記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2023/02/05

● 質問

33歳、会社員の女性です。起業を考えており、スキルアップが必要だと考えています。

どんなスキルを身につければ良いのか教えてください。
　

● 回答

まず、新しいスキルは不要です。これまでの仕事、家庭、趣味でやってきたことをベースに組み立てましょう。今さら何かを学んだところで未経験転職と同じです。転職なら育ててもらえますが、起業して生き残っていける確率は低いです。

また、スキルにこだわる必要もありません。会社員ではありませんので、必要なスキルは調達すればいいのです。もっと優れた人に外注して任せればいいのです。以下の動画もチェックしてみてください。

それでもスキルがないと、名刺に書ける何かがないと不安だという人は、今ならITスキルが良いでしょう。それを売りにするのではなく、基礎知識があるということで、起業活動に役に立つかもしれません。

一人で起業するなら、大まかに言えばやることはこれだけです。アイデアは発想、思考の柔軟性の問題なのでスキルは関係ありません。資金は自己資金で小さく、情報発信はSNSや動画で発信するだけなので本を読んだり上手な人を真似すれば大丈夫。マーケティングは顧客視点を持つ思いやりの心があればいいですし、会計は税理士さんや専門家に聞きながらやればいいだけです。

おそらく、商品（サービス）として、スキルを売る（何かをやってあげる）ことしかイメージできていないのでしょう。ですが、商品（サービス）は、スキルだけではありませんし、時間の切り売り商売はすぐに価格競争になり、続かなくなります。そして売上もなかなか伸ばせません。起業18のセミナーで学んでいただけると一発でご理解いただけると思います。
　

また、ビジネスアイデアは思い込みで走ってしまう人も多いので、市場分析、競合分析、SWOT分析などのリサーチ活動が必要になります。ですが、これもスキルではなく、プロに調査を依頼し、結果を見て思い込みを修正するものです。

今からできないことを学ぶより、できることで勝負するのが起業です。プレゼンが得意な人はプレゼンをすればいいですし、SNSが得意ならSNSで勝負、できないことをやって何とかなる世界ではありません。結局は楽しんでいる人には勝てないですよ！

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。