起業準備を進めるうちに本業へのモチベーションが下がってきました。これは問題ですか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

起業準備を始めてから、本業(会社員としての仕事)に対するモチベーションが下がってきた気がします。仕事の質が落ちているわけではないのですが、「なんでこの仕事をしているのだろう」という感覚が増えてきました

。これは危険なサインでしょうか? どう対処すべきですか?

起業前質問集

● 回答

本業への距離感が変わるのは、視野が広がっている転換期のサインであり、危険なサインではありません。

「本業になんでこの仕事をしているのか」という感覚は、起業準備を始めた多くの会員さんが経験します。これは本業への集中力が落ちているのではなく、本業を「客観的に見られるようになった」という変化です。

これまで視野の全部を占めていた本業が、起業準備という新しい視野の広がりによって「全体の一部」として見えてくる。この感覚の変化は、成長のサインとも言えます。

「本業の意欲が下がること」と「本業の質が下がること」は別の問題です。

意欲と品質の区別

  • 意欲の変化:本業への感情・動機の変化(正常な転換期の反応)
  • 品質の変化:ミスの増加・対応速度の低下・関係者への影響(要注意)

起業18フォーラムで支援してきた経験でも、「本業意欲が下がった時期」を経て、それを「本業を誠実にこなしながら独立の基盤を作る時期」と再定義した会員さんの多くが、安定した独立を実現しています。

「インプット中毒」という状態があります。情報収集→調査→検討→また情報収集のループから抜け出せない状態で、会社員経験が長い人ほど陥りやすいものです。「なんでこの仕事をしているのだろう」という感覚が強まる時期は、このループに入りかかっているサインかもしれません。インプットを一旦止めて、起業準備の小さな一歩を踏み出すことが、本業への向き合い方も変えます。

ただし、本業の品質が下がることは別問題です。起業準備を口実にした仕事の手抜きは、会社への信頼を損ない、独立後の評判にも影響します。

本業は「現在の収入源」であり「実績と信頼の継続蓄積の場」でもあります。この2つの価値を意識することで、「意欲が下がっても質は維持する」というバランスが保ちやすくなります。

「今の本業で、起業後も使えるスキルや経験は何か」を書き出してみてください。本業を「消化する仕事」ではなく「将来の資産を積む場」として捉え直すと、モチベーションの低下に引きずられにくくなります。

本業の意欲が変化することは、起業準備を始めた証拠でもあります。その変化を怖がらず、どう向き合うかを考え始めた時点で、すでに前に進んでいます。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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