月10万円を稼ぐ人は何が違いますか?|単価より先に決める3つの段階

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

会社の外に収入の柱を作って月10万円を最短で達成したいです。在宅勤務で時間ができたので、半年以内に到達したいと思っています。

単価の高い案件から取りに行くべきでしょうか、それともいまの自分にできる案件を数多くこなすべきでしょうか? コツを教えてください。

起業前質問集

● 回答

月10万円を最短で達成しようとした人ほど、月10万円の手前で消耗して止まる傾向があります。到達したい気持ちはとても自然なのですが、月10万円をゴールにすると、その金額のために続けられない案件を選んでしまい、半年後に起業準備そのものが嫌になります。

多くの相談で見えてきたのは、月10万円は「ゴールではなく通過点」として置いたほうが、結果的に早く届きますという逆説でした。最初から月10万円を目標にすると、目の前の単価勝負に引き寄せられます。けれど、単価勝負で取った案件は再現性が低く、半年後にゼロから案件を探す状態に戻りやすいのです。

拙著『朝晩30分 好きなことで起業する』にも書いたのですが、続く準備の入口は「好きなことの中で、自分が時間を忘れて取り組める部分」を発見することでした。好きなことの全部を商品にする必要はなく、その中の一部分だけを誰かの困りごとに当てて売っていく順番が、結果として長く続きます。月10万円も、その順番で動いた人のほうに早く届く印象があります。

段階で整理すると、次の3つの順番になります。

  • 第1段階 月1万円:誰か1人にお金をもらう体験を作る(金額より体験重視)
  • 第2段階 月3万円:似た困りごとの人を3人見つけて、同じ商品を提供してみる
  • 第3段階 月10万円:単価か頻度のどちらか一方だけを上げて、再現できる形に整える

第1段階の月1万円が、いちばん大事です。ここを飛ばして月10万円を狙うと、商品設計が「自分が売りたいもの」になり、顧客の困りごとと一段ずれた状態で走り出してしまいます。第1段階を1人分の体験として丁寧に終えると、第2段階以降は同じ困りごとを抱える人に届けていくだけになり、毎月ゼロから案件を探す状態を抜けられます。

会員さんの戸田さん(仮名・36歳・既婚・子なし・メーカー営業)は、起業準備を始めた直後に「半年で月10万円」と決めて単価勝負の案件を取りに行き、半年後に疲れ切ってゼロに戻りました。起業18フォーラムの勉強会で段階設計を学び直したそうです。まずは月1万円を1人から受け取る体験から組み直しました。

第1段階を2ヶ月でクリアし、第2段階で似た困りごとの3人を見つけ、第3段階で単価のほうだけを段階的に上げていきました。結果として、最初に挫折してからちょうど12ヶ月目に月12万円の継続収入となり、いまも本業を続けたまま無理なく案件を回しているとのことです。月10万円を急いだ最初の半年と、段階を踏んだ1年では、半年後の自分の余裕がまったく違っていたと振り返っています。

月10万円は、到達ではなく通過の数字だと置き直してください。第1段階の月1万円を1人から受け取る体験こそが、半年後の月10万円につながる最短ルートになります。

月10万円が遠いのはなぜ? 単価を上げる3段階モデルで止まらず伸ばす方法
● 質問 メーカーの設計部門で18年働きながら、図面チェックの業務委託を1年続けています。月収は本業の40万円

急ぐ気持ちは正しい気持ちです。ただ順番だけは、急がず段階で踏んでみてください。第1段階の1人をいま思い浮かべるところから、半年後の景色が変わり始めます。

月10万円を追いかけるより先に、月1万円を受け取る相手を1人決めるほうが実は近道です。最初の1人の困りごとを具体的に書き出すところから始めてみてください。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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