会社員のまま「あと5万円」の副収入を作る順序|起業準備の最初の壁を抜ける手順

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

「副収入を作りたい」と動き出したのに、半年経ってもクラウドワークスや単発案件で月1〜2万円のまま伸び悩んでいませんか。情報商材を一通り買い、ストアカに講座を出し、ココナラに商品を並べたのに反応はゼロ。多くの会社員さんがここで自信を失って準備を止めてしまいます。

日本政策金融公庫の2025年新規開業実態調査によれば、開業時の自己資金中央値は550万円、開業費用中央値は985万円と決して小さくない金額です。けれども、いきなりこの規模の準備に踏み込む必要はありません。最初に乗り越えるべきは「あと5万円」の壁。在職中に月5万円の継続収入を作れた人だけが、次の10万円・20万円へ無理なく進んでいけます

ここでは26年の支援現場で見えてきた「あと5万円」を作る順序を、失敗パターンごと整理しておきます。

ポイント なぜ「副収入を作りたい」のに動けないのか

最初の壁は資金でも時間でもない

会社員

副収入が欲しいと検索を始める方の多くは、最初の数ヶ月で「ノウハウは集めたのに何ひとつ売れていない」状態に陥ります。クラウドワークスに登録し、ストアカに講座枠を作り、ココナラにメニューを並べる。けれども、待っていてもお客様は来ない。同じ場所に商品を置いた人が10,000人いたら、その中で先に選ばれるのは「すでに専門家として認知されている人」だけです。

プラットフォームに「掲載した」だけでは売れない構造

私のこれまでの起業支援の経験では、ストアカ・ココナラ・SNSに商品を「掲載しただけ」で待っているのに反応がゼロ、という相談が毎週のように届きます。専門家として認知されて信用される導線がない状態でプラットフォームに並べても、その他大勢のなかに埋もれて選ばれません。プラットフォームは販路ではなく、すでに名前を覚えてもらっている人にとっての「決済窓口」だと考えたほうが現実に近いです。

ポイント 「あと5万円」が起業準備の最初の壁になる理由

月収軸が判断基準を作る

会社員

拙著『会社を辞めずにあと「5万円!」稼ぐ』にこんな言葉があります。月5万円という金額は、家計に余裕を生むには小さく、商売として成立させるには十分大きい、独特な境界線です。月1〜2万円までは「お小遣いの延長」で運だのみでも到達してしまいますが、月5万円を継続するには「同じ商品を同じ単価で複数の人に届ける仕組み」が必要になります。この仕組みづくりこそが起業準備の本体であり、ここを越えた人だけが次の月10万円・月20万円に進んでいけます

月5万円が次の壁を越えやすくする理由

月5万円のラインを越えると、不思議なことに月10万円までは早い方が多いです。理由は単純で、月5万円を継続して稼いだ時点で「商品力・発信力・信用力」の三つが最低限の合格ラインに乗っているから。あとはどれかひとつを少しずつ強化するだけで、収入が伸びる構造に切り替わります。逆に「月1〜2万円のまま停滞」の段階で時間や資金を投下しても、土台ができていないので倍にはなりません。

ポイント 自己流で進めると陥りやすい3つの罠

遠回りになる典型パターン

融資

順番を間違えると、行動量がどれだけ多くてもお金が出ていくばかりになります。在職起業の現場で繰り返し見てきた「あと5万円」前で止まる方の典型パターンが次の3つです。

  • 掲載先の数を増やせば売れると思い込み、商品が固まる前に販路を広げてしまう
  • 高額講座やAI集客ツールに毎月数万円を払い、教材費が副収入を上回ってしまう
  • 商品の幅を広げすぎて「自分は何屋か」を一言で説明できないままになる

特に二つ目の「教材費が副収入を上回る」状態は、毎月の支出が増える分だけ家計を圧迫し、続ける気力そのものを奪っていきます。情報を買うのは悪いことではありませんが、月5万円が見えるまでは「いま手元にある材料」で動きを止めないほうが結果的に近道です。

