記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
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● 質問
翻訳業で独立をする予定で、準備を進めています。
最初は売上ゼロが続き、心が折れかけていましたが、新井さんに励ましていただきながらご指導いただいたおかげで、クラウドソーシングやブログを上手く活用できるようになり、先月の売上は80万円前後になりました。本当にありがとうございます。
来年は、年商1千万円を目指します。そこでご相談です。
大手の翻訳会社、また、お手軽に翻訳してもらえる新興の翻訳会社、ChatGPT、DeepL、Google翻訳などもすべてが競合です。如何にニッチな市場に食い込むかが課題ですが、アイデアがなく行き詰っております。SEO対策や検索エンジン広告をするべきでしょうか?
これまでご依頼いただいたお客様からは高い評価を頂いておりますが、新規もさらに獲得していきたいです。アドバイスを是非お願いします。
● 回答
まず、集客プラットフォームを増やすことです。
- クラウドソーシング
- ブログ
- SNS
- エージェント
- 紹介を既存クライアントに依頼する
上の2つは既に実施されていますから、来年は下の2つにも広げていきましょう。エージェントに登録して大手からの仕事を請けることで、ブランディングにもつながります。
SEO対策や検索エンジン広告は確かに重要ですが、SEOは時間が掛かりますのでコツコツ積み上げ、広告はもう少し細部の戦略を決めてからが良いので、とりあえず後回し。まずは上の5つからやりましょう。
差別化には、ニッチな業界に特化していくことも大切です。
医療用語や米国の大手IT企業(SNS企業など)の翻訳業務は、普通の翻訳者にはハードルが高いものです。どこか得意分野を前面に押し出せると良いですね。
というのは去年までのお話・・・
とは言え、大変申し上げにくいことですが、翻訳業は年商1千万円どころか、今後は生き残ることだけでも大変なお仕事になっていくことが〝既定路線〟になりそうです。
2023年3月にChatGPTを開発したOpenAI社が発表した、大規模言語モデル(ChatGPT)によって影響を受ける職業によれば、数学者、税理士、金融アナリスト、Webデザイナー、会計士、ジャーナリスト、法務秘書、テクニカルライター、市場調査アナリスト、コンピュータプログラマー、データ入力などが挙げられており、翻訳も凄まじく精度が高まってきた中、一般的な翻訳業務が淘汰されるのは時間の問題です。
人間が勝負できるのは、言語の背後にある文化を理解し、適切な言い回しや表現を選ぶこと、文学作品、高度な専門分野の翻訳、最終的なチェックの部分になると思われます。
今よりさらに上を目指される場合、AIとの共存を考え、サービスを設計していきましょう。
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起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全12冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。
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