記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:
● 質問
会社員として働きながら個人事業主として起業準備を始めました。現在は個人口座しか持っていないのですが、事業用の口座を別に作ったほうがいいのでしょうか。
まだ売上がほとんどない段階でも専用口座を作る必要がありますか? 開業届を出すタイミングで口座も作るべきか悩んでいます。

● 回答
結論から言うと、事業用の口座は早めに作っておくことを強くすすめます。売上がまだ少なくても、むしろ「少ないうちから作る」ほうが後々の手間を大きく省けます。
なぜ口座を分けたほうがいいのか
事業用の口座を個人口座と分ける主な理由は3つです。
- 確定申告の手間が激減する:事業収入・事業支出が明確に分かれているため、帳簿づけが圧倒的に楽になる
- 税務調査への備えができる:「プライベートと事業が混在している口座」は確認が煩雑になり、不必要な疑義を招くことがある
- 日本政策金融公庫などの融資審査に有利:事業用口座の取引履歴が「事業実績」の証明資料として使える
個人口座に事業のお金が混在していると、どの入金が事業収入でどの出金が経費かを後から判別するのに非常に手間がかかります。売上が少ないうちはまだ「後でもいいか」と思いがちですが、売上が増えてから分ける作業は何倍も面倒になります。
どんな口座を選べばいいか
個人事業主が事業用口座を作る場合、大きく2つの選択肢があります。
- ネットバンク(GMOあおぞら・住信SBIネット銀行など):初期費用ゼロ・手数料が低い・オンライン申込で手軽。起業準備段階に向いている
- 信用金庫・地方銀行:将来の融資相談や地域とのつながりを重視する場合に向いている。担当者との関係づくりにも有効
どちらが正解ということはありません。「まず始める」ことを優先するならネットバンクが手軽です。将来的に融資を考えているなら、早い段階から信用金庫にも相談しておくことも選択肢の一つです。
開業届との関係:どちらが先?
よく聞かれるのが「開業届と口座、どちらを先に作るか」という質問です。順番に決まりはありませんが、実務的には「開業届を出してから口座開設手続きを進める」のがスムーズです。
一部のネットバンクや銀行は、口座開設時に「開業届の控え」などの書類を求める場合があります。開業届を先に済ませておくと手続きが一度で終わります。
- 事業用口座は売上が少ない段階から作っておくほうがよい
- 確定申告の手間を省き、将来の融資審査への備えにもなる
- ネットバンクで手軽に開設できる。開業届を先に済ませておくとスムーズ
「口座を分けるのは売上が増えてから」ではなく、「売上が出始める前に分けておく」。この順番が起業準備の基本です。
よくある質問
Q.屋号での口座を作れますか?
個人事業主でも「屋号名義」の口座を開設できる銀行があります。ただし審査や必要書類は銀行によって異なります。最初は「個人名義の事業用口座」で始めても問題ありません。
Q.会社員のうちから個人事業の口座を持っていいですか?
はい、問題ありません。会社員と個人事業主を兼業している状態での口座開設は法的に問題ありません。会社の就業規則で個人事業が禁止されていない限り、自由に持てます。
さらに詳しく知るには、以下より検索してみてください!
★【起業セミナー】会社員のまま始める起業準備・6ヵ月で起業する!
★【動画セミナー】あなたのタイミングで学べる動画版もあります!