ポイント 在職中だからこそ作れる「あと5万円」の構造

給与という時間バッファ

会社員不安

在職中の起業準備は、退職後と比べて時間の自由度は低い代わりに、月の生活費を給与でまかなえるという圧倒的な強みがあります。この「時間バッファ」を持っている期間にしか試せないのが、初期の値付け実験・モニター無料提供・反応ゼロの広告手直しといった「うまくいかない時間」。退職してしまうとこの実験コストを家計から支払うことになり、半年で資金が尽きます。

朝晩30分でいい・その代わり毎日触る

時間設計のコツは「ブロックの大きさ」より「触り続けるリズム」です。週末にまとめて8時間動くより、朝晩30分ずつ平日5日触るほうが、商品・販路・お客様の声が積み上がります。最初の3ヶ月は「30分以内に終わる小さな動き」だけをスケジュール化し、月5万円が見えるまで継続することを優先してください

ポイント Kさんが12ヶ月目に「あと5万円」を超えた経緯

育児と通勤の合間で組み立てた事例

女性

起業18フォーラムの会員Kさんは、36歳・食品メーカー事務職10年・第一子妊娠中で双子を授かった方でした。会社員月収22万円のまま、つわりが重い時期から「子どもが生まれてからの家計を月5万円底上げしたい」と起業準備を始めました。最初の3ヶ月は自己流で、ストアカに料理講座を2本、ココナラに離乳食レシピ販売を1本掲載したのですが、反応はゼロ。教材費だけ月1.2万円が出ていく状態でした。

起業18フォーラムで学び直した順序

4ヶ月目に勉強会へ参加し、商品の幅を広げる前に「同僚から無料相談を受けてきた領域」を絞り込む方向へ切り替えました。書き出してみると、社内のママ社員からつわり期の食事相談を27件受けていたことが見えてきて、それを「つわり期に毎日続けられる10分レシピ」1本に絞ってモニター3名に無料提供。

12ヶ月目で月5万円・現在地

9ヶ月目に有料LINE登録者が42名集まり、月990円の月額レシピ配信が30名で立ち上がりました。12ヶ月目に月5万円を初めて超え、双子出産後は朝晩30分のリズムを残したまま、現在は月25万円を超える継続収入に到達しています。Kさんが越えた壁は時間でも資金でもなく「商品を絞って同じ顧客像に届け続ける」という設計の壁でした

ポイント 商品・販路・運用の3ステップ

在職中に積み上げる順序

ステップ1 商品=相談を受けてきた領域を1本に絞る

過去5年で「無料で相談に乗ってきた領域」「同僚や知人から繰り返し質問された内容」を50件書き出し、3件以上重なるテーマを商品1本に絞ります。最初に複数商品を並べたくなりますが、月5万円の壁を越えるまでは1本の方が伸びが早いです。

ステップ2 販路=モニター3名に直接届ける

掲載先を増やすのではなく、絞った商品を「自分が知っている3名」にモニター無料提供します。完了後にビフォーアフターと声を文章にまとめておくことで、有料化したときの提案資料がそのまま整います。

ステップ3 運用=月額制で同じ顧客に届け続ける

モニターから有料化する際は、単発販売ではなく月額990〜1,980円の継続商品にします。30〜50名で月5万円が見える計算になり、新規集客より既存維持に時間を使うリズムが作れます。

  • 商品:相談を受けてきた領域から1本に絞る
  • 販路:モニター3名に直接届けて声をもらう
  • 運用:月額制で同じ顧客像に届け続ける

この順序は、業種や経験年数を問わず再現性が高いです。月5万円が見えてきた段階で初めて、開業届・屋号付き口座・確定申告ソフトなどの手続きを整えます。順序が逆になると「準備だけして売れない」期間が半年〜1年延びてしまいます。

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「週末だけで起業の準備なんて本当にできるのか?」と思っている方、安心してください。週末起業で成果を出した人の多

副収入を作りたいという気持ちの裏側には、「家計を支える誰かを安心させたい」という願いが必ずあります。在職中の月5万円は、家計を一気に変える金額ではない代わりに、家族との会話と判断軸を確実に変える金額です。掲載先を増やすより、相談を受けてきた領域に1本絞り、知っている3名に直接届ける。この順序を守れたら、半年から1年で月5万円のラインに届く方が本当に多いです。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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