記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:2021/07/31
【人脈つくり】それは起業家にとって必須のスキル。
オンライン商談、テレワークがメジャーになりつつある今、新しい人と名刺交換をする機会も減りましたね。
それだけに、貴重な対面機会で、良い印象を残すことはとても大切になりました。その方がその後のオンラインでの会話がスムーズになるからです。ここでは、次に繋がる名刺交換のコツをまとめてみました。
次に繋がる名刺交換のコツ
1.名刺コレクターになってはいけない。数より質(深さ)で勝負
交換したもののファイルに入れたまま二度と見ることない名刺ばかり溜まっていませんか? 本当に今、1人でも多くの人脈を築きたいのならば、会場で独りでいる人に話しかけてみてください。深い話ができるかもしれません。たった数人でも、次につながるヒントや、さらなる人脈に繋がる可能性があるものです。
2.もらったら、記録しておくこと
一流のホステスさんは、お店でいただいた名刺に、お客様の特徴や趣味、好きなお酒と飲むペース、誕生日や記念日など、できるだけ多くの情報を書き込んでおくといいます。せっかく交換した名刺。後にどんなご縁でつながるかわかりません。記憶に自信のない人は、できるだけ、相手の情報を聞きだし記録しておきましょう。もし次に会った時に、さりげなく会話に情報を差し込めば、覚えていてくれた! と好印象ですよね。
3.意外に時間がないぞ!アフターケアは大切に
名刺コレクターになりがちな人は、交流会やセミナ-に参加すれば顔を覚えてもらえる! と思っている人です。時間が限られたなかで、名刺交換をして簡単な自己紹介をしても、それは配っただけ。やはりアフターケアは大切です。一流雑誌の編集長などは、かならずお礼の手紙や葉書を出すと聞きます。手書きなんて・・・とても出来ない! と思った方。メールでの連絡ならば相手が喜びそうな情報を必ず入れて送りましょう。
4.目的もなしに交流会などに参加しない
参加人数の多いセミナーなどの場合、あなたにとって、かならずしも有益な人物に会えるとも限りませんし、名刺の交換だけで時間が終わってしまうかも知れません。多くの名刺を配ることに専念するのではなく、リサーチを兼ねて話かけてみるなど、別の目的を掲げて臨むことも必要です。
5.キーマンと知り合って、さっそくFBでアピール?
セミナーや交流会で、お目当ての大物やキーマンと会って記念撮影。そくSNSにあげての自己PRはNG行為です。“自分は多くの人とつながっている感”を出したいのは分りますが、売名行為がみえみえの内容では相手を不愉快にさせます。SNSの連絡先を交換するのが当たり前の時代です。相手が嫌な気分にならない記事をUPしましょう。
6.下手なパフォーマンスで自分を飾らないこと
自分の優秀さをアピールしたり「大物の誰それを知っている」などのアピールは不愉快です。しょせん中身のない人間だと公言しているようなものです。コミュニケーションが苦手で、ついつい虚勢を張ってしまう人は“教えてもらう”姿勢を大切にして、相手の話しを聞くことに徹しましょう。
7.悩みや困っている事は素直に話す
あなたが、いかに優秀であるかは、目上の人にとってはどうでもいいこと。今、必要な人脈作りをするためには、素直に自分の立場を話すことが重要です。「目的があって起業したものの、どなたに相談したら良いのかわからない」と言えば「それならば」ということで、その場で紹介してくれる確率が高くなります。セミナーなどは、そもそも出会いの場や情報交換の場。見栄を張る場ではありません。
8.ユーモアはコミュニケーションの最大武器
ユーモアのある会話を心掛けろ・・・なんて、それが出来たら苦労しない・・・と思うかも知れません。笑はセンスといわれますが、芸人さん達の間にも“笑いのメソッド”のようなものがり、実はある程度、学ぶことができます。日頃から周囲の人、もしくは自分がなぜ“笑った”のかを観察しておくと良いですよ。また、自分の失敗談を、面白おかしく話せる客観性と技術を身に着けることも必要です。
9.自分の足でかせいだ情報を多く持つこと
人脈つくりには(あ、この人情報通だな)と思わせることが重要です。よく交流会で見かけるのが、自分の話がまったく出てこない人。「〇〇さん!僕も知ってますよ」とか「あ、そのビルで僕も働いてました!」とか。もっと中身のある話をしましょう。あなたしか知らない情報を折りまぜて話すことが最大のPRです。
10.話のきっかけをつくる工夫を
相手に自分が何者か分ってほしくて、自己紹介を延々と続けてはいけません。さっくり簡潔に30秒くらいがベストと言われています。それよりも相手の話をいかに引き出すかが重要です。もし、話が合わないのならば無理はしないこと。ビジネスもお見合いのようなもの。気の合う相手を探して、無理に深追いしないことも大切です。
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。