記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
起業準備にはどれくらいの期間が必要ですか?最低でも1年は勉強してからにしたほうがいいと言われましたが、本当でしょうか。期間の目安を教えてください。

● 回答
「起業準備は最低○年かかる」と思っていませんか? 実際には、準備期間の長さと起業の成否には、明確な比例関係がありません。日本政策金融公庫の2024年度新規開業実態調査によると、新規開業者の約29%が自宅を主な開業場所として選んでいます。設備や店舗に多額の投資をせず、スモールスタートで収入を得ている人が一定数いるということです。
準備期間の「正解」は業種によって異なりますが、個人のスキルやサービスを提供する業種(コンサル・コーチ・デザイナー・ライター等)では、準備に時間をかけすぎることがむしろリスクになることがあります。市場の反応は、動いてみるまでわからないからです。
- 誤解:準備が十分であれば失敗しない → 実態:市場の反応は実際に提供してみないとわからない
- 誤解:1年以上勉強してから始めるべき → 実態:知識の習得と最初の顧客への声かけは同時進行できる
- 誤解:準備完了の基準が明確にある → 実態:「ここまで準備できた」という完了点は自分で設定するもの
拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』に「続けるかやめるか」を決める判断軸の話が出てきます。起業準備の途中で迷いが生じたとき、大切なのは準備期間の長さより「この方向で動いて反応を見る」という姿勢です。市場からのフィードバックが、どんな準備期間より正確な情報をもたらします。
浅田さん(仮名・40代前半)は、フリーランスのデザイナーとして起業しようとしていましたが、「本当に準備できているかどうかわからない」という不安から半年以上準備だけを続けていました。
起業18フォーラムに入会し、「動きながら準備する」考え方に触れ、知り合いの小規模事業者に声をかけたところ初収入を得ることができました。12ヶ月目には収入が安定し、現在は月収10万円前後の副収入が続いています。
「準備より実行が教師だった」と浅田さんは話しています。市場の反応という情報が、勉強よりも速く成長を促します。
準備期間に終わりを設けるのは、外部の基準ではなく自分の決断です。「この人に声をかける」と決めた日が、準備完了の日です。

準備の質は大切ですが、準備の量が長さで決まるわけではありません。動き始めた瞬間から、準備の方向が正確に定まっていきます。
今週中に「最初に声をかける人の名前」を1人決めてください。その人への声かけを、準備完了の締め切りにしてしまいましょう。
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