記事執筆／監修：新井一（起業１８フォーラム代表）
最終更新日：2021/11/18

● 質問

39歳になったばかりの会社員です。あと１年で40歳になってしまうことで、自分の人生はこのままで良いのだろうかと少し気持ちが焦っています。

可能なら、より高い給料や仕事のやりがいを求めたい、転職したいと思うことがあります。ですが、やっぱり怖いのです。かといってこのまま会社に残った場合、先が見えている気がして全くやる気が起きません。

これまでの会社員としての仕事に、不満があるわけではありません。大きな失敗をしたこともありません。ただ何となく、このままずっと同じ日々の繰り返しで、40代50代となっていく自分が残念で仕方ないのです。

副業でも始めて、うまくいったら起業したいと思っているのですが、何から手を付けたらうまくいくのかがわからず、なかなか動き出すことができません。
　

● 回答

なんとなく自分の人生の山頂が見えてくるのが40代です。その山頂が自分が思っていたものより低かった場合には、ちょっとした虚無感に襲われることもありますよね。

会社で失敗をしたわけでもない、特に問題があるわけでもない、毎日同じことを繰り返しす安定した日々。考えてみれば究極の幸せな状態とも言えます。

ですが、30代後半、40代にもなって、このような「モヤモヤ」を理由に転職してしまう人がいます。これは危険なことで、たくさんの人が「後悔」しています。慣れた環境、楽な仕事、安定して入ってくるお給料。退屈かもしれませんがこんな幸せな状態はないのです。

実際、メーカーの看板で比較的のんびり仕事をしてきた人が、突然、新規開拓を続けなければならない商社（営業会社）に転職したり、無形コンテンツを売らなければならないBtoC事業をする企業に転職したりして、ブランドなき自分の無力さに苦しむ姿をたくさん見てきました。
　

30後半になったら転職なんてしない方がいい！ 自分で理想の仕事を創りだそう！

30代も後半になれば、転職先の会社が自分をのんびり育ててくれることはありません。即戦力として力不足であれば、途端に周りの目線が冷たく突き刺さるように感じることでしょう。

質問者さんの場合、転職は怖いとおっしゃっていますが、その通りです。転職すれば自分が最若手ですから、先輩の数だけは確実に増えますが、お給料は増えるかどうかわかりません。仮に好条件で採用されたとしても、もし、今までの仕事が比較的楽な仕事だったと感じるならば、次の会社は確実にきつく感じます。私は絶対にお勧めしません。

それよりも今の会社で副業をするべきです。自分の理想の働き方ができ、お金を何倍も稼げるような仕事を、今の会社に勤めながらじっくりと模索するべきです。
　

副業をしたいなら何からするべきか？

副業したいのに、何から手を付けたら良いのかわからないということですが、いくつか理由が考えられます。

などが考えられます。

情報過多になり過ぎるのは、ある意味では仕方がありません。これだけの情報や怪しい広告が溢れていますので見極めも難しいでしょう。手前みそですが、起業１８の動画セミナーを見ていただければ、多くのことが解決すると思います。

次に、失敗を恐れ過ぎている、正解主義になっているということが言えます。初めて自転車に乗るのに、誰の補助も求めず、しかも絶対に転ばないようにしたい。それは無理っぽいので、自転車に乗ることをしない。なのでいつまでたっても乗れないという状態ですね。まずは安全に乗ってみることから、全てがスタートします。

その他にも、やりたいことよりも稼ぐことだけを考えてしまっているのかもしれません。会社を辞めていないのですから、すぐに結果を出す必要はありません。やりたいことをやって、それで稼げるようになるまで、じっくりと取り組めば良いのです。稼ぐことだけが正解ではありません。働き方も大事です。
　

39歳。色々と考えなければならない一年になりますね。今、何かを始めれば、40代の10年間で人生を大きく転換させることも可能でしょう。貴重な時間を、全力で生き抜いてください。応援しています。

記事執筆／監修：新井一（あらいはじめ）起業支援キャリアカウンセラー

起業18フォーラム代表。「会社で働きながら6カ月で起業する（ダイヤモンド社）」他、著書は国内外で全10冊。最小リスク、最短距離の起業ノウハウで、会社員や主婦を自立させてきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛け、幅広い相談に対応している。