記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「BOOTHに作品を出したけど、ぜんぜん売れないままもう3ヶ月です」というご相談を会員さんからよく受けます。登録の敷居が低いぶん、出品して終わりになりやすいのがBOOTHの特徴でもあります。
売れる人と売れない人の差は、商品の質より「誰が繰り返し来てくれるかを見ているかどうか」にあります。
今回はその考え方と実例をまとめます。
BOOTHとはどういうプラットフォームか

BOOTHはピクシブ株式会社が運営するクリエイター向けの販売プラットフォームです。同人誌・イラスト・グッズ・デジタルコンテンツ(PDF・画像素材・音楽など)を1個から販売できます。公式案内では、2025年10月28日以降のサービス利用料は売上に対して5.6%+45円とされています。在庫を仕入れなくても出品できる点が、勤めながら動く方の入口として選ばれている理由です。
経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」(2025年8月公表)では、BtoC-EC市場規模が15兆2,194億円規模に達しています。個人クリエイターの販路としても市場全体の流れに乗っている形です。
BOOTHが向いている方・向いていない方

BOOTHには、ピクシブのアカウントを通じたイラスト・創作系コミュニティが自然に集まっています。向き不向きは次のように整理できます。
向いている方
- イラスト・デザイン・写真・文章・楽曲・テンプレートなど、デジタルで完結する「つくるスキル」を持っている方
- グッズ化も検討しているが在庫リスクを避けたい方
- ピクシブのコミュニティとつながりが深い方・SNSで創作の発信実績がある方
向いていない方
- 特定の作品ジャンルがなく、BOOTHの利用者層とのつながりが薄い方
- コンサルティングや対人サービスを主軸にしたい方(別のプラットフォームのほうが適している)
- 物販で在庫を抱える前提のビジネスを設計したい方
売れ始めた会員さんの実例

30代の事務職会社員・Mさん(仮名・36歳・独身・大手食品メーカー総務担当)は、趣味でイラストを描き続けてきました。休日の楽しみとして続けていた創作をBOOTHに出品したのは、勤めを続けながら副収入をつくりたいと思ったからでした。
最初の3ヶ月は出品ページを作っては待つ繰り返し。値段を下げても反応はなく、「もう向いていないのかも」と思い始めていた頃、起業18フォーラムへの参加が転機になりました。勉強会で「1年目を売上を出す期間ではなく誰のために何を届けるかを発見する期間と位置づけ直す」順番を教わったそうです。
拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』に「ひとりの客をつかまえれば9割成功」という考え方が出てきます。何が売れたかより、誰が繰り返し来てくれたかを記録することが、商品の輪郭を見つける近道でした。Mさんが実際に変えたのは、購入者全員に感謝メッセージを送ること、購入者の傾向をノートに手書きで残すこと、次回作の方向性を「何があったら嬉しいですか」という1問で聞くことの3つだけでした。
変化は徐々に現れました。準備半年後に毎月継続して購入してくれる方が8名になり、月収2万5,000円が安定して入るようになり、18ヶ月目には月収9万円ラインに届きました。現在も会社勤めを続けたまま、BOOTHでの活動を続けているとのことです。
BOOTHで動き出す3つの行動

BOOTHで動き始める方には、次の3つの行動をお勧めしています。
- 出品前に「誰に届けるか」を1行で書く:
「○○な人が○○するときに使うもの」という形で対象を1行書き出してから商品説明文を書く - 出品したら身近な人に声をかける:
掲載しただけで待たず、職場の同期・友人・SNSのフォロワーへ自分から知らせる。最初の購入者は声をかけた人が動いてくれることがほとんど - 購入者リストを月1回見直す:
管理画面で購入者の傾向を確認し、同じ方が複数回購入しているかどうかを月1回確認する。リピートが生まれている商品にこそ強みがある
BOOTHでの在職起業準備は、大きな仕組みから始める必要はありません。まず1作品出して、購入してくれた方の声に耳を傾けることから始めてみてください。その記録が、1年後の土台になります。

掲載して待つだけでは、半年経っても景色は変わりません。今夜のうちに、BOOTHで出した自分の商品を「誰の・何の場面で・どう使うものか」の1行に書き直してみてください。
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