記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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「メルカリで仕入れて売れば稼げる」という情報は溢れていますが、現実に月10万円を超え続ける人は出品者全体の2割未満です。仕入先を増やしても、ジャンルがバラついていれば利益は薄いまま頭打ちになります。
本記事では、起業18フォーラム代表として26年・60,000人超の起業希望者を支援してきた立場から、2026年最新の市場規模・税務制度・実際の会員さんの事例を交えて「失敗しない順番」を解説します。
結論を先にお伝えすると、勝つ人は「仕入先を選ぶ前に商品ジャンルを1つに絞り込んだ人」です。最後まで読めば、自分が今やるべき準備の優先順位と、月10万円・月30万円の壁を抜けるための具体的な順序が分かります。最終更新は2026年5月4日です。
2026年版・メルカリ販売の市場規模と稼げる現実

経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によれば、2024年の国内BtoC物販系EC市場は16兆8,800億円超。さらにフリマアプリを含むCtoC物販系市場は2兆7,000億円規模に達し、前年比でも6%以上の伸びを記録しました。メルカリ1社の流通総額は年間1兆4,000億円超で、ヤフオク!やラクマと合わせると個人売買経済圏が以前より明確に成立しています。
ただし注意したいのは、市場が伸びているからといって参加者全員が稼げているわけではないという点です。メルカリ社の公開資料を読み解くと、月の販売額が1万円を超える出品者は全体の約2割。残り8割は「家にあるものを片付けただけで終わる」のが現実です。
月1万円・月10万円・月30万円の壁
- 月1万円:家の不用品を売り切るフェーズ・誰でも到達可能
- 月10万円:仕入れと販売を「事業」として継続するフェーズ
- 月30万円:商品ジャンルの絞り込みとブランド化が必須のフェーズ
- 月100万円:法人化・税務・在庫リスク管理が論点になるフェーズ
月10万円の壁を越えられない最大の理由は、仕入先と商品ジャンルを毎月変えてしまうことです。記事後半でご紹介する問屋ルートを使うにしても、扱うジャンルがブレ続ければ販売ノウハウが蓄積しません。
メルカリ販売で使える仕入先リスト【新品・中古・問屋】

物販は「メーカー → 代理店(問屋) → 小売店」の商流が原則です。「小売店 → 小売店」のせどり転売は商流に沿っていないため、薄利・不安定・排除されやすいという宿命があります。どうせやるなら問屋から仕入れるルートを優先してください。
初心者向け・新品仕入れができる問屋サイト
- NETSEA(ネッシー):日本最大級の仕入と卸の専門サイト
- マルモトネット:日本最大級のネット仕入れ専門サイト
- Qoo10(キューテン):ファッション・コスメ・家電・食品・生活雑貨
- TENTOTEN(テントテン):雑貨・アパレル・食品を1点から仕入れ可能
- グッズステーション:輸入商品・国内商品・オリジナル商品の卸
- 卸の達人:ダイエット・美容・健康商品
- SHOZAIOH:日本最大級の家具・インテリア・雑貨の卸問屋サイト
中古品・転売目的の仕入先(古物商許可が必須)
- そこね屋:リサイクルショップのサイト
- Jimoty:取りに行けば無料でもらえることも多い
- コストコ:会員制の巨大スーパー
- ドン・キホーテ:店舗の値札癖を見極める
- セカンドストリート:幅広く中古品の買取と販売
- DAISO(ダイソー):100円ショップの掘り出し物
- Otameshi:食品・訳あり服の処分品
- Amazon ヤスイイね:食品・飲料のお得なセール情報
- Kuradashi:フードロス・食品ロス削減サイト
中古品をメルカリで仕入れて転売するなら古物商許可が必須です。許可なしの中古転売は古物営業法違反になります。詳細は記事後半のFAQで解説します。
会員Gさんが月3万円→月25万円に伸ばした2年間

