昇進や異動があった場合は起業準備を一時中断すべきですか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

先月、課長に昇進して業務量が一気に増えました。この状況で起業準備を続けることは難しいでしょうか?

昇進や異動があったときに起業準備をどう扱えばいいか、判断基準を教えてください。

起業前質問集

● 回答

まず正直に申し上げます。「昇進・異動があったから中断する」という判断は、状況によってはそのまま起業準備の永久停止につながる可能性があります。 人生の中で「仕事が落ち着く時期」は、次の昇進や家族の変化で上書きされ続けることが多いからです。

中小企業庁「中小企業白書2023年版」によると、会社員のまま起業準備を経て開業した人の割合は年々増加傾向にあります。昇進後も起業準備を継続するロールモデルが増えており、「業務が増えても続ける」方法を持っている人が着実に成果を出しています。

起業18フォーラムにいらした松田さん(仮名・46歳)は、部長に昇進した直後に「しばらく休止します」と言った会員さんです。「完全にやめるより、月1本のSNS投稿だけ続けてみてください」と伝えたところ、それを2年間続けました。2年後に業務が落ち着いたタイミングで再加速し、今では複数のクライアントを持っています。「止めないこと」が、再加速を可能にしました。

  • 「完全に止める」より「縮小して続ける」を選ぶ
  • 昇進・異動後2ヶ月は業務に集中し、3ヶ月目から再スタートを計画する
  • SNS投稿週1本・勉強30分/週でも「続いている」状態を維持する
  • 昇進直後は「記録だけ」でも続けると感覚が維持できる
  • マネジメント経験は起業後の組織づくりに直結する
  • 3ヶ月後に「ここからまた動く」と具体的な再開日を決める

拙著『起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?』でお伝えしている「起業は続けるかやめるかだけ」という言葉があります。昇進・異動は「止める理由」ではなく「速度を落とすタイミング」です。 昇進によって得られる「マネジメント経験」「組織への影響力」「部下育成経験」は、起業後の事業づくりに直結するスキルです。

「休止ではなく低速モードに切り替える」という考え方をおすすめします。月に1本のSNS投稿だけでも続けることで、再加速したときのエンジンが温まったままになります。 人生の中で「完全に落ち着く時期」は来ません。来た変化を活かしながら、起業準備の速度だけを調整して続けていきましょう。

速度は落としても、方向は変えない。まず今夜、「3ヶ月後の再開日」をカレンダーに入れてみてください。それが低速モード継続の最初の一歩になります。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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