勤めている会社の業績が落ちています。今すぐ起業準備を始めるべきですか?

新井一

記事執筆/監修:新井一(起業18フォーラム代表)
最終更新日:

● 質問

ここ1〜2年で会社の業績が落ちており、リストラや最悪の場合は倒産もあるかもしれないという不安があります。40代で転職市場でも難しい年齢になってきたこともあり、「会社が傾く前に起業準備を始めたほうがいいのではないか」と考えています。

ただ、不安で焦っているだけかもしれないとも思っています。こういう状況で起業準備を加速させることは正しい判断でしょうか。

質問

● 回答

「焦り」から始まった起業準備であっても、行動することは正解です。ただし「何のために起業するか」をきちんと整理しないと、焦りのまま動いて的外れな準備をすることになります。まず「起業準備を急ぐべき理由」と「落ち着いて考えるべきこと」を分けてお伝えします。

「今すぐ始める」ことが正しい理由

会社員として在職中であることには、大きな特権があります。健康保険・厚生年金・雇用保険・有給休暇。これらはすべて「在職中にしか使えない安全網」です。

会社を辞めてから「いざ起業しよう」と動き始めるよりも、在職中から準備を進めたほうが、経済的・精神的な余裕が段違いに違います。会社が傾き始めているなら、その危機感を「今すぐ動く理由」として使うのは、決して悪い判断ではありません。

  • 在職中は健康保険・年金・雇用保険を会社が半額負担している
  • 有給休暇を使って起業準備に時間を充てることができる
  • 失敗しても給与が続く安全網の上で試行錯誤できる
「焦りから始めると陥りやすい落とし穴」

一方、注意しなければならないことがあります。

「会社が危ない」という焦りだけを原動力にして起業準備を始めると、「早く収入を確保しなければ」というプレッシャーから、適切ではないビジネス選択をしやすくなります。詐欺的な高額情報商材や、実態の薄いフランチャイズに飛びつく方が増えるのも、この焦りの時期です。

焦りは「行動するエネルギー」として使うのは正解です。でも「何を選ぶか」の判断は、冷静に行う必要があります。

「会社が不安定な時」だからこそ確認すべき3つのこと
  • 自分の業務知識・スキル・人脈で、何を「商品」にできるかを棚卸しする
  • 身の周りで「困っていることを解決してほしい人」が誰かを探す(最初の顧客候補)
  • 起業準備と並行して、会社の状況を正確に把握する(早期退職制度・退職金の増額条件など)

「今の会社がなくなっても困らない自分を作ること」が起業準備の本質です。その準備を今すぐ始める価値は、十分にあります。危機感を原動力に変えて、冷静に動き始めましょう。

まとめ

  • 在職中から起業準備を始めることは正解。焦りもエネルギーとして使える
  • 在職中の安全網(健康保険・雇用保険・有給)を最大限に活用しながら準備する
  • 「焦って選ぶビジネス」には注意。棚卸しと最初の顧客探しを冷静に進める

今すぐ動き始めることは、正しい選択です。ただし「何のために・何から始めるか」を一度整理することが大切です。一緒に考えていきましょう。

よくある質問

Q.会社が倒産してから起業準備しても遅いですか?

遅くはありませんが、在職中に動き始めた人と比べると、時間的・経済的な余裕が大きく変わります。倒産後は雇用保険の失業給付を受けながら準備することも可能ですが、受給期間は有限です。動けるうちに動くことが最善です。

Q.転職と起業準備、どちらを先にすべきですか?

この答えは一概には言えません。ただ「転職先でも同じ不安を繰り返す可能性があるなら、起業準備という選択肢を持っておくこと」は、どちらを選ぶにしても有効です。転職活動と起業準備を並行して進めることもできます。


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記事執筆/監修:新井一(あらいはじめ)起業支援キャリアカウンセラー

新井一
起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する(ダイヤモンド社)」他、著書は国内外で全13冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。

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