会員Gさん(仮名・42歳・元アパレル店舗の店長10年・既婚・小学生の子1人)は、退職後に自己流でメルカリ転売を始め、最初の半年は仕入れと値付けを毎月変え、月の手元利益が3万円前後で頭打ちになっていました。利益率も5%を切る月が続き、「これは事業として成立しない」と感じて、起業18フォーラムへ参加されました。
勉強会で学んだのは、転売型からの脱却です。具体的には、自分のアパレル経験を活かして「ヴィンテージ古着+オリジナルリメイク」というジャンルに絞り、Instagramで発信を平行して始めるという組み立てに変わりました。
- 属性:42歳・女性・元アパレル店長10年・既婚/小学生の子1人
- スタート時の状況:退職直後・自己資金50万円・メルカリ月利益3万円
- 時系列:参加6ヶ月目に月利益10万円突破/12ヶ月目にInstagramフォロワー3,000人超/20ヶ月目に月利益25万円超
- 転機:ヴィンテージ古着のオリジナルリメイクに商品ジャンルを絞り込んだこと
- 現在地点:開業届提出・古物商許可取得済・月利益25〜35万円・固定客40名超
Gさんの伸びは「仕入先の正解」を見つけたからではなく、「商品力・発信力・信用力」を同時に育てる発想に切り替わったからです。これは拙著②『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』にも書いた通り、メルカリ販売を「事業」として成立させるなら、仕入れだけでなくこの3本柱を同時に作る必要があります。
Gさんが捨てたもの・残したもの
- 捨てたもの:毎月変わる仕入先・流行ジャンル追い・低単価大量出品
- 残したもの:自分の業界経験が活きる商品ジャンル・固定客のリスト・写真とテキストの品質基準
メルカリ販売を事業に育てる「商品力・発信力・信用力」の組み立て方

仕入先の選び方だけでメルカリ販売を語ると、必ず「安く仕入れる」競争に巻き込まれます。価格競争は資本力勝負なので、個人の規模では勝ちにくいのが実情です。だからこそ、拙著の中で繰り返しお伝えしている「商品力・発信力・信用力」の3本柱で組み立て直すことが、長続きする個人物販の条件になります。
商品力:自分の経験が乗る商品ジャンルを1つに絞る
最初の3ヶ月で迷ったら、過去に自分が長く携わった業界・職種から商品ジャンルを選びます。アパレル経験者なら古着、IT経験者なら中古ガジェット、看護経験者なら衛生用品やケア商品。この「自分の経験が乗る商品」は、写真の撮り方や説明文の書き方が他の出品者と差がつきます。
発信力:メルカリ外で「会いに行ける場」を1つ持つ
メルカリ内の検索順位だけに依存すると、アルゴリズム変更で売上が一夜にして半減することがあります。Instagram・X・noteなど、外部に固定の発信拠点を1つ持っておくことで、メルカリの順位が落ちても顧客と再会できる導線を確保できます。
信用力:プロフィール・取引コメント・梱包の3点で差をつける
メルカリの信用力は「数字」よりも「丁寧さの印象」で決まります。プロフィールに本名でなくても屋号や活動歴を明記し、取引コメントを一定のトーンに揃え、梱包に手書きの一言を添えるだけで、リピート率が変わります。
- 商品力:過去の業界経験が乗る商品ジャンル1つに絞る
- 発信力:メルカリ外の発信拠点を1つ持つ
- 信用力:プロフィール・取引コメント・梱包で丁寧さを統一する
仕入先より先に「自分が長く扱っても飽きない商品ジャンル」を1つ決めてから、仕入先を選び始める。この順番を守るだけで、個人物販から事業への移行確率が大きく変わります。
メルカリで稼ぐ前に押さえる税務・法律の3点

メルカリ販売を継続的に行う場合、稼ぎ始める前に押さえておくべきルールがあります。後から「知らなかった」では済まないため、必ず開始前に確認してください。
確定申告:会社員は年20万円超の利益で必須
家にある不用品を売る場合は「生活用動産の譲渡」として原則非課税ですが、仕入れて販売する場合は「事業所得」または「雑所得」として課税対象になります。会社員が継続的にメルカリ販売を行う場合、メルカリ収入からメルカリ手数料・仕入原価・送料を差し引いた利益が年20万円を超えると確定申告が必要です。
古物商許可:中古転売には絶対必要
リサイクルショップやフリマで仕入れた中古品を転売するなら古物商許可は必須です。許可は管轄の警察署で申請し、約2万円弱の手数料で取得できます。新品の卸仕入れであれば不要ですが、中古品を扱うなら必ず取得してください。
特定商取引法:継続販売なら表示義務
継続的・反復的に販売し「事業者」と判断される場合、特定商取引法に基づく表示が必要になります。具体的には、氏名(または屋号)・住所・電話番号などをプロフィール欄等に明示する義務です。匿名性を重視する方は、特定商取引法の表示で本名・住所を出すことを最初から織り込んでください。
メルカリで月10万円を目指す90日計画

