会計システム提供で起業したいのですが、躊躇しています。

記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2021/09/05

● 質問

税理士とキャリアコンサルタントの国家資格を取ったのですが、独立をすることを躊躇しています。規制緩和、士業の増加、AIなどで過当競争に陥いることは確実で、起業して顧客の新規開拓は難しいという判断です。

ただ、定年後になろうとも独立はしたいので、副業から始められるように管理会計システムの開発と提供のビジネスを模索しており、外注に開発依頼を検討していますが、WEB上で簡単に利用できる新しいサービスを開発してもらったとして、それで稼げるのか疑問に感じています。
　

● 回答

今ではクラウドのアプリなども充実しているので、確かに競争は激しいですね。

また、個人の副業で、企業相手にシステム開発や販売をすることは、信頼性の上でもかなり難しいでしょう。
　

管理会計のシステムは確かに中小企業にとって大事なものですし、カスタマイズする必要もあるので、需要はあると思います。ですが、エンジニアは外注、ご自身は副業となると、売り易さは魅力ですがリスクもありますので、慎重に考える必要はありそうですね。
　
そのシステムを売るのではなく、ご自身がコンサルティングをする際に使うツールとして活用できないでしょうか？

或いは、管理会計のシステムは、ターゲットを絞ってパッケージ化して売ることにして、企業との打ち合わせの上、オーダーメイドをする部分は提携パートナーに投げるなど、工夫する必要がありそうです。

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。