記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2021/12/08

● 質問

今年はセミナーに参加して起業への意欲を感じ、来年から動き出そうと思いますが、休み明けのモチベーションを保つために心がけていることはありますか？
　

● 回答

起業への意欲が湧いたのは良かったですね。ぜひ、一緒に起業に向けた行動をしたいと感じました。

こんな良いニュースも出てきました。来年、楽しみですね。

厚生労働省は8日、失業手当を受け取り可能な「受給期間」を、労働者が起業目的で退職した場合、最大4年まで延長できるようにする方針を、労働政策審議会（厚労相の諮問機関）の部会に示した。原則は1年間。事業に失敗し廃業した場合でも失業手当を受けられるようにし、会社員らが起業しやすい環境を後押しする。

Yahoo!ニュース「起業失敗時にも失業手当　受給期間最大4年に」 より引用

これが実現すれば、ある程度準備が整ったら「えい！」と辞めてしまうことができるので、今よりも成功率が高まります。来年に向けてのモチベーションも上がりますね！
　

では、休み明けまでどのように気持ちをつないでいくかを話しますね。

正直、起業家にとっては、年末も正月も、あってないようなものです。多くの会社員は、この時期にがっつりとお休みしますので、またエンジンがかかるのに時間が掛かるということですよね。私も「社会復帰できん」なんて昔はよく言っていました（笑）
　

起業して独立となると、休みは自分の都合で取るようになります。仕事もそれに合わせていけば良くなります。自分の中での優先順位を決めて動く、オンオフの切り替えが自由になります。自分の好きなことやりたいことで起業していると、休み明けのモチベーションなんて言葉すら出てこなくなります。

ですので、私自身は自分のビジネスに対してのモチベーションダウンは起こったことがなく、特に対策をしたことはありません。

嫌なことをしているなら、休みで楽しんだ後のモチベーションが下がりそうという心配が出てしまうでしょう。もし、どうしてもモチベーション低下が心配なようでしたら、自分の仕事は「会社でやらされている仕事とは違う」と意識し、切り離して考えるようにしてください。
　

本当にやりたいと思うなら、休み前にでも休みの間でも、できることはやっておきたいと思うものです。夜中に突然アイデアが浮かんで仕事を始めてしまうことも珍しくありません。

起業にそこまで興味がなければ、休み後のモチベーションはゼロに戻ります。それでいいと思います。興味が無いのですから。無理せず、サラリーマンでいればいいのです。本当に興味のある方は、もうすぐ休みだとしても、新年キリがいいからと言っても、敢えて時期を選ばずに動き出しています。
　

年が明けてから動こうなんて考えている人は、ようやく「よっこいしょ」と動きだせるのは２月以降でしょう。本格的に始動できる人との違いは大きく開きます。受験勉強みたいなものです。

今は「来年から」と、行動せず考えるだけで、机上の空論で終わる方が多くなる時期です。殆どの人がそうだと言っても過言ではありません。こういう時こそ、ライバルに差をつけるチャンスでもあるのですが、会社員感覚にどっぷりの人は気付かないのでしょう。

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。