記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「ChatGPTを使えば会社員のまま稼げますか?」というご質問が、起業18フォーラムにも毎週のように届くようになりました。結論をひと言でお伝えすると、ChatGPT(OpenAI社提供の対話型AI)が勝手に売れる商品を生み出して、お客様まで連れて来てくれることはありません。
それでも、使う順番を間違えなければ、在職中の準備時間を確実に倍速化できる道具になります。
ChatGPTで成果を出す人は、自分の中にある経験を売り物にする順番を先に決めて、AIをその下流の整理役に置いています。
ChatGPTを起業準備に活かす全体像

ChatGPTには2つの顔があります。ひとつは「文章生成の壁打ち相手」、もうひとつは「自分の経験を整理する書記」です。会社員のまま月5万円を作りたい方が向き合うべきは、後者の顔のほうです。
私はこれまで26年にわたり延べ6万人を超える会社員の方々の起業準備を見てきましたが、AIに記事を書かせるだけで反応が出るケースは本当に稀です。むしろ、自分の業務で積み上げてきた知見を持っている方が、その整理にChatGPTを使うことで一気に進む構造が現場では起きています。
パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」では、正社員の副業実施率は11.0%と過去最高を更新する一方、始めても続かない方が一定数いることが指摘されています。多くは「成果が出る前に時間が枯れる」のが理由です。ここを救えるのが、AIによる時短です。
拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』では「4500日理論」を扱っています。平均寿命を日数に換算すると約3万1025日、そのうち睡眠・通勤・会社拘束を引いた「自分が自由に動ける時間」は人生で4500日程度しか残っていない、という見方です。会社員の方の場合、退職までに使える夜と週末の時間はさらに限られます。だからこそ、ChatGPTで日々の作業を半分にできれば、その差分が起業準備の4年分にもなり得る。これが本記事の前提です。
ChatGPTの活用が向いている人

向いているのは、業務で日常的に文章や説明資料を作っている方、顧客への提案書や報告書を書く立場の方、特定の専門領域で10年以上の現場経験がある方です。こうした方は「売り物の素材」がすでに頭の中にあるので、AIを使って言語化と構造化を加速できます。
- 業務で文章作成・提案書作成を日常的に行っている
- 特定の専門領域で10年以上の現場経験がある
- 顧客との会話メモや業務日誌を残す習慣がある
- 自分の言葉に直す手間を惜しまない
ChatGPTの活用が向いていない人

逆に、ChatGPTだけで在職中スタートを成立させようとしてつまずく方には、ある共通点があります。「楽して稼ぐ」「自動化で寝ながら収入」を入口に置いてしまっている方です。
批判ではなく事実として、AIが生成した文章をそのまま使ってアクセスや受注が伸びる構造には、まだなっていません。読み手は「自分のために誰が考えてくれたのか」をかなり敏感に嗅ぎ取ります。ChatGPTの出力に自分の言葉や数字が入っていなければ、専門家として認知される段階にたどり着けません。
- 自分の経験を言語化する素材がまだ少ない
- 「楽して稼ぐ」を入口に置いている
- 顧客の生の声を観察するクセがない
- 出力をそのまま貼る前提で時間を見積もっている
ChatGPTで成果が出る人の3つの共通点

会員さんを観察していると、ChatGPTで実際に売上を作っている方には、きれいに3つの共通点が現れます。
1. 自分の一次情報を毎回混ぜる
自分が現場で見聞きした数字や顧客の声を、AIに与える指示文(プロンプト)に必ず混ぜています。「自分の業界では」「先週のお客様は」と一次情報を最初に渡すから、出力に独自性が出る構造です。
2. 出力をそのまま貼らない
ChatGPTの初稿は「下書き以下」と扱い、必ず自分の言葉で書き直しています。固有名詞・数字・体験談を自分の引き出しから差し込むと、AIっぽさが急に消えていきます。
3. 顧客の生の声を継続的に学習させる
顧客との会話メモや問い合わせ文章を、毎週ChatGPTに読み込ませて要約・分類してもらっています。これを続けると、自分自身の理解も深まる構造になります。
自己流期から立ち直ったFさんの事例

起業18フォーラムにいるFさん(仮名・40代後半・男性・IT企業の社内SE・妻と中学生の子2人)は、最初は独学でChatGPTを使い倒していました。3ヶ月でブログ記事を60本ほど自動生成して投稿したものの、月間アクセスは200にも届かず、問い合わせは0件のままでした。
起業18フォーラムに参加して、勉強会で「売り物が先・拡散は後」という順番を学び直したのが転機になりました。Fさんが本当に売れるのは「中小企業の社内システム導入で15年間つまずきを見てきた現場視点」であって、AIが量産できる一般論ではない、という整理になったわけです。
そこからやり方を変え、自分の現場メモをChatGPTに読み込ませて構造化し、その骨格に自分の言葉で肉付けする流れに切り替えていきました。14ヶ月目には、中小企業向けのシステム導入相談を月5万円のサポート契約として3社抱えるところまで伸びています。現在は会社員を続けたまま、夜と週末で月収15万円台が安定するフェーズに入りました。
定期的に進捗報告メールをくださる会員さんは多く、Fさんもその一人です。報告メール自体をChatGPTに読み込ませて自分の進捗管理に活用しているそうで、「書くだけで伸びる」と話してくれます。これは私のこれまでの起業支援の中でも、本当によく見るパターンです。
ChatGPTと組み合わせて効果が倍増する3つの行動

ChatGPTは単独で使うとどうしても出力が薄くなります。次の3つを組み合わせると、出力の解像度がはっきり上がります。
1. 顧客との会話メモを毎日読み込ませる
商談や相談の中で出てきた顧客の言葉をメモに残し、ChatGPTに「ここから本当に困っているポイントを抽出して」と頼みます。自分の頭で気づけなかった顧客の本音が、第三者の目から浮き上がってきます。
2. 業務日誌を自動で構造化する
1日10分の業務日誌をChatGPTに読み込ませ、「業務改善の素材」「顧客の声」「自分の気づき」の3分類で整理してもらいます。長く伸びる方に共通するのは、外部の数字より先に「自分の改善履歴を可視化している」点です。日々の小さな修正を残しておくと、半年後に振り返って初めて意味を持ち始めます。
3. 提案書の初稿はAI、仕上げは自分
提案書や見積書の初稿だけをChatGPTに作ってもらい、最後の1割は自分の言葉で書き直す。「最後の1割」に自分の表現と固有名詞が入るかどうかが、AI感を消す境目になります。
- 業務でやり取りした顧客の言葉を15分だけメモに残す
- そのメモをChatGPTに読み込ませて3分類で要約してもらう
- 翌朝、要約に自分の現場感覚を1行ずつ書き加える
- 提案書は初稿AI・最後の1割を自分で書き直す
ChatGPTは魔法の杖ではなく、自分が積み上げた経験を倍速で言語化してくれる秘書です。順番を間違えなければ、4500日のうちのまだ動ける時間が、確実に伸びていきます。

会社員でいる時間は、ChatGPTで稼ぐための猶予ではありません。自分の中で売れるものを見つけ、AIに整理を任せて磨くための助走期間と捉え直してください。残り4500日のうちの今夜の1時間が、あなただけの売り物の輪郭を決めていきます。
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