最後に、これからメルカリ販売を本気で始める方向けに、起業18フォーラムで会員さんにお伝えしている「90日計画」をご紹介します。この期間で「仕入先・ジャンル・発信」が1本ずつ固まれば、その後の半年で月10万円ラインが見えてきます。
第1期(1〜30日):家の不用品で「メルカリ慣れ」
最初の30日は仕入れをせず、家にある不用品で出品・梱包・取引コメントの一連の流れを体験します。最低でも20件の取引を経験し、「梱包1件あたり何分かかるか」「写真撮影に何分かかるか」を時間で測ります。
第2期(31〜60日):商品ジャンル1つに絞り込む
自分の経験が乗るジャンルを1つだけ選び、そのジャンル限定で問屋仕入れまたは中古仕入れをスタートします。この期間は売上額より「同ジャンル20件の販売実績」を作ることが目標です。
第3期(61〜90日):固定客と発信拠点を作る
リピート購入してくれた方に「次回入荷時にDMでご連絡してよいか」を確認し、固定客リストを20名作ります。同時にInstagramかnoteを開設し、商品紹介投稿を週1本のペースで蓄積し始めます。

仕入先のリストは入り口でしかありません。本当の難所はその後の継続です。仕入れだけ・出品だけではなく、商品力・発信力・信用力の3つを少しずつ同時に育てる。この組み立てが、月1万円から月10万円・月30万円へ伸びていく個人物販に共通する設計です。
メルカリ販売に関するよくある質問(2026年版)

Q.メルカリの売上はいくらから確定申告が必要ですか?
- 不用品売却は原則非課税
- 仕入れた商品の転売は所得税の対象
- 会社員の社外収入は年20万円超で確定申告必須
家にある不用品を売る場合は「生活用動産の譲渡」として原則非課税ですが、仕入れて販売する場合は「事業所得」または「雑所得」として課税対象になります。会社員が継続的に行う場合は、メルカリ収入からメルカリ手数料・仕入原価・送料を差し引いた利益が年20万円を超えると確定申告が必要です。
Q.古物商許可はメルカリ販売に必須ですか?
- 中古品を仕入れて転売するなら必須
- 不用品の売却のみなら不要
- 許可なしで中古転売は古物営業法違反
記事中でも触れましたが、リサイクルショップやフリマで仕入れた中古品を転売するなら古物商許可は必須です。許可は管轄の警察署で申請し、約2万円弱の手数料で取得できます。新品の卸仕入れであれば不要ですが、中古品を扱うなら必ず取得してください。
Q.メルカリ販売を本業にするタイミングはいつですか?
- 会社員給与の6割を社外収入で出せる状態が目安
- 固定客リストが30〜50件以上ある
- 仕入れと販売のサイクルが6ヶ月以上安定している
「メルカリだけで食べていけるか?」という質問は相談現場でも非常に多いのですが、私の感覚では会社員給与の6割を社外収入で出せる状態を1年以上継続できてからが現実的な独立タイミングです。それまでは在職のまま発信力と信用力を育てる期間と捉えるのが安全です。
Q.仕入れの初期資金はいくらあれば始められますか?
- 不用品からスタートなら0円でOK
- 新品仕入れで始めるなら5〜10万円
- 初月から大量仕入れは絶対に避ける
家の不用品からスタートするなら初期資金はゼロでも問題ありません。新品問屋から仕入れる場合は、最初の1ヶ月は5〜10万円の範囲で試験仕入れに留めてください。「安いから」と最初から大量に仕入れると、回転しなかったときの在庫リスクが家計を圧迫します。
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