弱さを解決する最短ルートです。

今夜、「なぜ収入を増やしたいのか」を紙に書き出してみてください。1回目の答えより、2回目・3回目の答えのほうが、あなたの本当の動機に近いはずです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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